プロローグ
久しぶりの投稿で緊張してます。
誤字脱語あれば教えて下さい。
とある王国に程近い魔の山が活性化していると報告されてから約一年。騎士団の調査により、魔物の強化や増加が確認された。500年前にドラゴンが住み着いた状況と似ていることから、今回もそれではないかと推測され、そして結成されたのが討伐隊である。
有能な若者を集め、かつての討伐隊と同じく勇者・剣士・聖女・魔術師を選抜し、鍛錬と数度の遠征を経て経験を積み、いよいよドラゴン討伐という時になって問題が発生した。討伐隊唯一の平民である魔術師マリンが役目を辞退したいと言い出したのだ。
なぜ今になってと慌てた国王と宰相をはじめとする議会のメンバーは、詳しい話を聞こうと討伐隊の責任者であった騎士団長を呼び出した。
王城の会議室で国王の前に跪いた騎士団長は、困惑と諦めが混じったような表情で、マリンが辞退を申し出た理由を話し出した。
マリン曰く「私は魔術師としての役目を期待されたのであって、決して侍女やサンドバッグや娼婦ではない」とのこと。
そして「自分の討伐隊での扱いについてはっきりさせなければ、絶対にドラゴン退治など行きたくない」という主張が騎士団長から語られると、議会は「平民風情が何様のつもりだ」「お情けで討伐隊に入れてやったのに」と紛糾した。
しかし、騒々しくなった会議場で先程から表情の変わらぬ騎士団長を見て、国王は未だどうとも判断できぬと、更なる説明を求めたのだった。
こういう勇者一行もいるんじゃないかなって思ってる。