第50話 スーサイド・システム
「殿下には伝えぬようにというのが、宰相閣下からの命令であります」
近衛騎士の格好をしたみっちゃんは、直立不動の姿勢のままそう答えた。
顔にそばかすの残る、やや垢抜けない印象の女騎士。これをみっちゃんだと一発で見抜いたアリアスフィリーゼ姫騎士殿下の慧眼も大層なものだが、あっさりと正体を明かすみっちゃんもみっちゃんである。
原則として、姫騎士殿下やショウタに対しては甘いところがあるみっちゃんではあるものの、あくまでも彼女は〝宰相ウッスア・タマゲッタラ子飼いの密偵〟である。本名、年齢、素顔、本当の性別すらも謎に包まれたみっちゃんだが、あのウッスアに対する忠誠心は本物だ。彼から伝えるなと言われてる以上、テコでも口を割らないだろう。
とは言え、
頑固さに関しては姫騎士殿下にも一家言はあるのだ。話せませんと言われて、はいそうですかと引き下がるようなアリアスフィリーゼではない。
「みっちゃん、ここ数日は王宮でも姿を見かけませんでしたね」
「………」
きらりと双眸を光らせる姫騎士殿下は、完全にぽんこつという言葉からは無縁のイキモノであった。
そうだったんだ、と、ショウタは驚く。みっちゃんの仕事は密偵である。本来、騎士王や宰相の目が届かない各地方にまで足を運び、公にされていない様々な情報を持ち帰るのが彼女の仕事だ。ゆえに、王宮を空けるのもそう珍しいことではないし、イャミル・フラクターゼ伯爵の一件では、彼女の働きによって王立騎士団を迅速に動かすことができた。
とは言え、顔も声も自在に変えられる変装の達人である。いちいち王宮にいるのかいないのか、把握することなどできはしない。そのあたり、さすが姫騎士殿下である。
「よくわかったでありますね」
「えぇ、まぁ」
「当てずっぽうでありますね」
「はい」
ショウタは思わずずっこけそうになる。
「私がここ数日、宰相閣下の命で王宮を離れていたのは事実であります。その調査報告をもとに、緊急会議が開かれているのも、事実であります。殿下も王室の人間でありますから、その程度は知っておかれても問題はないであります」
「あのう、僕もいるんですけど」
「ショウタ殿も半分くらい王室の人間みたいなものなので問題ないであります」
「えっ!?」
真横で謎のガッツポーズをお取りになる殿下も気になったのだが、ひとまずはスルーだ。着々と包囲網が狭まっている気がしないでもないのだが、とにかくスルーだ。
「それで、一体何が起きているのかというのは」
「お教えできないであります」
女騎士姿のみっちゃんは、心まで女騎士になったかのように頑なである。
姫騎士殿下は腰に手をやって、みっちゃんと睨み合った。青を基調としたドレスには気高さが宿る。ふわふわしたところも多いアリアスフィリーゼ殿下だが、こうした時に放つ、王気とも言うべき威圧感は本物だ。
イケメン殿下である。
「仕方がないですね」
殿下は、ふぅっ、と大きな溜め息をつく。それが諦観によるものでないことは、少しでも彼女を知る者ならすぐにわかる。殿下はくるりとこちらに向き直った。
「ショウタ、あれをやりましょう」
「あ、あれをやるんですか!?」
「やるのです。こうした状況に備えて、打ち合わせはバッチリでありましょう?」
「こんな状況に備えてだったんですか」
姫騎士殿下の言葉に対して、ショウタ・ホウリンには若干の気後れがある。
みっちゃんは警戒を露わにした。携えた剣と盾を、ガチャリと構える。彼女の戦闘能力に関しては疑う余地がない。その本質は剣技ではなく、テコの原理と足払いを併用した投げ技であって、メロディアスの一件ではショウタもそれにお世話になった。
が、
今回に限って言えば、
「すいませんみっちゃん、今の僕は限りなく殿下の心の奴隷でして……」
ショウタは指先をワキワキと動かしながら、申し訳なさそうに言った。
Episode 50 『スーサイド・システム』
FATAL PRINCESS of the KNIGHT KINGDOM
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「アメパ堰堤要塞が!?」
姫騎士殿下は驚愕の声を上げる。
先ほどの廊下から程ない武器庫の中である。そこには殿下の他、床に無造作に転がされたみっちゃんと、壁に向かって沈み込むショウタの姿があった。着衣の乱れたみっちゃんは、目尻には涙を浮かべ、やや上気した顔で荒い呼吸を繰り返している。
「そうですか……。まさかそんなことになっていたなんて。ところでショウタ、どうしました?」
「いえ、ちょっと自己嫌悪が……」
「気に病むことはありません。中々の指使いでした」
「指使いとか言わないでくれますか」
殿下がみっちゃんを組み伏せ、ショウタがくすぐるという作戦は完璧だった。さしものみっちゃんも、殿下相手には本気を出し切れなかったと見え、ショウタの念動力によるアシストもあって、大勢はあっさりと決してしまったのだ。
で、そのままひと気のない武器庫に連れ込んで、わき腹とか首筋とか足の裏とかを好き放題したのである。姫騎士殿下ともあろう方がえげつないことを考えるが、本人はとりたてて嫌悪するでも興奮するでもなく、ただ淡々とショウタにくすぐりを命じていた。
「拷問であっさりゲロっちゃう密偵ってどうなんですかね、みっちゃん」
「痛みになら幾らでも耐えられるのでありますが」
「出来の悪い同人誌みたいな設定ですね……」
本人いわく、密偵は捕まったら死ぬものなので、捕縛された状況の想定はあまりしないらしい。おなかに爆弾を仕込んで、危なくなったら爆発させるらしいのだが、そんなんでよく今まで生き残ってこれたもんである。
まぁ、まぁ、
みっちゃんの密偵としての才能に関しては色々と改善の余地もあろうということか。ここであまり深く追及はすまい。
「ともあれ、今話したとおりであります。アメパ堰堤要塞との連絡が途絶え、私は調査に向かったであります」
「そこで何があったかは」
「そればっかりは、幾らくすぐられても言えないであります」
「そうですか」
じゃあ試してみましょう、と殿下が言い出さなかったのは、ショウタにもみっちゃんにも幸運な話であった。
「アメパって、さっき言ってたコンチェルトさんの?」
「はい。ディム・キャプテン・コンチェルト・ノグドラ。不屈の騎士提督、海なき国の海神、海賊騎士、大海嘯コンチェルト。有名な異名はこんなところでしょうか」
「魔法使えないんですよね?」
聞くからに水属性な異名ばっかりなのだが、どういうことだろうか。
「はい、コンチェルトは帝国の奴隷市場の出身ですが、魔力はありませんし魔法も使えません」
「奴隷から騎士にまでなったんですか?」
「養父のトオンも成り上がりで騎士になった者です。慈悲深い男でした」
姫騎士殿下はしみじみと語る。だが、すぐさまハッと表情を整えた。
「そんなことよりも、アメパの話です。堰堤要塞が陥落したとあれば、状況はもはや予断を許さないのでは?」
「陥落したかどうかは定かではありませんが、騎士王陛下も憂慮されているであります」
殿下とみっちゃんは深刻な顔で話し合っている。ショウタには、事態の深刻さというものがいまいち飲み込めない。
アメパ堰堤要塞。堰堤というからには、ダムのことだ。優れた治水工事技術を持つ騎士王国であるからして、大規模なダムを有していたとしても不思議ではない。王国の東側に広がる肥沃な農業地帯も、ダムから計画的に放水される用水と、鉱山由来となる大量の天然肥料の恩恵なのだろう。なのだろう、というか、単純に殿下がそんなことを言っていたような気がするだけだが。
割と無学なショウタではあるのだが、ダムが国家運営においてどれほど重要な意味合いを持つか、知らないわけではない。放水を止められれば国内の多くに深刻な影響が出るだろうし、万一ダムが決壊するようなことがあれば、下流に大量の土砂が流れ込む。
が、殿下とみっちゃんの会話に潜んでいるのは、ただそれだけではないような気がした。
「あのう……」
ショウタはおずおずと片手を上げて言った。
「そのアメパ堰堤要塞が陥落すると、どうまずいのか、教えてもらっても良いですか?」
アリアスフィリーゼ殿下はしばしきょとんとしていたが、すぐさま真剣な表情に戻り、頷く。
「王国でも一部の騎士官クラスや、上級爵位を有する貴族しか知らないことなのですが」
「えっ、それ教えてもらって良いんですか?」
「ショウタは半分王室の人間みたいなものなので問題ありません」
「アッハイ」
姫騎士殿下は、何故か武器庫の奥に都合良く放置してあった黒板を引っ張り出し、解説を始める。
「まずは騎士王国の成り立ちです。元々、西側から帝国への進攻を企てる軍勢に対抗するべく開拓された土地であるのは知っていますね?」
「マーリヴァーナ要塞線ですよね?」
「そうです」
南北700キロに連なる大要塞のことである。あそこを拠点とする、いわゆるマーリヴァーナ騎士達の練度は、王都の王立騎士団と比しても非常に高いものがあった。
「要塞線が突破された場合に備えて、更に二ヶ所の要塞を設けました。ひとつは東方ランクルス運河要塞。こちらは単なる足止めだけではなく、軍勢の進攻を素早く帝都に伝達するために建造されたものです。そしてもうひとつ」
チョークが黒板を叩くカツカツという音が、殿下のよく通る声とともに。やけにリズミカルに響く。
「現在、王都と呼ばれている中央要塞デルオダート。すなわちここです」
カツ、とチョークの音が止む。
「王都の西側から要塞線にかけての広大な地域は、あえて開拓を行いませんでした。作物の育たない不毛な荒野とすることで、要塞線を突破してきた軍勢に補給を行わせないためです。そうした場合、敵勢力の狙いは、一見して守りの薄いこのデルオダートに絞られます」
西側がやけに荒涼としていたのは、そういうことだったのか。ショウタは驚く。確かに
、オーク討伐合宿の時、馬車から見た光景はうら寂しいものがあった。
しかしそれが、アメパ堰堤要塞とどう絡むのだろう。
「さて、デルオダートに誘き寄せた大量の敵勢力を、一網打尽にする装置が作られました。それこそがアメパ堰堤要塞です」
さらり、と、
姫騎士殿下がとんでもないことを言う。
「ショウタは、先日孤児院を訪れた時に、トドグラード用水路の堤防を歩いたのを覚えていますか?」
ショウタは頷く。殿下やメロディと手を繋いで歩いた、あそこだ。やたら広く取られた高水敷が印象的だったので、よく覚えている。
「堰堤要塞から王都に連なる用水路ですが、あれらは流れ込んだ大量の土砂を調整するために、高水敷が広く取られているのです。よろしいですか、ショウタ。アメパ堰堤要塞のダム群を決壊させた場合、下流に向けて流れ出した土砂は、緻密な計算によって建造された用水路を辿り、一切の無駄を生むことなく王都へ直撃するのです」
なんてこった。
ショウタは驚きのあまり声も出ない。ダムの決壊によって王都がダメージを受ける可能性くらいは考慮していたのだが、まさか、王都そのものを壊滅させるために建造されたダムであったとは。
王都とアメパの定期連絡が途絶えた場合、アメパでは王都が陥落したとして、即座にダムを決壊させる手はずになっていたらしい。王都が敵の手に落ちた場合に備えた自壊装置。それがアメパ堰堤要塞だったのだ。
「な、何かないんですか? カウンターシステムみたいな奴……」
「王都地下水道と外郭放水路がそれであります」
横からみっちゃんがそう言うが、殿下の顔は晴れない。
王都の地下に広がる大水道には、トドグラード用水路の水が大量に流れ込んでいる。なんらかの原因で地下水道のキャパシティが限界を迎えたとき、調圧水槽を経由してその水を外に流すのが、王都外郭放水路だ。こちらも、ゴブリン特異個体との戦闘があったばかりであるため、記憶に新しい。
この外郭放水路は、本来、悪意ある第三者によってアメパのダムが決壊を迎えたときに備えて用意されたものだという。予め調圧水槽の水門を開けておくことで、流れ込む大量の土砂流を、八方の放水路を経て外に流すことができる。
が、
「連日の集中豪雨によって、放水路はダムの水を受け切れるほどの容量が残っているとは思えません」
「普段はこんなに降らないんですか?」
「今は雨季ですから、雨自体は珍しいものではないんです。でも、ここ数週間連続で降り続いていたのは、少し異常です」
「そのタイミングでアメパとの連絡が途切れるっていうのも、ちょっと出来すぎじゃないですか?」
ショウタの疑問は、おそらく彼だけのものではなかったのだろう。姫騎士殿下は、少し遠い目を作って呟いた。
「お父様達も、そう思っているでしょうね」
「では以上を以って、アメパ堰堤要塞の奪還計画とする」
ウッスアの纏めた簡潔な議事録を、セプテトール騎士王は厳かに読み上げた。
密偵のみっちゃんが持ち帰った情報は、やはりアメパ堰堤要塞が、悪意ある何者かの手に落ちたことを示唆している。その〝何者か〟が、騎士提督コンチェルトを示すのか、あるいは別の第三者を示すのかは謎だ。
だがいずれにせよ、早急な要塞の奪還計画を、実行に移す必要があった。
問題は、現時点をもって敵の狙いがまったくの不明であるという点と、そもそも彼らを迂闊に刺激できないという点である。今の騎士王国は、喉元に刃を突きつけられたに等しい。
奪還作戦の事前準備として、数名の精鋭騎士を要塞に侵入させる策が取られた。みっちゃんの活躍によって、安全な侵入ルートは確保できている。
前もってダムの安全性を確保しないことには、迂闊に攻め入ることもできない。
潜入隊のメンバーには、各大要塞を代表する騎士が選出された。マーリヴァーナのキャロル・サザンガルド、ランクルスのトリル・ドランドラン、バンギランドのルカ・ファイアロードなどである。
「できるのか? ディム・キャロル」
「私をバカにしているのか。サー・ヨーデル」
直属の上司たるヨーデル・ハイゼンベルグの嫌味たっぷりな言葉に、当のキャロルは噛み付かんばかりの勢いで言い返した。うねり癖のある金髪をいじりながら、ヨーデルは勝ち誇ったような顔をする。
「心配しているだけだ。せいぜい、オークが出んように祈っておいてやろう」
「ば、ばばば、ああ生憎だったなヨーデル百騎士長。わわわ私はもうオークなどおおお恐るるるる」
「陛下の前で茶を零すな、騎士隊長」
ヨーデルの冷ややかな視線に目潰しでも食らわしたくなるのだが、キャロルはそれをぐっと抑える。
運河要塞のトリルにせよ、無敵大要塞のルカにせよ、一度は面識のある相手だ。いずれも優秀な騎士であったと記憶している。彼らと同程度の実力者と言えば、あとはアイカ・ノクターンくらいしか思い当たらない。逆に言えば、貴族騎士でありながら伝統騎士指折りの騎士に匹敵するアイカは、大概に異常と言えるのだが。
スタンドアロンの戦闘にも対応した伝統騎士の在り方がここで光る。こうしたスニーキング・ミッションにおいては、確かに個々の戦闘能力が重要となってくるだろう。懸念があるとすれば、騎士提督コンチェルト自身が敵に回っていた場合だ。戦略級騎士の一人に数えられるコンチェルトは、先に挙げた三人で相手をするにも危険極まりない相手と言える。
「提督殿はそんな方ではあるまい」
キャロルの心中を察してか、ヨーデルがぽつりと言う。
貴族騎士の思想に凝り固まったこの男が、伝統騎士の長たる四大騎士の一人を擁護したのは、意外ではあったが、
「そう言えば百騎士長は、ノグドラ家に仕えたことが……」
「サンダルフォン千騎士長と共にな。集団戦術の基礎はあそこで学んだ。今は亡きサー・キャプテン・トオン・ノグドラに小姓として仕えたのだ」
先代騎士提督であるトオンは、当時の四大騎士の中では唯一、戦略級騎士の称号を得なかった。個人の武功を尊ぶ傾向があった伝統騎士の戦法にメスを入れたのが彼だったと聞いている。そのため、伝統騎士でありながら一部の貴族騎士から支持を得ていたのが、トオン・ノグドラだった。
ヨーデル・ハイゼンベルグも、シロフォン・サンダルフォンも、幼少時代の一時期をアメパ堰堤要塞で過ごし、そこで培った戦術知識のいくつかを、マーリヴァーナ要塞線へと持ち帰っている。
で、あるからこそ、トオンの養子であるコンチェルトにも全幅の信頼を寄せているのだ。
「私だって、一人の女騎士としてキャプテン・コンチェルトのことは尊敬している」
自分に言い聞かせるかのように、キャロルは呟く。その様子をちらりと見て、ヨーデルは続けた。
「今回のアメパ要塞陥落は、タイミングとしてはあまりにも出来過ぎている。そうは思わんかね、ディム・キャロル」
「連日の集中豪雨が、敵の仕業だとでも言うのか? 狙って降らせたものだとでも?」
キャロルの疑問に、ヨーデルは答えない。だがその沈黙は、肯定を意味するかのようであった。
それではまるで、
思いかけて、キャロルはかぶりを振る。これ以上の想像は、余計な疑念を巻き起こす気がしたのだ。
さて、会議は未だ進行中だった。現在は、万が一ダムの決壊が阻止できなかった場合に備えての対策が話し合われている。用水路を東西に向けて拡張し、土砂の流れを分散させるという方針で、既に決まりつつあるようだった。工事には大量の騎士や、王立騎士学校の生徒などが動員される予定らしい。
「恐れながら、陛下、」
工事監督を任命された貴族騎士が、会議内容を受けて首を傾げている。
「御用意いただくだけの人数では、東西の両方に用水路を拡張することは不可能でございます」
「ああ、うむ。どのみち、要塞の攻略に割く人数も必要なのでな」
騎士王陛下はあっさりと言った。
「そう心配するな。貴公が指示をするのは東側で良い。人夫もすべてそちらへ回す予定だ」
「では、西側の工事は誰が……?」
と、騎士が言いかけたとき、卓に着いた騎士のひとりが、のそりと立ち上がった。
「ワガハイがやる」
他でもない、騎士将軍アンセム・サザンガルドである。鷲鼻の下に蓄えたヒゲには、自信をたぎらせている。サーコートを押し上げるように隆起する筋肉は、甲冑を纏わずともそのまま鎧になりそうであった。
貴族騎士は若干臆した様子を見せながらも、あえて尋ねる。
「ひょっとして、お一人でやるつもりですか?」
「そうだが?」
相変わらず無茶苦茶だ、と誰かが呟いた。




