銀婚式 11年
2024年8/23〜8/24 タブレット端末にて執筆し脱稿 タイトルがアレなので老老介護とか高齢者夫婦離婚問題取り扱った作品かと思いきや……ラストの台詞がしっくり来るからこんなタイトルになった物語 そんな昔の感覚無いけど小説化されると21世紀初頭ってもう昔話なんだね
【 離婚から始まり会社倒産と後始末 苦労して40代でのハローワーク通い リストラ担当押し付けられギリギリまで抗ったものの鬱となり自身も解雇 3度目の再就職先は非常勤で生徒も教諭も駄目人間ばかりな地方大学講師 割とドタバタしてる12年だったが自身の其れも元妻の肉親も看取り此れからの人生もまだまだ続く 此れを生真面目で努力家な主人公の退屈で平凡な物語と見るか感情移入し共に年重ねられるかは読んでみないと多分分からない 】
★篠田節子先生版"思えば遠くに来たもんだ(歌:海援隊で映画とTVドラマ有り)" やっぱり40代〜50代半ば向け
日本 ヒューマンドラマ小説?
篠田節子 著
毎日新聞社 刊/2017年新潮文庫化
令和6年8月23日 とうとう夏休みも残る1週 退屈だから屋内探検させろとメスガキ猫がウロウロしてますがお前の毛はアスベスト並みに危険物だから勘弁してくれ 漉いたりブラシで抜け毛回収したりと色々やってるけど此れまで野良猫やってたからなのか妙に固いしチクチクするんだよ 他の通い猫や家猫と同じ餌貰ってるし痩せぎすだった身体もだんだん普通の猫らしくなってるからその内手触り良くなるんでしょうけど今はまだボロ雑巾 まぁ季節や食べ物変われば毛も生え変わるので家猫やってるキジトラと黒みたいに柔らかい手触りになるのかと
確か今年はオリンピックイヤーの筈だったし地元じゃ武漢コロナ蔓延でずっと開催してなかった夏祭りや大綱引きなんてやってますが 祭はともかくテレビ局主催のイベントは軒並み大外れ FNS27時間テレビ……やってたっけ? パリオリンピックは開会式からして放送禁止レベルだったし誤審とあからさまな八百長に依怙贔屓で2日目から視聴断念 ついでに書いとくと日テレ系列の愛は地球救うなんて寄付金強要なアレはかれこれ10年以上見たこと無い とにかく家で過ごしても暑さで溶けてる状態だったので割と頻繁にパルコシティとか県内のショッピングモールを歩き回ったり本やら惣菜買って帰ったりとドタバタと
今日はTSUTAYAからモバイルクーポン貰ったのでトゥルー・ディテクティブの4とずっと見る機会逸したままの2を借りマラソン視聴する予定 幾らお勧めされても半島アイドルの恋愛ドラマなんて流石に見る気皆無だよ という訳で昨日の対馬丸事件80周年で前振り書いてみたけど手直ししても自分でも読みたいとは思わないので近況報告と今年の夏の反省点を…… 20〜30代じゃ有るまいし恋愛にのめり込む無謀さも体力や気概も無いのでね 妻子も皆無なオッサンの生活ってこう書いてみると潤いなんて存在しないな
【 多分リストラされた直後に此れ読んでたら精神的に再起不能となるのは必至 勿論妻子に三行半突き付けられいきなり独り身となったばかりの方も、多分読まない方が懸命です 頑張れば誠意を持って対処すれば本当に困った時は誰かがきっと手を差し伸べてくれる……そんな価値観が嘘っぱちになったのがバブル崩壊後始まった失われた30年 かと言って他人貶めたり押し退けでも生き延びようと足掻くのもみっともないと思うのはまだ人間辞めてない証拠かもね そうで有って欲しいなとすら願います 】
★8/22深夜に偶々手に取り読み始めたら終われなかった タイトルだけで内容忌避してたら損します
N.Yから東京までは片道15時間の長期フライト 40代を迎えた高澤修平に襲い掛かった不幸の連鎖は時代や価値観の変化に乗り遅れたことだったかも知れない 名門大学を卒業したものの折しも日本は土地バブル崩壊による就職氷河期が始まったばかりお目当ての地方銀行からは門前払い ならばと選んだのは海外進出に生き残り手段見出した東栄証券 MBA資格を取り36歳で妻子を連れニューヨークの現地法人勤務 順風満帆に見えた彼の最初の人生の躓きはお淑やかで夫を立てる控え目な性格の妻 由貴子の自己免疫疾患 息子翔を連れ緊急帰国し、その後義父を通し一方的に責められる形で協議離婚となったのはとにかく仕事が忙しかったからなのだが東栄証券が破綻したのは離婚直後 責任感から残務整理を請負う内に先に転職したり退職した同僚の案件も丸投げされ漸く会社の整理はついたものの次の仕事の伝手はもうアメリカには無い
大学時代の友人達が再就職の伝手を探し奔走してくれたが40歳の証券マンを雇ってくれそうなのは何処もかしこも胡散臭い会社ばかり 東栄証券アメリカ支社次長時代の友人で同じ世界貿易センタービルで銀行支店長を務める田村が手を差し伸べてくれ大洋損害保険会社に再就職 だが田村自身は2001年9月21日、アメリカ合衆国同時多発テロに巻き込まれ瓦礫に呑まれる形で命を落とす 判断力皆無な経営陣の不手際重なり大手保険会社との競争に敗れ業務縮小を続ける職場で頑張っては見たもののなまじその優秀さが仇となり 高澤に回されたのはある種のリストラ業務 会社の方針に逆らう形となっても60〜70代の百戦錬磨な保険代理店経営者を生き残らせる だがその奮闘が仇となり鬱を発症した高澤も自主退職に追い込まれる 自分同様、家族にだけは負担掛けまいと空回りしてる息子 翔の身体不調と進学先変更へのアドバイス
無職となり再びハローワークと無為な面接を続ける高澤に新たな職場を提案して来たのは海外留学時に知り合い友人となった片根 自身もアナリストから転身し大学客員教授としてあちこちへ飛び回る生活してる彼の紹介で都内から宮城県の山奥に有る東北国際情報大学の臨時講師の職に就く 人里離れた山奥の三流大学で高齢を理由に現役退く老教授のピンチヒッターとしての短期間の就労の筈だったのだがまさか証券マン時代や損保会社のリストラ担当をも遥かに越える想定外のトラブルや不祥事火消しに飛び回る傍ら 離婚で殆ど縁が切れた筈の元妻・由貴子の両親の痴呆や彼なりに困難に満ちた人生歩む息子・翔にアドバイスしたりと忙しない日々
という訳でどう悩み対処したかは此れから本作読むお客様の為に内容端折るけど 対外競争が無い象牙の塔で割と有りがちな学院長の座を巡る教授達の派閥争い、 下手すると中学生よりも勉強出来ず親共々情緒が保育園児レベルな生徒の再教育、 沢山在籍していたが突然授業料滞納し数十名単位で行方眩ます中国人留学生、 頭は良いけど割と箱入りな女性徒を言葉巧みに洗脳し入墨彫り込むリョナな自主製作裏AVに出演させようとする落ち目の元AV監督との対峙、 某体育会系名門大学との交流で学生寮に蔓延 しっかり警察沙汰となる大麻使用に未成年者の飲酒事故、 色々有って落ちこぼれ達を見捨てず真摯に面倒見てた高澤は非常勤講師から正式に教授へ 末期癌で余命幾許も無い親の最後看取り再び職場復帰した事務員 鷹左右恵美との恋人未満な恋愛関係とその破綻 多忙とトラブルに奔走する中で弟夫婦に丸投げ状態だった自身の両親看取り
やはり傍観してることが出来ず元妻の両親の介護ケアや、介護疲れで身体壊した妻の入院手続き 祖父母と母のトラブルに翻弄され大学入試に専念出来なかった息子のフォロー そんな息子が大学入ったばかりなのに良いとこ出だけど7つも歳上な女性と出来ちゃった婚 あれやこれやとトラブル続きだったけどふと気が付けば愛弟子達がある者は経営者にある者は海外で活躍するジャーナリストにと出世街道歩んでる 息子の結婚式でスピーチを任され最初で最後の大仕事 元夫婦で距離は離れて暮らしても波乱万丈な12年間を共に乗り越えた戦友となった由貴子と此れからお疲れ様会兼ねての食事 という訳で何故こんな作品タイトルなのかドタバタに付き合うと漸く見えて来るオチでこの物語は幕を下ろす
❖"思えば遠くに来たもんだ" 武田鉄矢さんボーカルな海援隊が1980年にヒットさせた楽曲だけど色々有って教師役に抜擢され映画化 小学生の頃に偶々テレビ放映見てて面白かったけど何故かBS放送もDVD化も成されてません。 本作切っ掛けで始まったのが"3年B組金八先生"で調べてみると古谷一行さんが主役演じたテレビドラマ版も有るらしい
❖個人的に読んでて中々興味深かったのが品行方正で地頭も決して悪くない10代女性をどう騙くらかしエグいAVに出演させようとするその手の業界人によるマインドコントロールの手口 文字通り洗脳されてる女性徒を主人公がどう正気に戻したかについては洗脳手口含め本作買うなり図書館から借りる等で此れから読むお客様だけのお楽しみ