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報酬の荒らし

今回は前回逃げたデーモンと戦います。

ぜひ楽しんでください。

ドアを開けると

テッテレー

ダンジョンクリアおめでとうございます!


というような音声が鳴り響いた。


驚きを隠しきれないまま一歩部屋に足を踏み入れ、部屋の中を確認する。

すると、レンガで覆われた壁、奥の壁の前に、2つの宝箱が置いてあった。その2つの宝箱の間には一本の長剣がささっている。


さっきダンジョンクリアって言ってたから、もしかするとこれは、クリア報酬なのかな?

とりあえず部屋を見渡した限り危険はなさそうなので、僕は宝箱の前まで移動する。


まずは右側の宝箱を開けてみよう

箱を開けると、中に1つの小瓶が入っていた。

小瓶の中身は赤紫色の液体だ。そのすぐ下に一枚の紙が置いてある。

なになに、


それは隠しスキルを発現させる魔法の小瓶です。

あなたに隠しスキルがあることを祈っています。


ん?隠しスキル?

隠しスキルなんて、伝説上の物でかの有名な、サージ エルメスは隠しスキルをもっていたとされているけど、


ちなみにサージエルメスは300年くらい前の英雄で世界最強と言われている。

隠しスキルは今も研究されているが、見つかったという報告例は今だになく、伝承の間違いだったのではないか、という説が学者の間では濃厚らしい。


この小瓶の説明書であろう紙には、隠しスキルがあることをって書いてあるから、たぶん、持っている人と持っていない人がいるのか。


どうしようか、非常に迷う。このままなんとか村に持ち帰り、王都など大きな都市でこれを売ればたぶん、莫大なお金を得ることができる。

そうすれば村も、潤うけど、、


ここから、出れる保証もないのも事実。

この小瓶を壊さないようにこのダンジョンを出るのは、今の僕には不可能だ。


そう判断した僕は、勿体無いので飲むことにした。

赤紫色の液体を飲む。絶対不味いと思っていたけど、なんとも言えない味で、まずくはないし、うまくもなく、でも自然と喉を通っていく。


全部飲み干して、一息つくと、身体に激痛が走った。体の中から、心臓を握り潰されてる感覚だ。

声を出そうにも痛すぎて逆に出ない。

その痛みは、すぐに消えた。

すると、不思議と頭の中に、あるスキルが浮かんだ。

そのスキルは、


強奪


こんなスキル僕は保持していなかったから、もしかしてこれが僕の隠しスキルがかも。

僕は透視で自分のスキルを確認する。

たしかに強奪のスキルが加わっている。

えー!僕隠しスキル持ってたんだー


さらにスキルの内容を調べると

スキル強奪は全てのスキルを保持している物スキルを認識することができればそのスキルはを強奪し自分のスキルに出来るらしい。


へー結構便利かも。

取り敢えずこの小瓶が無駄にならなくてよかった。


次に僕は左側の箱の前に立ち箱を開けることにした。

箱を開けると、急に箱の中から、眩い光が発生して、僕の視界を金ピカに埋め尽くした。

するとどこからともなく、声が聞こえてきた。

(こんにちわ。はじめましてー!

大賢者です!)


ん?何かがしゃべってるぞ?

部屋を見渡してもそれらしき人物はいない。

当然箱の中にもいない。

そして、聞こえ方もなんか変だ。頭に直接流れてくるような。


(当たり前です!あなたの中から話しているのだから。)


え?(心読まれた?ていうか君はなんなの?)


(私は大賢者と言います!そうですね貴方達の概念からするとスキルというものですね!

でも私は特別で自我を持っています。)


(そうなんだ。てことはスキルがまた増えたんだ。)

僕は透視で自分のスキルを確認する。

たしかに大賢者というスキルが加わっている。


(これからよろしくね!アイク様)


(よろしく。てかなんで名前知ってるの?)


(大賢者はなんでも知っているんです!)


大賢者は自信満々にそういった。

まあ、何はともあれ、スキルはあるだけ無駄にはならないだろう。


あと残るはこの剣か。

僕は剣の柄を握り一気に引き抜く。

相当抜けにくいと思っていたからスポット抜けて尻餅をついてしまった。


イタタタ


なんだこの剣、さっきは気にならなかったけど、とてつもなく重い。

うわーこれ、一振りで身体持ってかれちゃうよ。

使えないじゃん。

一様剣を透視で確認する。


名称 エスパースソード

スキル 斬撃S 耐久永遠凍結 時空斬り


強い。さすがダンジョンの攻略報酬だ。

でも、重すぎて使えなそうだ。


(そうですね。今のままだと使えませんね。

レベルが上がれば使えるようになりますよ。)


大賢者が親切に教えてくれる。

そうなんだ。


(じゃあ、私は眠いので寝ます。おやすみなさい。ちなみに箱の後ろにあるボタンを押すと外に出れますよー!それじゃあ、)


勝手に寝やがった。自由なやつだ。まあ、脱出の方法を、教えてくれたのはありがたい。


言われた通り、箱の後ろにあるボタンを押してみる。

テッテレーパチパチパチ

変な音が鳴り、変哲も無い壁がドアへと変わった。

しかも驚いたときに、力が湧いてきた。レベルを確認すると。

レベルが143になっていた。

えー!100もレベルが上がるなんて、しかも何もしてないのに。

身体もかるくなったし。エスパースソードも軽々触れるようになった。


僕はドアから、ダンジョンを脱出した。

ドアの先は、僕も見覚えのある。村の近くの大きな岩の裏側に、なっていた。

こんなところに隠しダンジョンの出口があるなんて。


僕は村に急ぐ。ダークネスデーモンのことを村のみんなに知らせなくては。

レベルが上がったおかげで、身体能力が向上したので、村まで時間が立たず到着した。

だが。遅かった。村の入り口で、父さんがダークネスデーモンと対峙していたからだ。


僕がダンジョンにいる間に、村に辿り着いたのだろう。

状況を見る限り父さんが劣勢だ。あの父さんが手こずっているところを見たことない。


村にも被害が出ている。村人のみんなはもう避難したみたいで、父さん1人しか見当たらない。


僕はダークネスデーモンの頭を飛び越え、父さんの横に着地する。


(父さん大丈夫ですか?)


(おお、アイク。無事だったか。)


(はい。こいつさっき森で遭遇して、逃げてきたんですが、今回は逃げるわけには行かないみたいですね。)


(ああ、村のみんなを守るために、倒さなければならん。だが。こいつは強いぞ。)


(ええ。わかっています。ですが父さん少し僕にやらせてくれませんか。)


(だがな、、、まあ、危なくなったら加勢に入るぞ。)


(はい。お願いします。)

父さんは、僕の後方に距離をとった。


ダークネスデーモンは僕に向かって威嚇をしてきた。


前までのレベルだったら、身体が硬直して動かなかったと思うけど、いまなら、大丈夫だ。


僕は早速、隠しスキルの強奪を試してみる。

すると、ダークネスデーモンの


精神干渉B

精神支配A

転移


の全てのスキルを奪い取る。

ダークネスデーモンは精神支配を使おうとしたが、使えずあれ?ってか俺をしている。

スキルは全て奪った。あとは、剣で叩き斬るだけ。


僕は腰の剣を抜くと、デーモンめがけて一目散に突進した。

デーモンも強靭な鉤爪を逆立てて、斬りかかる。

だか、剣術においては僕に部がある。デーモンの腕がスパッときれ、そのまま胴体もろとも真っ二つに切断する。

ダークネスデーモンの絶命を確認して、血を払い剣を収める。


ふー、終わった。レベルもかなり上昇した。

レベルが201になっている。さすが200越えの魔物。


(父さん終わりましたよ。)

僕が笑顔で、振り返り父さんに手を振ると、父さんは固まって口をアングリ開けている。


僕は近づいて肩をトントン叩く。動かない。ショック死したのかな?

とりあえず、ほっといて村を見に行こうと、すると、後ろから肩を掴まれた。


(アイクお前どうしたんだ?いつのまにかそんなに強くなったんだ?今日の朝までは、そんなではなかっただろう?!

もしかして力を隠してたのか?父さんより強いのに。ひどいよアイク。父さん悲しい)


弾丸のように喋りまくっている父さん。

僕は順を追って説明する。


(そうか、ダンジョンに隠しスキルか、しかも大賢者のスキルとは。)


(僕も驚いています。)


(まあ。何はとも割れよかった。村を守れたしな。)


(ええ。そうですね。)


僕と父さんは2人で笑い合い、それから、村のみんなを呼びに行った。


みんなは大層喜んで、村を上げてパーティーを開くと言っている。

父さんも母さんもリアも僕が褒め讃えられて、嬉しそうだ。

本当に良かった。


夜になり、パーティーは盛大に行われた。料理も美味しいし、とても楽しいパーティーだ。


(アイク。ちょっと話がある。)

父さんに僕は呼ばれ、少しみんなから離れたところに移動する。


(なに?父さん)


(うむ、これからのことなんだが、アイク王立魔術学院の試験を受けてみないか?)

(え?)


(その実力があれば試験には合格すると思う。あそこに行けば今よりもっと強くなれるぞ。)

そりゃ叶うことなら、僕だって学院で学びたい。でも、今までそんなの夢物語で、現実感がまるで湧かない。


(いいの?でも、家とか村のこととか、)


(そんなことは気にしなくていい。)

そう言われて顔を上げると、村のみんなが集まっていて、行ってこい。とみんなからも言われた。みんな笑顔で僕を送り出してくれるみたいだ。


(ありがとう。僕試験を受けることにするよ!)


僕がそういうと、みんなどっと湧き上がって今夜は飲むぞーと言ってそれぞれ、はけていった。


僕はこうして、王立魔術学院の試験を受けることになった。

読んでいただきありがとうございます。

魔術学院の試験を受けることになり、これからまた冒険が始まる予感がします。

次回もお楽しみに〜

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