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気ままな貴族  作者: 三日月
始まり

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2.プロローグ 後編


 ただのノクスがノクス=マーグレイブ・カインベルクとなり、3年の月日が経った。


 ノクスは大人しく滅多に泣かず、我儘も言わなかった。


 そんなノクスの不明だった種族が明らかになる。


 どういうことかというとアインバート王国では子供が3歳になると戸籍確認も含めて、『鑑定』が行われる。


 そして今まさにノクスの『鑑定』が終わり、結晶板に結果が表示された。


 ________________


【ノクス=マーグレイブ・カインベルク】


 年齢:3

 属性:風 水 無

 種族:白竜アルバスドラゴンと梟の混血種の獣人

 種族スキル:『影水』レベル1

       『世界の智識アカシックレコード』     

 スキル:なし


 ________________


『鑑定』結果が載っている結晶板は本人の魔力と融合し本人にしか取り出せなくなる。そのため、その結晶板を本人以外の人間が見るタイミングは3歳の『鑑定』のタイミングしかない。


 なのでノクスの父であるルシウス、母であるアリシアはこの時にノクスの種族を確認するつもりであった。そして今現在ノクスの種族を見て驚いていた。そして同時に納得もした。


 何故驚いているのかというと、白竜アルバスドラゴンの獣人というのは幻獣族に分類されるのだが、基本的に幻獣族というのは貴族の間にしか生まれない。確かに先祖返りで現獣族同士の貴族の間にに生まれて来ることもあるが、平民で生まれて来るというのは極めて稀なことだ。


 また何に納得しているのかというと、背中に翼が生えていることだ。通常、鳥系統の獣人は腕と翼が同化しており、生まれた時に腕に羽毛など羽根がついていることはあっても腕と翼が別々ということはあり得ない。だが、ノクスは竜ドラゴンの獣人であるため腕と翼が別々であり、また梟の獣人でもあるためにニ対の翼のうち一対が羽根が生えているという奇怪な状態になっていたのだ。


 そして、滅多に泣かなかったノクスはこの時、胸元のペンダントを握りしめ涙を流していた。それにすぐさま気付いたアリシアはノクスをただただ抱きしめる。


 アリシアはノクスが泣いている理由を分かっているわけではない。だが、ノクスの悲しそうな目を見て体が動いたのだ。


 ノクスはアリシアの腕の中でむせび泣く。

 その場でノクスの泣く理由を知る者はノクス本人のみ。故にノクスに声をかける者はいなかった。いや、かけられなかった。


 そんな一幕があり、ノクスが泣き疲れて眠るとアリシアはノクスを大事そうに抱えルシウスと共に屋敷へと帰った。


 屋敷ではノクスの5歳上の兄・フロスが弟の帰りを今か今かと待っていた。

 だが、フロスはノクスを一目見ると何かを察したのか、いつもの元気良さはどこに行った、と言いたくなるほど落ち着いた様子でノクスの頭をひと撫でして自分の母親・ルーチェのところへ歩いて行く。

 頭を撫でられたノクスは眠りながらも笑顔となる。

 それをルシウス、アリシア、ルーチェの3人は暖かく見守っていた。


 それから1年と少しが経ち、ノクスに2人の妹ができた。


 さらにその3年後にはノクスにフロスと同じように家庭教師をつけられ勉強を開始した。


 その年にはフロスがお兄ちゃん風を吹かせようとして、ノクスに撃沈させられるなんていることもあった。


 そこから1年後、ノクスは史上初の8歳で低ランクとはいえ魔物を狩った。

 ノクスは慣れない感覚にえずくこともあったが徐々に慣れていった。


 そして9歳になり、デビュタントに出て少しばかり社交を経験した。そこで友達もできた。


 そして今年、遂に10歳になる年、学園へと入学する。

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