プロローグ
はじめまして、セリンです。
初めて小説を書きます。この話は私の思いや妄想、夢をつらつらと書くために作ったので、完璧に自己満足です。投稿も不定期で、内容も一貫性なし。というのも気が向いたら書く、というスタンスなので…
それでもよろしければ、先に進んでください(^^)
いつからだろう、友愛が何かまったく別のものに変わったのはーーー。
思えば随分前から兆候はあったのかもしれない。いつだったか、まだ中学生のころに、私が男だったら絶対彼女にしたい、と言ったことがある。それほどに、彼女は外見も性格も愛らしかった。大好きだった。
それなのに、今ではこの邪な気持ちのせいで彼女といても心の底から楽しめない。今私は自然に振る舞えてるだろうか、気持ちがばれてはいないか。辛い。どうしようもない状況に何度ため息をついたか、もう数えるのも当の昔にやめてしまった…
ただ、行き場のない気持ちを抱えて、さまようだけの毎日。
これは、ある高校生の静かな悲鳴。
彼女とは中学生からの馴染みだった。学校は小学校から高校まで一貫で、成績さえよければエスカレーター式であがる。そこに私は小学校から通っていて、彼女は中学1年の時に転校してきた。
半年年上の彼女は落ち着いていて、私よりだいぶ年上に見えたのを覚えている。この学校では珍しい生粋の日本人で、興味とその境遇に親しみを覚えた私は彼女のもとへ走り、さっそく自己紹介をした。すでにその時には幼馴染が彼女と話していたのであまり緊張をしなかった。その後、共通の趣味を発見、そこから瞬く間に仲良くなり一緒に行動するようになった。
彼女は優しくて、滅多なことでは怒らないおっとりした子だった。しかし、その柔和そうな顔の裏はかなりのSだった。当時まだ気が弱かった私をいじる幼馴染達に混じって楽しんでいたようだった。当時私は今以上に短気で泣き虫で、弱かった。すぐに泣き、暴力で反撃を試みていた私の反応が面白かったのだろう、一向に収まる気配がなく、とうとう私は一年の残りを別の子と行動を共にするようなった。
しかし、中2にあがると、彼女と幼馴染達とまた同じクラスになり、さらにもう一人の新しい転校生がグループに加わった。この時はもういじられることもなく、楽しく一年を過ごした。一方で新しい転校生で現在の親友と親睦を深め、もう一方では彼女とすでに恒例になりつつあった乗馬の合宿に参加し、思い出を増やしていった。それから4年間、中学2年生から高校1年(母校は小5年、中4年、高3年制度)まで彼女を含めた友達とクラスは時に違えど楽しく過ごしました。同級生の男の子にも恋をしました。あっけなく散ったけれども…。
そして高校1年の冬に、私の世界が壊れた。