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海浜学校ですよ〜

こんにちは!たんとです。

今回のお話は海浜学校編です。

新たな敵が出てくるかも?!

お楽しみいただけたら嬉しいです。

コメントなどお気軽にお願いします。執筆の参考にさせていただきます。

(((ねえ。何持って行こうか?)))


そんなクラスのみんなの声がどこからともなく聞こえいつもの数百倍はテンションが高いクラスメイトたちが話をしている。


なぜこんなにみんなのテンションが高いかというと。

その1 テストが終わった。

その2 もう少しで長期休みに突入する。

そして次が1番の要因だと思う。

その3 明日から海浜学校なのだ。


王都ランブルリアには海がない。大陸の中央辺りに位置しているため。山脈に囲まれて川は多く流れていて、水は川の水を利用している。

ということもあって、魔術学院は毎年長期休み前に学院が所有する離島へ海浜学校をしに行くのだ。

もちろん海浜学校に行ったからと言ってずっと遊んでいられる訳ではない。訓練や授業もあるが。

みんなの頭の中には遊ぶことが9割埋まっているようだ。

僕も例外じゃないけどね。


そんなわけで僕たちは今、フィアとノアと一緒に繁華街の方に明日の買い出しをしていた。

フィアとノアは女の子なので何かと必要なものがあるかもしれないが、僕はそんなにない。という事で、荷物持ちに徹することにした。

といっても異空間保存のスキルで荷物を管理するだけなので重かったりはしない。ただ魔力を使うだけだ。


海浜学校への出発の朝がやってきた。

みんな学院の中央にある転移門に集合する。転移の行き先を設定してあるようでクラス単位で魔法陣の中に入る。

魔術師の先生の詠唱とともに光の粒子がふわふわと浮いてきて僕たちの体を包み込む。そして詠唱が終わると目の前が真っ白になって気づいたら、見覚えのない場所に到着していた。


ここは王都ランブルリアから南に約200キロほど離れている最南島である。

隣国のペザルカ王国との国境付近に位置している。ペザルカ王国とは10年くらい前まで魔術戦争をしていたが今は休戦中なのでこの場所にいても安全なのだ。


島は3時間ほど歩けば一周できるほどの大きさなのでそんなに大きくはない。

島はほとんど森で覆われていて、その中心には僕たちが寝泊まりする大きな屋敷がある。

その周りは開拓されており、さら地になっていた。


一旦荷物を屋敷においてからみんなで水辺まで移動する。


まずは魔法の授業がある。

Sクラスの全員が集まったのを確認して、ベザルク先生の講義が始まった。


今日はもともと存在する水を操る魔法の授業だ。

魔法は無いものを生み出すのがほとんどだが、こういったすでに物質的に存在しているものを操る魔法も存在する。

海浜学校ということもあり、水系の魔法か多いみたいだ。


周りを見てみるとみんなそれぞれ魔法を使って水を操っている。

その中でも1人だけずば抜けて操るのが上手な生徒がいる。

フィアだ。水系統魔法が、得意って言ってたもんな。


(フィアすごいね!)


(ちょっと水魔法が得意なだけです。逆に水魔法以外はそんなに得意ではないんです。)


(フィアほんとにすごいと思うぞ!)


ベザルク先生がフィアを褒めている。これにはフィアも嬉しそうだ。

そろそろ僕も練習してみようかな。


僕は海面の水に意識を集中させる。すると海水が徐々に空中に上がっていき。丸い球体ができた。それを爆発させてみた。

爆音とともに空中にあった海水が一気に海面へと戻る。


(ふぅ。こんなもんかな)


僕が振り返ってみんなの方をみるとみんな黙ってこちらを見ている。僕何かしたかな?

そのあと夕食までフィアが口を聞いてくれなかった。




---------------------



(おい。今度こそ抜かりはないんだろうな。)


(はい。以前は失敗しましたが。今度こそ大丈夫です。)


(任せたぞ。いざという時は私も出る。)


(え?あなた様が出るまでのことはありません。)


(だまれ。二回も失敗したとなれば私の信用に関わる。

いいか。絶対に失敗は許されない。

いけ!)


(((((御意)))))


暗闇の中の森で魔力遮断そして防音の結界を展開しながら彼らは決意した。

失敗は許されないと。





---------------------



(なあアイク行こうぜ。)


夕食を食べ終わりSクラスの男子部屋。男子全員が結束しつつあった。僕を除いて。


(アラン。やめたほうがいいよ。もし見つかったらやばいって。)


僕を悪の道に引きずり込もうとしているのは

ルハマ アラン剣術において絶対的な力を持っている。僕はルハマに一度も勝てたことがない相手だ。


Sクラスのランキングでは第4位。魔法も得意なら主席だろう。

アランの家は僕と同じ男爵家だ。剣術において右に出るものはいないと言われている家らしい。小さい頃から剣術の練習をしていたみたいだ。

同じ男爵家ということもあって、男子の中で1番中がいい。


(大丈夫!隠蔽魔法を使える奴がいるから。

それによく考えてみろよ。フィアちゃんにノアちゃんの柔肌を見たくないのか?)


(それは、、、みた、いけど。だめだ。)


(はぁーもうらちがあかない。これは全員でやるから意味があるんだ。

みんなリンクを連れてくぞ!囲め。)


((((((((おう!))))))))


そう言って僕の周りを囲むみんな目が怖い。

血走ってるやつもいるよー

こうして僕は無理やり外の森女子のお風呂場の裏へと連れていかれた。


そしてもうすでに誰かが全員に隠蔽魔法をかけていたようだ。


僕たちは息を殺して、白塗りの壁に近づく。高さは、5メートルくらいだ。僕たちはみんなで肩車をすることにした。その時には僕の心も固まっていた。どうせやるならみてやると。

じゃんけんの結果。最初は僕が1番上をやることになった。


僕たちは壁伝いに肩車を完成させてついに僕は壁の頂点に手をかけて顔を出した。

白い湯気がモコモコと登っていて視界が悪い。

だが甘い。僕は視覚拡張さらに聴覚拡張の魔法を使った。


最近授業で習った魔法だ。こんな所で役に立つとは。女子たちの声が聞こえる。下の男子たちから見えるか〜という声がする。


そして僕は捕らえた。


黒服で武装した5人組が僕たちの反対側の壁から侵入してくるのを。

普通に考えたらただ事じゃない。つい先日もフィアが誘拐されたばかりだ。

しかも、お風呂に入っている時に犯行に及ぶとは丸腰なら誘拐も簡単か。

視覚拡張と聴覚拡張の魔法を使っておいてよかった。出なきゃ気づかなかっただろう。


僕は白い湯気で覆われている。浴場の中からフィアを探す。彼女が狙われている可能性が1番高いから。


彼女を見つけ一気に肩車をしてくれていたみんなを踏み台に跳躍距離を縮めた。フィアの前に出て下に落ちていた桶でガードする。相手も僕の存在に気が付いていたみたいで短剣を桶に突き刺してきた。


フィアや他の女子生徒が悲鳴を上げているが構ってはいられない。とりあえずお風呂場に入ってきた五人を排除しなくては。


流石にこの足場にこの人数の女子生徒を守るのは厳しいものがあるな。

僕がそんなことを考え相手を牽制していると。


(うわ〜)

バッシャッーン


何かが女子生徒たちが集まっている浴槽に落ちた。


(いってー!)


(アランどうしてここに?)


(ああ、お前が中に入っていってうらやま、

んん。じゃなくて入っていってから悲鳴が聞こえたからただ事じゃないと思ってな。)


(ただ見たかっただけじゃないの?)


僕がじどめでみるとアランはバツが悪そうな顔をして否定してきた。

だが、助かる二人ならなんとか彼女たちを守りながら殲滅できるだろう。


僕は異空間保存から、前に入れておいた一本の剣を取り出しアランに投げる。


アランはそれを受け取ると白い歯を出してニコッと笑った。この戦闘民族め。


(アラン行くぞ。)


(おう。アイク)


最後までお読みいただきありがとうございます。

次回は戦闘シーン満載で書く予定です。

このお話が少しでもいいと思っていただけたなら、評価、ブックマーク登録よろしくお願いします。

どんなコメントなどもお待ちしておりますのでご気軽にどうぞ。

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