殺しの分け前/ポイント・ブランク 67年
2024年2/29〜3/1タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿 まんま"大統領が堕ちた日"同様に白日夢みたいな映画 上手く行けば007シリーズのライバルになる筈だった 実はダーティーハリーが44マグナム持ちサンフランシスコの刑事な設定になったのも本作の影響 悪党パーカーシリーズは原作者が亡くなるまでに25作品出版され内20作が翻訳されてます 良いね1つ有難うございます
【 奪うのは闇世界で取引される汚い金 殺すのは手の施し様の無い犯罪者だけ 仕事はなるべくスマートに完璧に済ませるのが彼の流儀 英国が殺しのライセンス持ちな諜報員ならこっちは独立独歩な闇世界の紳士で立ち向かう…… 本編そっちのけで鏡使った演出で凝りまくり 下手なホラー映画顔負けな不安感煽るBGMでエクソシスト風味になった悪党パーカー・シリーズ第1弾 】
★色々凝り過ぎ(笑) リー・マーヴィンさんが段々脱色頭な丹波哲郎さんに見えてくるし日活の無国籍アクション好きなら嵌ります
原題:POINT BLANK
射界/拳銃やライフルで目視射撃出来る範囲内
アメリカ 劇場公開作品
1968年 日本 劇場公開
原作:リチャード・スターク著 The Hunter(Point Blank) 1962年
翻訳版は早川書房/世界ミステリーシリーズ
人狩り/悪党パーカー 1966年
文庫化に伴い 悪党パーカー/人狩り に改題
令和6年2月29日 迂闊にもエロな動画広告満載なニュースサイト覗いてしまったからスマホ含めアクセス制限(苦笑) まぁ代金払えばYouTubeぐらいは見れるだろうけど2月も今日で終わりなので日付変更素直に待ちます 他所はともかく家の桜は既に若葉のみ 今年は珍しく受粉に成功したのか数個程度ならさくらんぼ実りそうだけど甘さ以前に渋くてな此れ やっぱり甘味求めるメジロ達のご飯になる予定です スマホどころかタブレット端末も反応鈍くなるからと先日気紛れで手を出してみた彼の業界の大御所が青年誌で連載してたマンガ"俺はロリコンじゃない!"の6〜8巻が意外にも前作のアレと違って小学生にも関わらず女の情念剥き出しな嫉妬心に下心が黒かったので存外楽しめそもそも出だしはどんな物語なんだろうと気になり デニス・ルヘイン先生の小説探すついでに北谷町から那覇市辺りまであちこちの本屋脚延ばしてみたものの何処にも置いて無い(汗)
可笑しいなあんな恥ずいタイトルだったら しかも表紙や裏表紙も帯も相当"お巡りさん此奴です[指差し]"と通報されそうな物が何故売れる? そもそも本屋がタイトルと内容にビビって自主検閲してるのか? 案外海外からの観光客が手を出してたりして まぁ気長に捜索続ける予定です どうも私はそっち方面の嗜好は無かったみたいで露骨なエロ描写入ろうがそっちの方はあまり反応しないのだけど フィクション限定で淫靡な雰囲気出してる創作物は嫌いじゃない なお従姉妹が大好物なガチムチホモ系はぶっちゃけ勘弁して欲しい 周りにリアルでそっち系居るから紳士的にスルーしてるけど薦められても正直困る ついでの話になりますが角川文庫の海外翻訳小説は既に絶滅状態 何故か何処の本屋にも"我が闘争"だけは置いてあったけど勘弁してくれ 後スティーブン・ハンター先生の小説は入手可能らしいが値段がね……日本語なんか可笑しいし下手すると倍額じゃん此れ
という訳で出来れば小説読みたいけど古本屋回るか転売ヤーが阿呆みたいに滅茶苦茶値段釣り上げたamazonで通販購入するしか無さそうな"悪党パーカー"の第1作を映画化した本作を アメリカ&日本劇場公開当時は、パーカー=英国ブランドの万年筆や世界初のシャープペンにボールペンのイメージと被ってたとかで主人公の名前を敢えて"ウォーカー"に変更 此れも酒の名前に被るけどハードボイルドと蒸留酒は切ってもきれない関係だから黙認されたかな 流石にベアリング部分擦り減ったボールペンは諦め廃棄したけど勉強机共々叔母から払下げられた1967年製のシャープペンは未だ手元に置いてます 万年筆もそうだけど日本製の安物と違って微妙に使い辛いからお飾り扱いだけどね
【 1861年〜1963年 例え脱獄に成功しても平均10度の海水温と離岸流で確実で悲惨な最後が待っている難攻不落のアルカトラズ島刑務所が廃止されたのは囚人1人当りの管理コストが他の刑務所に比べ3倍を越える現状を改善出来る見込みが皆無だと判明してからだった 此処は水も食糧もわざわざ対岸から船で運ばないと駄目で発電設備の燃料代も嵩む 刑務所跡を追体験する観光地としての価値が評価され海底ケーブルによる水や電気の供給が始まったのは皮肉とも言える 】
★本作劇場公開後から2年後 族滅扱いで居領地を取り上げられたインディアンによる立て籠り事件が起き弾圧の際にかなりの建物が放火され損傷受けてます 廃止直後のまだ割と綺麗だった刑務所跡の映像は多分本作でしか見れません
現ナマで9万3000ドル……今の相場なら命掛けるには値しない金額だが60年代末期の其れを日本円で換算すると約5000万相当 友人を手に掛けその妻を寝取るには充分な大金と言えるだろう 何もかも投げ出し人生をやり直すには些か心許ない額では有るが 朝鮮戦争で共に死線を潜り抜けた歳下の戦友マル・リースが組織でヘマを仕出かした損失を負担しなければ彼は組織に消される ウォーカーは妻のリン共々殆ど脅迫同然でアルカトラズ刑務所跡で取引される闇資金の横取りを手伝う事に 運搬役をブラックジャックで殴り倒し無力化する筈がマルは拳銃で2人を射殺 報酬は山分けの筈がリンに裏切られる形でウォーカーは2発の銃弾を浴びる
此処に残れば3人目の死人に仲間入り 瀕死のウォーカーは離岸流と水温10度の海水を泳ぎ切り行方を眩ませた 其れから1年後、復讐のため再びサンフランシスコに舞い戻って来たウォーカーに接触して来たのはとある組織の代理人を名乗るヨストと名乗る男 正体が官憲であれ敵対勢力のマフィアであれつるむ気にはなれない 頑なに独りに拘るウォーカーに渡されたメモと元戦友に妻の去就 2人が新居と定めたのは高級住宅街ノブヒルの1軒家 3ヶ月前に2人の関係は既に破綻 マルの部下を名乗る男が毎月手渡しに来る生活費を浪費しながら飼殺し状態の元妻が曝す醜態に戸惑うばかりの主人公 結局リンは自ら薬を煽り命断ち遺体はヨストとその部下達により回収され墓所に葬られる 迷い込んだ白猫と共に部下を待伏せマルの手下の1人ビッグ・ジョンことジョン・ステグマンを締め上げる
ウォーカーを裏切る形で組織の損失の穴埋め果たしたマルが狙っているのは滅茶苦茶怪しいナイトクラブ=ムービーハウス ストリップとソウル・ミュージックでファンキーな店内のホステスの中に顔見知り発見 どうやらマルはこの店を手に入れる為にオーナーを殺し 未亡人となったリンの妹クリスを新たな愛人として囲い込もうとモーション掛けてるらしい ビッグ・ジョンの御礼参りにやって来たチンピラ2人をトイレでボコボコに マルを憎むクリスの暮らすアパルトメントを拠点に裏切り者を追詰める 組織の幹部フレデリック・カーターに泣き付き警戒厳重なオフィスビルに匿われたマルをボコる為、クリスを忍び込ませ 隣のビルでわざと強盗監禁事件起こし駆け付けた警官隊に紛れてビルの最上階からマルを襲撃 マルに44マグナム突き付け組織幹部の名前と奴等のヤサを聞き出したが揉み合った末にマルはビルの屋上から全裸で紐無しバンジー 気分はスッキリしたが勿論大した金は持って居なかった
仕方なくずっと動向見守ってるヨストに接触 マルの上司だと言う3人のマフィア幹部達の名はカーターとブルースターにフェアフォックス 表向きはロサンゼルスで不動産業営むカーターに接触 奪われた9万3000ドルを詫びに払えば手を引いてやる カーターはウォーカーを殺害しようとビッグ・ジョンを囮に罠を仕掛けるがあの街名物な殆ど水が流れてないあの水路に潜んでいた狙撃者に撃たれカーターもビッグ・ジョンもお陀仏 次なる獲物はビバリーヒルズのプール付き豪邸に暮らすブルースター アパルトメント荒らされたクリスを連れ出しドライブインで深夜のデート 待伏せついでにクリスと屋敷荒らしたりと大暴れするウォーカーだったが撃たれて以来、幻聴やフラッシュバックに苦しめられている彼は此れが夢か現か分からない 漸く現れたブルースターを絞め上げ組織の金庫番だと言うフェアフォックスと電話越しに交渉
ちなみに此処まで延々と鏡使った凝ったカメラワークとか不安感煽るBGMに半ばトリップ状態なお客様はもう真相なんてどうでも良くなってるけど ヨハン=フェアフォックスがウォーカーの復讐行脚に手を貸しているのは1年前にアルカトラズ刑務所跡での麻薬取引の金をウォーカー使いネコババした阿呆と2人の幹部=カーターとブルースターの粛清だった 因縁深いアルカトラズ島の見える埠頭で夜明け前に処刑されたのは勿論ブルースター ヨハン改めフェアフォックスは9万3000ドルの現ナマ囮にウォーカーを誘い出すが罠は端から見破られていた 出てくればそのまま口封じする積りだったが俺のビジネスパートナーにならないか? フェアフォックスは敢えて報酬をブルースターの死体ごと此処に残し姿を消した 多分受け取れば厄介事も間違いなく付いてくる 悩むウォーカーを迎え入れる様に夜明け迎える早朝のサンフランシスコ湾 果たしてウォーカーは殺しの報酬を受け取ったのか? 物語では敢えて明かされない
❖以前、本宅でスティーブ・マックィーンの"ブリット"でも説明したけどFBI連邦捜査局の検閲で"マフィア"や"大麻"もハリウッド映画では検閲入り御法度だった 1972年独裁者のフーバー長官が漸く死んでマフィアの名が使える様になりました 勿論ロサンゼルスもサンフランシスコも南米経由のコカインやヘロインの消費場所 流石にヘリ使った運搬は距離の問題でやってないけど国際線旅客機や民間パイロットを運び屋に仕立て上げた麻薬の密売は日常茶飯事でした その辺りは色々創作物有りまくりなので追々
2024年3/19 暫定17話 裁かれるは善人のみ 14年 新規割込み投稿
2024年3/5 暫定18話 コカイン・ベア 23年 新規割込み投稿