アラスカ物語 74年
2023年8/24〜8/25タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿
文庫版に収録されてる小説本編とどっこいどっこいな波瀾万丈極まる取材旅行の顛末は今も書店に並んでますので気に入ったら購入お願い致します 流石に其処まで追っ掛けてたら書いても書いても終わらない
【 欧米密猟船による鯨&アザラシ乱獲による飢餓と彼等が撒き散らした麻疹により絶滅寸前だったバロー村のエスキモー達を救い出そうと 当時インディアン=アサバスカ族のテリトリーだった土地へ趣き彼等と和平交渉 本来エスキモーが立ち入れば殺された内陸部へ新たな安住の地ビーバー村を作り上げたアラスカのモーゼと呼ばれた元日本人が居た 一家離散により掌返し、結婚考えていた許嫁と無理矢理引き剥がされた向こう気の強い青年 安田恭輔ことフランク安田がアメリカ合衆国に移住し味わった波瀾万丈な90年の人生を綴る物語 なお出版当時は娘のハナ安田や宮城県石巻市にも親族が健在だったから勿論取材リポート付き 】
★映画に関しては ぶっちゃけたった2時間半では尺不足だし 演技出来るエスキモー俳優居ないからインディアンまで含めオール日本人俳優と女優 笑ってはいけない北極圏になったため黒歴史扱い 丹波哲郎さんが大酋長役で怪演したら……ね(苦笑)
日本 歴史文学小説
新田次郎 著
新潮社 刊 1980年に文庫化
1977年に北大路欣也さん主演で映画化
同時期ラジオドラマ化もされてるらしいが詳細不明
令和5年8月25日 東日本大震災から早12年 福島復興再生のために昨日から漸く始まったトリチウム処理水の海洋放出 文字通り致死率ギリギリな放射性廃棄物を日本海に垂れ流ししている中華人民共和国や韓国の中枢部にまで癌細胞みたいに取り憑いている北朝鮮シンパは殺虫剤喰らったゴキブリみたいに騒ぎ立て 全く取材せずにSNSを情報源にニュース書ける才能持ってる望月衣塑子みたいな輩が東京新聞や朝日/毎日/共同通信などで思い付きで書いた悪口や嘘デタラメをスクープ記事だと情弱に売り付ける 今日早速ソウルの日本大使館にテロ敢行しようと押し掛けた自称世界最優秀ミンジョクとやらは呆気なく取り押さえられたようですが ロサンゼルスのスーパーで万引きやってる黒んぼ同様にどうせ直ぐに釈放されるんだろうなと毒を吐かせて貰いますか
とかくご近所付き合いとやらは相手を選べないのだけど 隣人がこんなサイコパスな犯罪者予備軍だったりすると本当に最悪です それにしても日本からの海産物輸入を全面禁止した中共(嗤) 此れからは其れより遥かに放射性物質や化学工場からの不法投棄物に汚染されてる危険性が極めて高い自国近海産の怪しい海産物で食いつなぐ訳ですな 半島同様、オカルトめいたデマに踊らされ阿呆みたいに値段跳ね上がった塩探しウロウロしたり 此れ迄輸入してきた農産物なんかも何れ輸入禁止措置取るんでしょうけどもうアホかと 既に水害で小麦も稲もアウトだし此れから何食べるんだろう 此処まで信用出来ない振る舞い仕出かした以上はアフリカ/ヨーロッパ/ロシアにアメリカからも食糧輸入費で足元見られるぞ では時事ネタ交じりな前振りは此処までとして今回紹介するのは新田次郎先生の追掛けなら定番のメジャー作品らしいのですが 私自身はこの間 "聖職の碑" 文庫本の宣伝その他で初めて知ったこんな物語を
実は第1回日本アカデミー賞主演男優賞を北大路欣也さんが受賞した名作らしいのですが終ぞDVDどころかレンタルビデオすらも見掛けた事すら有りません フランク安田を始め日本人移民1世〜2世をナチのアインザッツグルッペンそのものな手口で土地財産奪い劣悪な環境下の強制収容所に戦争終わって数年後まで閉じ込め後は知らん振りなアメリカ合衆国の恥の歴史そのものがバレるから大使館通し色々圧力掛けたりしてる内に肝心要の映画化の出来がポン酢だったから何もかも無かった事にされてたらしいのですが 皮肉にも東日本大震災におけるトモダチ作戦で石巻市の小学校で偶々見付けた記念碑で話題となり再評価 高齢化により事実上廃村寸前だったビーバー村を訪れる観光客が再び現れる様になったとか 日本国内では文庫本が着実に版重ね"八甲田山死の彷徨"や"孤高の人"等を今も愛読する団塊世代にはメジャーな作家さんですが 堅苦しい遣り取りとか時代小説に忌避感ある平成世代にはウケなかったのかな 私は此れから色々読んでみる予定ですが色々感想聞きたいものです。
【 多分1話90分編成で数年掛かりで製作掛かり5話から6話構成だったら見るに値する作品になったと思うけど 令和5年の今となると劇場公開作品レベルの手間暇掛けたアニメ作品でもかなり厳しいかな? CG多用しようが"坂の上の雲"再びな大人の観賞に絶え得るには最早崩画界の人材は払底しているので劇団の役者さん総動員しても製作は不可能かと そもそもこんな物語取り扱っても海外の顧客にアピール出来るかどうかだしね 】
★黒澤明監督の"デルス・ウザーラ 75年"と割とバッティングしている要素有り クリミア戦争に負けた帝政ロシアが莫大な戦費の赤字補てんになればと1867年 令和5年現在の日本円換算で僅か120億円で手放したのがアラスカ半島 緩衝地帯が出来た結果、カリフォルニア州沿岸部にまで進出していた露助はユーラシア大陸に封じ込められる訳ですが その後金鉱見付かり本作書籍版発売直後に石油も見付かり大儲けした訳です
1893年9月の北極圏 アメリカ合衆国沿岸警備隊巡視船ベア号は鯨密猟船を追い掛ける最中、流氷に閉じ込められた 本来なら食糧や水は潤沢に備蓄されており雪解けを待てば良かっただけの筈だったが 密猟者と内通する1部の乗組員達により売払われていた事実が判明したのは冬真っ只中の11月 残りの糧食は2ヶ月分で雪解けは来年の6月辺り このままでは餓えで全滅 誰が裏切り者か目撃しているものの仲間同士のリンチや殺し合いを忌避した雑用係のフランク安田ことこの船唯一の異端者=安田恭輔がエスキモーの集落が有る前線基地への単独救援要請に志願 フランク・ハーレー船長から北極圏でのサバイバルや位置把握をレクチャーして貰いながら暗闇とオーロラそして吹雪舞う雪原へ足を踏み入れる 渡された食糧は10日分 其れ以内に辿り着かなければ確実な死 そもそも何故、日本人で故郷宮城県石巻市で祖父 友琳の後継ぎとして医者となる筈だった26歳の青年が北極圏に? 全ては彼を取り巻く波瀾万丈にも程が有る不幸の連鎖から始まった。
明治元年に安田医院の三男として生まれながらも兄2人を差し置いて医院の後継ぎに抜擢された恭輔は物心付く前から親兄弟と疎遠 祖父友琳の急逝により後継者筆頭から外されて間もなく母 いつと父 静娯が相次いで病没 知らぬ間に父は知人の借金連帯保証人にされており医院も御陵地も手放す事に 残されたのはボロボロの屋敷だけ 食い扶持稼ぐため長兄は家族連れ北海道に赴任 次兄は東京で医師の資格取り独立 姉は既に他家へ嫁ぎ弟と妹は親族の養子として引き取られる 高等小学校卒業したならもう大人 自分の食い扶持ぐらいはは何とかやってくれ 15歳で三菱石巻支店に給仕として就職 翌年三里半離れた荻窪出張所に単身赴任を命じられた恭輔の最初の挫折は18歳の頃 許嫁 石原田千代の父親の掌返し 政略結婚の道具とされた彼女をみすみす地元の名士に盗られた恭輔は故郷を捨てアメリカ合衆国へ移住 行く先々で陰湿な差別を体験しながらも心を歪ませることは無かったが流石に今回は危うく死に掛ける
低体温症となり行き倒れ走馬灯を見ていた主人公を変な格好の同胞が居ると助け出したのはポイント・バローの近くに居住するエスキモー達 死を待つばかりだった巡視船ベア号の乗組員は何とか命を拾ったものの安田の生還喜ぶハーレー船長を余所に 食糧横流しに加担した乗組員達による主人公を横領犯に仕立て上げる偽装工作が発覚 こんな連中と仕事は出来ない 主人公は船長の許可貰い前線基地の交易所長チャールズ・ブロワーの部下として北極圏に残る 言葉や生活習慣を学ぶエスキモー達に銛射ちの才能を認められ容姿も自分達とほぼ大差ない主人公はやがて村有数の狩りの名人に 此処じゃ野菜はそもそも無いから生肉食べビタミン摂取したり イグルーと呼ばれる彼等の住居の不衛生な環境 妻を差し出し見込んだ男と親族の絆持つアレな風習に戸惑ったり反発しながらも 頭目アマオカの娘でかつての許嫁を彷彿させる少女ネビロが押掛け妻になるなど 悲喜こもごもな色んなエピソードを挟みつつ 先住民の搾取と絶滅を企むアメリカ人密猟者組織の暗躍とエスキモーが拘る迷信絡みのトラブルに巻き込まれてゆく
鯨やアザラシの乱獲で獲物を失った密猟者達は 徒党を組み武装密猟船団でエスキモーの集落を襲い略奪や虐殺レイプに勤しみ空気飛沫感染する麻疹に飛沫感染する天然痘 そして空気感染するインフルエンザウイルスもバラ撒いた 合衆国政府の対応は常に後手後手のみならず支援物資に彼等に取っては有害な酒や小麦製品使った食糧も途絶えがち 有志達と共に内陸部に活路見出しカリブーを狩り餓えと致死率4割越える病に苦しむエスキモー達の食糧を届けていた主人公夫妻の最初の娘キョウコも麻疹に斃れる ポイント・バローでこの年病で命落としたのはブロワーの子供達3人を含む123人 既にアザラシも鯨も密猟者達に根絶やしにされた此処ではもう生きてゆけない バローに現れた鉱山技師トム・カーターと組みアラスカの山岳地帯で金鉱探し 主人公を殺しネビロをレイプしようと現れた密猟者ビル・ワーレスとジム・ハートン相手の決闘と彼等を庇っていたブロワー所長との別離 将来に絶望したエスキモーの老人達をメインに増加する自殺という形の口減らし フラックスマン島のエスキモーは半分が麻疹で死に残る人々も全員命断ち無人島となる
カニング河を上流へ遡りブリックス山脈を越えた 有志のエスキモー達に次々と脱略者が出て総勢5人となったカーターとフランク達 主人公同様、故郷を出奔し色々有ってインディアンとなった元日本人ジョージ大島との出会い 内陸エスキモーのアナクトブックの集落との接触し主人公を頼りポイント・バローを放棄しやって来た最初の避難民40人が此処に移住 其れから三日後にやって来た避難民を率いていたのは主人公同様にエスキモー女性クナーナを妻とし暮らしていた元日本人のジェームス・ミナノ 総勢55名となった白人/日本人/エスキモーの避難民達は此れ迄世話になったアナクトブックの集落を離れ再び新天地と金鉱山を探す旅へ 金鉱見付からす心折れたカーターと別れワイズマン近郊の鉱山町で料理人の職を得るフランクとミナノ エスキモー達はトラブル避けるため敢えて街に入らず近郊の山野で生活 最初はテント、やがて来る長い冬に備えロッジを建設 再び妊娠したネビロを襲う狼の群れと身重なネビロと共に戦うクナーナ 殺し合いの夜が明け娘サダが産まれた
シャンダラー湖で遂に見付けた金鉱床 金策に奔走するカーター技師呼び戻し銀行の融資や営業権取得 此れで彼との約束を果たせた 今度はワイズマン近郊のロッジで暮らすエスキモー避難民達の安住の地を ワイズマン近郊やアナクトブックの集落そしてポイント・バローを訪ね開拓するビーバー村の移住者を募る主人公達 ジョージ大島はシャンダラー湖近郊のインディアン集落を纏める大酋長アラシュックとの移住交渉 ビーバー村の開拓資金調達に動くカーターの盟友でエスキモーのセニックが白人に撃たれ即死 同じく主人公の盟友タカブックも撃たれ大怪我負うが交渉団に加わった 海岸エスキモー/内陸エスキモー/インディアン/白人と日本人が暮らす1907年ビーバー村の1年は波瀾と初体験の嵐となる ワイズマン近郊に安住の地を見出したミナノとクナーナが始めたのはアラスカでは不可能と思われた野菜作り 夫妻の間には6人の子供が生まれ其々独立 記録によると第二次世界大戦で強制収容所に送られたミナノはジョージ大島共々、収容所内で病死 遺骨は遂に戻らなかったらしい
1910年フランク夫妻の娘サダが肺炎で病没 彼女を救おうと必死に病院に向かったがビーバー村からはあまりにも遠かった 同年三人目の娘バーニス誕生 四人目のハナが生まれたのは1914年 主人公が長兄清安に自身の健在と近況を手紙に託し報告したのは70代を迎えてから小包に同封した本に隠し兄に託されたのは数枚の金貨 返信で帰郷を勧められたがもし行ったら里心付いて二度とアラスカに戻れないと泣く泣く断念 1941年12月3日 アラスカを覆い尽くす不吉な血のオーロラ 数日後ラジオで日本とアメリカの開戦を知る 1942年1月 ビーバー村にやって来た制服の男達がフランク安田とジョージ大島を逮捕 人々の反対を押し切る形で飛行機で連行された2人はそのまま強制収容所へ 多くの人々が釈放運動に動くがFBIと合衆国政府は頑なに2人の老人の解放を拒否 1946年のとある日独り主人公はビーバー村へ戻って来た 収容所での体験に関する証言を頑なに拒みネビロと穏やかな日々を送る彼の人生が終わったのは1958年1月12日 享年90歳 夫を看取り娘夫婦に引き取られ其処で亡くなったネビロと共に墓は今もビーバー村に残っている
主人公26歳〜90歳で亡くなるまでの物語ですのでかなり長丁場 無理矢理エピソード端折ったりとあるエピソードを省略してますがそれでも5000字越え