曇天
梅雨が明けきらない曇り空
窓から臨む四角い雲
卵の殻から生まれた黄身
羽毛に覆われて 甲高いお喋り
浅い眠りから めざめた勢いで
窓を開ける
ヒタヒタと押し入る朝
床上を這いながら押し入る
部屋に溜め込んだ夜は床上から離れる
曇り空に吸い込まれてく
ねずみ色の部屋にわたしを残して
わたしは
あなたと共に
ひとりで
生きていくんだ
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