月の満ち欠け 17年
2023年10/2〜10/3タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿
もし貴方が50代後半迎え会社の重要なポスト任されてる最中、ランドセル背中に背負った美少女があなたの名前呼び逢いたかったと抱き着きディープなキスされたら…………お巡りさんペドフィリアは此奴ですとポリス沙汰で人生終わると思いませんか? 第157回直木三十五賞はこんな物語がしっかり受賞し映画化され文庫版含め累計販売数56万部 おい大丈夫か日本(笑)
【 欠けていた月が満ちるように喪われた愛はまた再び蘇る 夫の浮気発覚と浮気相手の妊娠そして真実の愛を誓う相手と出逢ったものの不幸な最後を遂げたヒロインの4度に渡る生まれ変わりと死 そして漸く最愛の人と再会果たすも既に30年以上もの年月が流れていた…… 直木賞受賞し作品自体も滅茶苦茶売れ2022年に感動恋愛ドラマとして映画化された物語ですが 数度関係持った相手に其処までのめり込める愛が重過ぎる(苦笑) 生まれ変わるのが美少女だから良作なんだろうけどブサイクな男だったら絶対此れホラーです 】
★原作小説自体はそこそこ楽しませて貰ったものの 実写キャストでドラマ化したり映画化するのは相当きつい どう纏めたもんだか本気で悩んだよ
日本 ファンタジー系文学作品
佐藤正午 著
岩波書店 刊 2019年岩波文庫化
2022年 映画化し劇場公開 2023年DVD発売及びレンタル
❖なお映画版は60分✕少なくとも8話編成必須なストーリーを128分に短縮
製作陣に出演者は其れなりに頑張ったものの出来はお察し下さいな
令和5年10月2日 蝉時雨は相変わらず強烈ですが漸く日差しが弱まって来た様な気がしますし早朝なら扇風機無しでも過ごせるようになりました 原因は沖縄本島にニアミスし先島諸島や台湾直撃予定の台風14号だけどね 先月軽く前振りネタにした酒に飲まれる阿呆なアメリカ将兵と軍属やその家族が引き起こす酔っ払い運転や当て逃げ&轢き逃げ事故を何とか止めさせるため 那覇市の居酒屋やせんべろ屋台で外国人お断り(此れもネタにしたけど酔ってセクハラとか女性客に絡むアホウに事欠かん)の表記出したら 左翼人権団体がやれ人種差別だと大騒ぎ 折れた沖縄県警と商工会議所が表記を撤去させる1幕が有りました 地元の飲兵衛や観光客でも其れなりに飲み慣れた輩は有象無象が屯し酒も其れなりの安物しか出ない所には厄介な害人居るから近寄らないのだけれどな 特にクラブと隣接してる所は下手すると声掛けてくる女の子が中学生だったりするし違法薬物も怖い
とかくアルコール耐性が幼児レベルなお上りさんのアメリカ兵や軍属 旅の恥はかき捨てなタイプの特亜生物が集まる店には入らない方が無難です 安全に楽しく飲み食いするなら予約制度の有る店で 観光に来た筈がアホウに喧嘩売られたりレイプされたり拉致されたり 未成年者淫行や麻薬取締法違反の前科付く形で刑務所生活なんて嫌過ぎる
とまあ前振りは此処までにして 京アニの名作アニメ "ヴァイオレット・エヴァーガーデン" 同様、老若男女な登場人物がみんな美形で美声で耽美じゃないと滅茶苦茶きっついこんな物語を 小見出し読んだお客様は大凡察し付いてると思いますが 私みたいに恋愛関係でトラウマ体験しか知らない人生既に片足棺桶に突っ込んでるオッサンには中々辛いストーリー展開となってます(苦笑) 此れから運命の出逢いが期待出来る年齢層向けです 流石にアラフィフは余程顔面偏差値高いか大金持ちでも無い限り挽回不可能だと思う 昭和期の小説だったら思いっ切りエログロに走るんだろうけど無理矢理美談に仕立て上げてるのもツッコミ入れたくなるし 私自身正直自分のあれやこれが気に入らないとコンプレックス塗れだから一方的に好かれても こんなのに惚れるって趣味が悪いとかえって引く もしかしたら生まれ変わりはあるかも知れないけど記憶や経験はまずリセットされて然るべき どんな人生だって1度きりだからこそ不幸に抗いトゥルーエンド求めるのだけれどこんな物語書いた原作者とは相容れないかな とは言え佐藤正午先生の小説は此れが初体験なので他の作品も色々読んでみて好悪の判断下したいなと思います
【 最愛の妻梢と前世の記憶を思い出した娘瑠璃 小山内堅が妻子を交通事故で喪ったのは今から15年前の事になる 母親の介護を通し知り合った 荒谷清美と籍を入れその連れ子みずきと共に生まれ故郷青森県八戸市で人生の再出発に挑む彼を東京へ呼び出したのは、娘の同級生で今は女優として活躍する緑坂ゆい 彼女の娘るりは亡くなった筈の瑠璃でありかつては正木龍之介の妻だった瑠璃だと言う だが何度も生まれ変わり前世の記憶と経験を持つなんて有り得るのか? だとしたら共に事故死した妻の魂は何処へ? 】
★流石に人材居ないから映画版の小山内さんは年齢そのもの変更となってます 製作予算無いから特殊メイクも無理でした
「 貴方が混乱しているのは私だって分かっている でも今日此処まで出てきてくれたのは私に会うためでしょう? 」
今年小学校に入学したばかりの緑坂るりが前々世の父親と慕う主人公に求めた物は、前の自分=小山内瑠璃が高校時代に記憶を思い起こしながら描いた最愛の人をモチーフにした1枚の油絵 2017年9月、数十年振りに訪れた都心の駅はまるで迷宮の様に入り組んでいる 母子との待ち合わせの場所は東京ステーションホテル2階のレストラン街にある和三盆と小豆を使った上品な後味を残す和菓子が売りなカフェ 30分前に到着予定が出口間違え何とか時間ギリギリで間に合ったものの共に立ち会う筈だった因縁の人物 三角哲彦は仕事立て込み間に合わない 実年齢に不相応な振る舞いと言葉使いで主人公と亡くなった妻と娘しか知り得ない思い出を語り始める少女と口論を始める彼はこの期に及んでも疑心暗鬼に駆られていた 前世の記憶と経験を全て思い出した彼女が 三角と再会果たすために4度もの生まれ変わりと死を経験したことに
小見出しで軽く触れたので、高校の頃から憧れの先輩に片想いしていた旧姓=藤宮梢が、堅物そのものな小山内堅と大学でどの様に再会果たし其れなりに遠距離恋愛を経験した末に押掛け女房となったエピソードや無免許な旦那と違い車好きで運転するのも大好きな梢の趣味嗜好等の小ネタ 7歳迎えた瑠璃が突如前世の記憶を思い出し夫婦をどう混乱させ振り回したかに関する経緯は出来れば原作小説読んでとばっさり省かせて貰うが 同郷で六年後輩な三角哲彦と主人公の繋がりは亡くなった妻梢の友人が三角の姉だった程度の関係 そもそも主人公の妻子が亡くなったのは、18歳を迎えた瑠璃に懇願され母子2人で三角に会う途中で事故に巻き込まれた事 緑坂母子に会う覚悟を決めた理由は数ヶ月前、わざわざ三角と緑坂ゆいが別々のタイミングで自宅を訪ね、事情を明かしてくれた事と 偶々母が20代の三角を描いた高校時代の娘が描き残した肖像画に衝撃を受けたからでもある 物語は謎解き要素やホラーじみた展開挟むため瑠璃と関わる3人の男達(4人目の父親は出番無しで映画では最初の夫役=正木竜之介は尺の都合により単なる屑で変質者扱い)を通して描かれるヒロインのエピソード 順序立てて書いても此れから小説読むお客様のためにならないのでヒロイン視点でかなり大雑把に列記しておきます
青森県八戸市出身だけど両親に捨てられ千葉に住む祖母の家で育ち喫煙具を取り扱う店で働く奈良岡瑠璃を見初めたのは 大学卒業後に大手工務店で働きながら一級建築士の資格取ろうと奮闘続ける押しの強い青年=正木竜之介
結婚し其れなりに身体重ねたものの妻の身体は不妊体質 未だ20代半ばの瑠璃はそれ程焦っては居なかったが 此れ迄人生は順風満帆、失敗らしい失敗も経験していなかった30代半ばの正木は将来に対する焦りから致命的な間違いを犯す かつて瑠璃を生み捨てた両親の様に他の女性と関係持ち妊娠 失意のヒロインに寄り添い心を救ってくれたの偶々知り合った歳下の大学生 三角哲彦 映画好きでも無いのに済し崩し的に都心のレンタルビデオ店でアルバイトしていた三角は彼女と知り合い映画館でのデートとその後のあれやこれで人妻な瑠璃にのめり込み 浮気相手と逢瀬重ね中々家に戻らない夫に半ば三行半突き付ける寸前のヒロインも三角との新たな人生に希望を見出す最中訪れる悲劇 12月半ば地下鉄で起きた酔客同士の喧嘩に巻き込まれホームから突き落とされた瑠璃は列車に轢かれ27年の人生を強制終了 三角は立ち直り大学に復学するまで数年間引籠り 妻の最後を遺書の無い衝動的な自殺だと思い悩んだ正木も浮気相手と疎遠になり長い転落人生を歩む
正木竜之介が再出発を決意したのはそろそろ40代の足音が迫る最中 再就職先は母親の知人が経営する小沼工務店 20年以上真面目に働き続けた57歳の彼を動揺させたのは三代目社長の娘 小沼希美の存在 其れまでただ物心付く前から孫娘の様に懐いていた希美は7歳の頃発熱し瑠璃だった頃の記憶を蘇らせる 喪った妻を連想させる独特な癖と立ち振る舞い 希美が未だ社長夫人のお腹の中に居た頃に仙台で起きた小山内梢とその娘瑠璃が亡くなった痛ましい事故 実は10年以上前に当時9歳だった小山内瑠璃と正木竜之介は学校の改修工事の最中に偶々出逢っていた もし生まれ変わりが有ったとしても俺は彼女を死に追い遣った罪人のままなんだ 社長夫人に色々勘違いされ三代目社長の右腕的存在からまんまと転落する正木 体調崩し引籠り状態の彼を訪ねて来たのはどうしても三角哲彦と逢ってみたい小沼希美 嫉妬心と怒りに駆られた正木がどう動いたのか………… 其れはこの物語の主人公=小山内堅が荒谷清美&みずき母子と知り合う切っ掛けと無縁では無い
"船橋女児誘拐事件" 其れが起きたのは今から8年前の夏の盛り 八戸市のスーパーで当時未だ健在だった父親の紙オムツや母親から頼まれた細かな買い物を終えベンチで休憩してた主人公に助け求め駆け寄って来たのは当時小学校1年生でサッカー部員だった荒谷みずき 今偶々通り過ぎた車に乗っていたのは誘拐犯と攫われた少女 何とはなしにナンバープレートの番号覚えていたみずきに付き添う形で彼女の母親清美と共に警察へ通報 パトカーとのカーチェイスの末に警官から逃げる様に道路へ飛び出した小沼希美は車に撥ねられ即死 錯乱状態の正木がペドフィリアな誘拐犯として捕らえられ公判中に自ら命を絶ったという 8月のお盆、友人の梢とその娘瑠璃の墓参りを終え小山内家に戻って来た主人公を出迎える荒谷みずきと緑坂ゆい 彼女の口から語られる7歳で前世の記憶を取り戻した娘るりの存在 あの娘は明らかに私の親友の生まれ変わりでありその前世もその前の人生もあまりにも波乱に飛んでいる 彼女を早まらせないためそして主人公を待ち受ける厄介事を警告したいとるりに懇願された東京ステーションホテルでの会合は僅か数時間
今までも必ず邪魔が入り敢え無く命を喪った 4度目の正直を狙う緑坂るりはどうしても心残りだった前々世の母梢が主人公を見初めた理由を伝えたかった そして此れから起こるで有ろう厄介な母子の恋愛駆け引きをも
「 好きな男に再び出逢い愛されたいと輪廻転生する存在は私だけじゃないんだよお父さん まぁ頑張って悩んでね、多分滅茶苦茶揉めるから 」
そして東京ステーションホテルでのの会食から1月後、学校帰りにランドセル姿で大手建設会社の本社に忍び込んだ緑坂るりは立ちはだかる警備員や事務員を振り払い漸く三角哲彦と再会を果たす 彼女は親戚の子供だと何とか誤魔化しきった御年50代後半迎えた元イケメンの運命は多分愉快な方向にねじ曲がったかも知れないが所詮他人事としてスルーしておこう 頼むから18禁な想像や未来予測は止めてね こんな作品紹介した私が運営に怒られるんだから
ちなみに小山内堅役は大泉洋さんで三角哲彦役はジャニタレの目黒蓮さん 原作小説が何処まで反映されてるかはあんまり想像したくねえ(苦笑)
2023年10/9 暫定12話 柔らかな頬 99年 新規割込み投稿