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夢からの脱走/小松左京 短編集 76年

2023年6/16〜6/17タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿

割と端折りましたが話数滅茶苦茶多いので勘弁を

【 あくまでもフィクションとは言え読んでて鳥肌立ったのが 状況証拠から導き出した "アメリカ合衆国が何故其れまで友好的な関係だった大日本帝国を敵視し、どう考えても日本側の逆ギレモードな真珠湾攻撃⇒大東亜戦争による無条件降伏まで至らしめたのか" な推測状況が一語一句殆ど違いなく以前投稿し旧稿書き直しついでに没にしたそんな話が書き残されていた事 はっきり断言しますが私この短編集の存在そのもの令和5年6月まで知らなかったよ 】


★偉大な先達と同じ推測だったのは嬉しいやら何だか申し訳無いやら 図書館献本で入手困難かも知れませんがお勧めです


日本 SF文学小説

小松(こまつ)左京(さきょう)

1976年新潮文庫 編

❖63年〜75年辺りに雑誌その他で掲載された短編より

なお小松先生の許可貰い筒井康隆先生も同じタイトルのパロディ版出してます


 令和5年6月16日 此処沖縄も台風3号が呼び寄せた環状降水帯による梅雨の真っ只中 夜は蛙の合唱鳴り響き夜明け前からは庭に数十本単位で植えたクロキからニイニイゼミに加え今度はアブラゼミが『マーベラス!!』と一斉に鳴き始めるから連日5時から6時起きな生活です ちなみにお昼過ぎから午後3時辺りまでは何方も何故か休止タイムですが そろそろクマゼミとミンミンゼミも出て来るから気の休まる時間が無くなる予定 本来なら此処に居ない筈のヒグラシも去年辺りから声聞くしそうでなくとも南西諸島は昆虫天国 この間はヤブツバキの間歩き回るオカヤドカリも見掛けたから賑やかな夏になりそうです。


話は変わりますが世間の話題はリベラル名乗る反社や極めて無能なCEOの介入でブラックナイズされた映画 "リトル・マーメイド(笑)" どうもCGの大半がドレッドヘアを海水の中で気持ち悪く見えない努力に莫大な予算費やしたとかでこの映画を批判する輩は皆んなレイシストだとインスマウス顔な主演女優とやらも制作陣もイキってる様ですが かれこれ数十年前にアニメ版オリジナルの沖縄での劇場公開イベントに関わった私には到底受け入れ難い仕上がりと改悪編集となったので多分見に行かないしDVDレンタルが始まっても相手にしない事を決意しました 心折れるレベルで罵られ無いだけマシだと思え ジェームズ・キャメロンのアバター続編もそうだけど毛唐の教条主義に染まったリメイク作品は正直飽きた CG演出なんてストーリーに夢中で気付かれないのが華だと思うのだけど間違ってますか?



■召集令状 1965年 早川書房


❖そういや早世した親族の誰かさんも徴兵制復活させて腑抜けた輩の性根叩き直せば此れからの日本はもっと良くなるなんて演説してたっけ 二・二六事件とか宮城事件見てもお分かりでしょうが規律が良い世の中創る訳じゃ有りません


 もしこの世界がたった1人の老人による妄想の産物だとしたら? 当時は平均寿命なんて精々70辺りだった時代に痴呆症患った彼が 半ば無意識で周りの何もかもを巻き添えに滅ぼそうとするなら? 物語の語り部でサラリーマンの小野の父親は典型的な愛國老人 元々身体弱く虐められていた彼にとって大東亜戦争で何もかもが軍に取られるあの時代は気に入らない輩がどんどん兵隊に取られ白木の箱になって帰って来る楽しい時代だった 突如日本全土の若者宛に届く召集令状 どんなに抵抗しても逃げ惑っても皆捕まり二度と戻らない やがて召集令状は年下の少年達や兵隊にするにはとうの入った年代の男達の元にも届く もしかしたら元凶は昔からそんな現象引き起こしてた父親なのか? 主人公は痴呆症が進み妄想の虜となった父親の暴走を阻止しようと病棟へ駆け込むが何もかも手遅れだった。 



■ホクサイの世界 1963年 早川書房


 遠い未来の世界からタイムマシンを使い江戸時代の日本へ夫婦で観光旅行 実は歴史にも機械の操作にも疎い日本被れの外国人夫妻は致命的なミスを犯していた 辿り着いた時代は核戦争により文明退化した二世紀ほど時代が違う元東京の隅田川 人の良さそうな異形の漁師が川で採っていたのはミュータント化した双頭の淡水魚 放射線測定器は危ない数値示してるし詰んだな此れはというそんなオチ



■愚行の環 1965年 早川書房


 後の時代にタイムマシンを発明する天才物理学者 竹中由紀夫22歳は正体不明の大富豪な壮年男性に意中の相手を寝盗られ 手に入れた拳銃で男を殺してしまうが担当弁護士と検事そして裁判官による協議の末、殺人事件は謎の壮年男性=老境で余命数ヶ月の未来から来た竹中由紀夫が自身を操り犯させた自殺だと判明 無罪放免で釈放された主人公に媚びを売りまんまと妻の座を手に入れた意中の女はびっくりするぐらいの屑だと判明したのは其れから数十年後 かつての自分の様にタイムマシン使い過去へ戻った主人公は今度こそ過去の自分が上手くやること願い布石を打つのだが……………………。



■海底油田 1965年 早川書房


❖人間の想像力には限界は無いが科学は別段万能という訳でもない 調べてて呆れ果てたが火山の噴火や地震に津波等々の天変地異は未だ神の怒りだと子供に教えてる阿呆な自称先進国をリストアップすると本当に泣けてくる プレート移動や破断により地震や津波が起き大陸すらも移動してる説が当たり前となったのは漸くこの頃 具体的に其れが観測され数値化出来る様になったのはスパコンと人工衛星の発展が始まる80年代に入ってから 分からない事の方が遥かに多いんだよ世の中は


 フィリピン群島の東南方海底で大規模な海底地震 近隣の島々を津波が襲い壊滅的な被害が発生し1週間後 偶々支援物資運ぶ日本の貨物船が発見したのは北ボルネオ近海から噴き上がる石油 邪魔する輩は何処にも居ないと慌てて駆け付けた石油メジャーによる採掘調査で次々見付かる重油にガソリン? 本来なら原油が見付かりそこから色々となる筈なのに何故 かつてこの海域には超文明を誇る大国が有ったなんて与太話が転がってるがまさかね…… うっかりボーリング調査で採掘船が抉じ開けたのは放射線測定器が振り切れる程の何か 巨大なキノコ雲は近隣の島々から良く見えたそうな



■秘密製品 1967年 早川書房


 まるで北朝○の様に町ぐるみで防諜体制が取られた大手企業・世界電気の秘密工場で開発されてる新商品とは何なのか 競合企業インターナショナル電気㈱に多額の成功報酬約束され潜り込んだ産業スパイ森田が目の当たりにしたのは 産業の担い手を洗脳し決して雇い主を裏切らないロボットの様な何か 数ヶ月の地獄の研修により優秀な工員となった森田を購入する事にしたインターナショナル以下略の社地はこう嘯く もうすぐウチもこういう商品開発し売り出す予定だったんだ考える事は一緒だな そういや小松左京先生のペンネームの由来って左翼の京大生から取ったんだっけ 流石に大学卒業して洗脳解けたそうだけど



■午後のブリッジ 1970年 早川書房


 其れは人類が増え過ぎて野菜も家畜も姿を消した遠い未来 人々の糧となるのは人工的に培養された合成食糧であり命奪い食べる事は罪だとされるそんな世の中 まんまヴィーガンの其れじゃねとお思いでしょうが勿論闇ではそんな天然食材が金持ち限定で流通してます とある忘れ去られた地下都市で発見された冷凍保存施設から解凍されたお肉の正体は………… 詳しくは両脚羊で検索下さいな



■おやじ 1967年 早川書房


 人が冷凍保存された遺伝子から生産されるとある星 AIなおやじと祖母や友達名乗るロボットにより育てられた息子はやがて反抗期に入りうっかり外で宇宙服のヘルメットを暑苦しいと脱ぐがこの星に空気は無かった …………仕方無い、今度は素直で良い子な女の子を育成しよう そんなショートショート



■交替 1968年 徳間書店


 『 どいてくれ其処は本来俺が座るべき席なんだ。 』 物心付いた頃から現れる自分そっくりな誰かの幻影に悩まされてきた男は精神科医による催眠術を使った治療を受けるが覚醒したのは…………。 受胎し生まれる命は二つ だけど大抵の場合は胎内の成長過程でもう1人の誰かは居なくなる そんな話から生まれたシチュエーションホラー



■ごきぶり退治 1968年 早川書房


 人間を無意識に集める吸引物質を開発した青年は 偶々其れを目撃した ボク を口封じしようと策略を図るがボクの正体は人類誕生以前から地球に住み着いてる数千万年の寿命持つ異星人だった 無闇矢鱈と増える人類(ごきぶり)が目障りでしょうがない異星人は東京等の首都圏に無用な害虫(にんげん)が集まる様に定期的に誘引物質を散布し口減らし行ってるから真相と手段手に入れた君は口封じしなければならない 青年を失火による事故死に見せ掛け仕留めたボクは一安心というそんなオチ



■夢からの脱走 1968年 徳間書店


 主人公は二つの世界を絶えず行き来し精神的に追い詰められていた 妻子と平和に暮らし勤め人として日常を送る自分と 同じ場所だが異国の侵略戦争の戦場下、動員兵として生き残るため地獄の日々を送るもう1人の自分 何方が現実で何方が幻影なのか? 精神に破綻きたし病棟に搬送される自分と仲間も上官も殺され敵の捕虜に 何とか此処を脱出し疎開させた家族の元へ生きて戻る 病棟から飛び出した男は救急車に跳ねられ 仲間と共に捕虜収容所から脱走図った男は敵の兵士により撃ち殺される



■三本腕の男 1967年 立風書房


 スパイアクション映画の題材集めを口実に世界を飛び回るフリージャーナリスト但馬(たじま)信行(のぶゆき) その穏和な容貌と聞き上手とも言える才能から各国の諜報機関から要注意人物としてマークされつつも その尽くが拉致や拷問&逮捕に失敗し続けるのは理由が有った 小見出しにも書いた通りアメリカ合衆国の近代史を日本に成り代わり特亜大陸や東南アジアの植民地化の過程とその挫折に敗因を容赦無く抉る描写から始まる物語は予想外の展開を向ける 本当は異星人地球侵略に否定的な穏健派サイドのエージェントが自ら囮となり炙り出そうとしていたのは同じ星の異星人ながら 人々を闘わせ地球侵略&人類奴隷化絶滅化に邁進する過激派の処刑 と言う訳でスパイアクション映画宛らの展開の末に三本腕で銃撃戦 端からバリア装備してた主人公が勝利するオチで幕を下ろす。



■穴 1970年 早川書房


❖そういやその内見ようと思いつつも手を出せなかった18禁ビデオで "ピクピクマンホール" って凄いタイトルの作品が 先日お亡くなりになった上岡龍太郎さんが自身の生放送バラエティ番組で主演女優の藤田リナ(夜8時のゴールデンタイムにAV女優50人集め色々聞いてみる企画)に真顔で「 仕事選べ親泣くぞ 」とツッコミ入れてた記憶が有ります


 「 待ってたわよミキ 」 妻子有る勤め人 高橋良夫を違う名前で呼ぶのはリンと名乗る女性を始め初対面の筈の老若男女達 ソリス隊長をリーダーとする探検隊はこの世界から脱出しようと穴をくぐる度に多くの隊員達が殉職しているのだと言う 心はミキで有る事を否定するのに身体は彼等をチームとして認識しているアンバランスさ 俺達はウルアと呼ばれる母星からこの地球へ調査のためにやって来た異星人の筈なのに何故地球人=高橋良夫の記憶と経験が存在する? 6年間に渡る調査を終え故郷に戻る筈だった宇宙船の遭難事故 活路を目指し人体の穴に飛び込んだ彼等は地球に舞い戻っているが仲間は次々と記憶が入れ替わり命を落としていた 生き残るならそして地球人の記憶と混線状態の身体と精神を元に戻すため再び宇宙服纏い忌まわしい穴の中へ 漸く元の世界へ戻る事が出来た高橋だったがウルアの異星人達があの後どうなったかは分からない だが彼には後遺症が起きている愛しい筈の妻のアレに○○○○突っ込むことがどうしても恐ろしくて堪らない


つー訳で短編集のオチはシモネタです(苦笑) 人体の穴は勿論鼻ですよ


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