1:沈む夢
夢って人の心を動かすと思うんですよね
例えば元々飼っていた犬を無視して新しく家に来た犬を可愛がる夢を見たら、あなたはリビングにいつもいる犬をものすごい可愛がるでしょう。
その時心の中は申し訳なさで、いっぱいでしょう。
10月21日3時26分
佐藤瑞菜「んで…安藤くんは何が言いたい訳?」
安藤健「最近思った事です、仕事が終わって暇なのでブツブツと話してました。」
俺はいつも、話す時に嘘をついてしまう。
理由はいつも''なんとなく''そしてその嘘は必ずバレない、しかし意識して嘘をつくと何故かバレてしまう、僕は生まれた時から嘘をついてない気分で実は酷い嘘をついている。
瑞菜「安藤くんさ、仕事終わったんなら言ってくれればいいのに…私の仕事はまだまだあるよ」
健「いつも瑞菜先輩って仕事遅いですよね、わざとなんですか?」
瑞菜「先輩の事バカにしてんのか?まぁいいや今日は飴一個と大量の仕事」
健「天秤に合わないですね、まぁ暇なんでやりますけど」
僕は瑞菜先輩から飴玉を貰う。
たまに仕事をしてる時周りを見てしまう、周りはみんな集中しているまるで何かに取り憑かれてる様に…でも自分も無意識のうちにこうなってるのかと理解して仕事を再開する。
これがゆういつの楽しみと言っても過言ではないが仕事に夢中になり過ぎてこの瞬間は少ない
しかし今日は何故かこの瞬間が2回…いや3回起こった
10月21日8時30分
瑞菜「やっと終わったー!!!」
健「これ定時超えてますよね…」
瑞菜「残業手当は私と飲み会!」
健「馬鹿なんですか?明日も朝8時出勤なんですよ、そんなことしてる暇ありません。」
瑞菜先輩が拗ねた顔でそっぽ向く
僕は、無視して会社に出て家に帰る、そして風呂に入って夕飯を取って布団の中に入って寝る…つまり普段のルーティーン
僕はベットの中で目を瞑り夢を見る。