デーモン現るそして穴に落ちる
今回は戦闘シーンを書きました。
楽しんでいただけると思います。
投稿が少し遅くなりすみません。
家を後にした僕は村の門を出て、森へと向かう。
森の中はいつもレベル上げのため魔物を狩っているので庭も同然だ。
森に入って最初のモンスターが現れた。本日最初の獲物だ。
ピョッン ペチャ ピョッン ペチャ
僕の事を認識したのか、一直線にこちらへ向かってくる。
青色の体、手足はない。動きはそんなに早くない。
スライムだ。
スライムは僕に向かって水色の液をふきかけてくる。
僕はそれを躱すと剣でスライムを真っ二つに切断する。
スライムはほかの魔物と違って切るときに面白い感覚がする。
身体に剣が触れる瞬間、ぷにゅっと弾力感が一瞬だけ感じられるそのあとは、スパッと気持ちよく切れるのだ。
たいした経験値は入らないが弱いし、切る感触も気持ちいいので結構好きな魔物だったりする。
スライムを何体か倒して奥へ進んでいく。
そろそろ、ウルフのテリトリーかな?
そんな事を考えていると本当にウルフが出てきた。
透視で見てみることにする。
名前 レッドウルフ
レベル 32
スキル 炎玉、俊敏C
ふむふむ、炎玉を持っているのか、
炎玉は火玉の上位に当たるスキルだ。
よって火玉よりも破壊力スピード共に桁違いに強い。
レッドウルフは僕との間合いをしっかりと取り、ジリジリ詰めてきている。
少しは戦い方がわかっているらしい。知能もそう低くないのだろう。
僕は剣を抜き、剣先をレッドウルフに向ける。
すると間合いを詰めるのをやめこちらの様子を伺っている。
このままにらめっこをしているのはあまりにも時間の無駄だ。僕も忙しい身なんだから。
僕は地面を蹴りレッドウルフとの間合いを詰めようとする。が、躓き片膝をついてしまった。
それを好機と見たレッドウルフは僕の頭上から、飛びかかってくる。
まあ、躓いたのはわざとなんだけど、
僕は素早く剣をレッドウルフに向け腹のあたりを突き刺した。
レッドウルフは絶命したのを確認して剣引き抜く。
なまじ知性がそこそこ高い魔物はいきなり飛びかかっては来ない。こちらの隙を伺って、見せたときに攻撃してくるのだ。
時間がすごくかかるので、わざと隙を見せて、攻撃させてそれを返り討ちにする方が効率が上がったりする。
それは、僕が今までの経験上で判断してることであって、冒険者がやっているかといえば、わからない。
とまあ、こんな風に僕は暇があれば、森へきてレベル上げをしている。
レッドウルフを倒した後も僕は森でレベル上げを続けていた。
今日1日でレベルを2は上げたい。
そんな目標を掲げながら、レベル上げに勤しむ。
この森はそこまでついよモンスターが出ないから、レベル上げには苦労している。せいぜいさっき倒したレッドウルフやゴブリンくらいしか、出てこない。
ゴブリンを倒した後に、ふと空を見上げると太陽が真上より、1時と2時の間くらいにちょうどきていた。
[そろそろ帰るか]
目標も達成したし、今日は早めに帰ることにした。
いざ帰ろうと、帰り道の方に歩き出したとき、気づいた。
明らかにさっきと、雰囲気が違う。
重い空気というか、背中がゾワっとするような張り詰めた空気が漂っている。
後ろを振り返ると、そいつはそこにいた。
気配を感知できなかった。
僕は驚き反射的にバックステップでそいつとの間合いをとる。
透視で相手を観察する。
名前 ダークネスデーモン
レベル 230
スキル 精神干渉B 転移
精神支配A
やばい。こいつ強すぎる。デーモンなんて初めて見たし、レベルも桁違いに高く。スキルも強力なスキルばかり、有している。
なんでこんな辺境の森に出るんだよ。
これは、僕には荷が重すぎる。
そう瞬時のうちに考え、どうにか、逃げれないか、策を練る。
まず逃げるに当たって絶対に守らなきゃいけない条件がある。
それは、村にこいつを近づけ無いように、することだ。
そのためには、村がある方向と逆に逃げるしかない。
まず、逃げられない確率の方が高いが、今何もせず殺されるよりは、何かして死んだ方がまだましだ。
僕は、ダークネスデーモンを観察しながら、隙を伺う。
だが、隙が全くない。流石レベル200オーバーといったことろだろう。
隙がなければ作るまで、
僕はゆっくりと、ダークネスデーモンに近づいていく。
出来るだけ近づきたいので、攻撃を避けることのできるギリギリの間合のところまで詰める。
ダークネスデーモンは狩る気満々といった様子で、笑みを浮かべている。
ギリギリの所まで近づいたとき動きがあった。
ダークネスデーモンが、強靭そうな鉤爪を掲げ突進してきた。
やはり、早い攻撃を躱すのはきついだろう。
だが、今回の目的は、逃げること、僕は、右手をデーモンに向け閃光を放つ。
視界が光に包まれ、目を覆ったデーモンのスキをつき、全速力で村と反対方向に逃げる。森の中は木々や草などが生い茂っていて小さい頃からから、森で遊んでいた僕に部があると思う。
思った通り、少しずつだが、追ってきているデーモンとの距離が広がっていく。
よしこのままなら、にげきれる。
スカ
草の茂みを飛び越え着地しようとしたとき、そこには地面がなかった。
(うわーーー!)
僕はそのまま、穴に落っこちていく。
誰だこんな所に、穴を掘ったのは。
それにしては、掘り過ぎなんじゃない?
さっきから、ずっと落っこちてるんだけど、
どかーん
ついに、穴の一番下に来たみたいだ。
[いてて。]
幸いなことに、落下地点に、スライムがいて、クッションがわりになって、くれたおかげで怪我を、せずに済んだ。
まあ、スライムは犠牲になったけど、、、
真上を見上げて、落ちてきた、穴を見上げると、落下しすぎて、光すら見えない。
どんだけ、掘ったんだよ。ていうか、これ、人工的に作られたものじゃないんじゃないか?
辺りを見渡してみると、通路になっているみたいだ。
通路の両端には、松明が、均等にささっていて、明るく辺りを照らしている。
壁に一枚の看板がかかっていた。
そこには、こう書かれてある。
ほうすぐです。頑張ってね!
どゆこと?
よくわからないけど。とりあえず矢印の方向に歩いてみる。
すると、目の前に、大きなドアが現れた。
ドアの、右側にも先ほどと同じように、看板があった。
そこには。
おめでとう。ここが最後の部屋です。
あなたは、世界最強のですね!
ん?まったく意味がわからない。
まあ。引き返しても仕方ないし、
入ってみよう!
読んでいただきありがとうございます。
次回は落ちた穴の秘密、そしてアイクが強くなるかも?!
お楽しみに〜!
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