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ブラックライト/前編 96年

2024年2/25〜2/26タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿

本当はテレビシリーズ"ザ・シューター/極大射程"で現代舞台に製作される筈だった物語 ドラマ打ち切りでオミットとなりましたがアレ相当原作無視してたので視聴率右肩下がりだったんだよ このシリーズは初期三部作が名作で後は……未読なのでノーコメント(笑)

【 1955年7月23日 本作シリーズの主人公ボブ・リー・スワガーが尊敬する良き父親だったアール・スワガー巡査部長は何故犯罪者と成り果てた戦友の遺児により45年の波乱に満ちた人生を閉じたのか? 40年後、元地方紙新聞記者のラス・ピューティーと共に始まった書籍化の為の事件再調査で浮かび上がる謎と其れを探られては困ると暗躍する昔堅気のマフィア=レッド・バーマの対峙で明らかとなる意外な真相とは 映画もTVシリーズも大概微妙だった為、多分再映像化は不可能 日本で漫画化すれば売れるかも知れませんけど 】


★アニメ化しようにもテーマが渋過ぎる もし原作遵守で映像化出来たら見たいけどな


原題:BLACK LIGHT

赤外線暗視スコープの開発コードネーム

本来は紫外線ライトの意味になります

アメリカ ミステリー小説

スティーブン・ハンター 著

翻訳版は1998年扶桑社ミステリー文庫化 上下巻

❖ボブ・リー・スワガー/シリーズ初期三部作の第二弾


 令和6年2月26日 冬型気圧配置の影響で此処沖縄も気温26度からいきなり16度に逆戻り とはいえ急激に強まった北風の影響で割と心配気味だった雨が降ってきてるのでこのままダムにも水が溜まって欲しいなと願いつつ 一応農業用に屋根に集まる雨水貯めるタンク据付けてるけど大凡10年前にシロアリに喰われ解体〜建て直した家はかつての沖縄名物な水タンク据付けて無いから給水制限喰らったら間違いなくアウト 一応少し下れば湧水出てる所有るけどかれこれ四半世紀ぐらいはまともな水質検査やってないから地下水使ってる麓の泡盛酒造やパン工場と違い無茶は出来ない 雨水は浄水フィルターで濾して煮沸消毒させれば飲めない事も無いだろうけど昔と違ってかなり雑菌やらゴミ多いしね


恐らく全国ニュースではあまりに反対理由がショボ過ぎて見向きもされて居ないであろう旧石川⇒うるま市で閉館中だったゴルフ場=東山カントリークラブを整地し建設整備が進められている自衛隊訓練施設 慌ててあの土地近辺に移り住んだ日本市民による反対運動云々な報道が県内新聞二紙とNHK沖縄含むテレビ局で始まってますが 私はぶっちゃけ何か有ったらウクライナかアフガニスタンの様に侵略戦争傍観しかねない在日アメリカ軍を此れ以上甘やかすぐらいなら国防能力増強に繋がる訓練場の確保は無駄にならないかと ただでさえも高齢化と過疎化も進んで近所に海兵隊施設有るし治安も悪化してる 辿り着くまで大変な交通アクセスの問題や流通ルートを何とかしない限り左寄りな俗吏ばかりな市町村の発展なんて不可能 メガソーラーなんて無用で害悪な代物並べよりずっと冴えた活用の仕方だと思います 実弾演習じゃなく災害復旧派遣の訓練や野営演習に使う訳だしね 


時事ネタは此処までにして今回取り上げるのはかれこれ○○年前に楽しませて貰ったスティーブン・ハンター先生の代表作スワガー・サーガ初期三部作の第二弾 今作に限り流血の事態は割と控え目だけど此れを読めば"狩りの時"や史実ベースのフィクション"悪徳の都" そして映画化やテレビシリーズ化されたものの原作超えは出来なかった"極大射程"がより楽しめる物語 例の古本屋でかなり程度の良い文庫本を格安で買えたので何故か図書館でしか見掛けたことない本作を借りてきました 1955年と本作が出版された1996年を父と子な2人の主人公を通して行き来する物語なのでハードル高いかも知れませんが何とか前後編で纏めたいなと挑戦を 多分後半戦はストーリー最優先



【 ○○年振りに本作読んで感じたのがアメリカ合衆国における第1次ベビーブーマー世代(ハンター先生含む1946年前後から50年代前半)と第2次ベビーブーマー世代(50年代後半から1964年)が拘る父と子の関係にその歪み 基本亭主元気で留守が良いだった日本と違い第二次世界大戦の反動からマイホームパパというか子煩悩な父親に可愛がられというか甘やかされた世代が抱く父性に対する郷愁はこの世代独特のモノなのかも? 私ですか?父親ってぶっちゃけ理不尽押し付けるから、いずれ拳で決着付けなきゃならん敵でしたけど(苦笑) 】


★逆に厳しく躾けられた記憶残る母親とか人生の浮き沈み語る祖父母が出て来ないのがハンター先生含むこの世代が残してる創作物の特徴だけどね


 1955年7月23日土曜日朝 アメリカ南部アーカンソー州ポーク郡とスコット郡境界線を結ぶ寂れた二車線道路 火曜日の夜 開催された有色人種の公民権求める政治集会に参加後、行方不明となった15歳の黒人少女シレル・パーカーの捜索願いが出されたのは金曜日の夜 州交通課のアール・スワガー巡査部長宅に直接持込まれた厄介事に巻き込まれたのは地元保安官事務所のレム・トリヴァー保安官助手と模範囚のライムとジェド・ポージーにハンターのポップ・ドゥワイヤーと3頭の猟犬 昼前漸く原生林の中でレイプされ殺されていたシレルを見付け出した直後に入った急報は その日アールが付き添い知り合いの製材所で再出発を始める筈だった知恵遅れ気味の21歳の青年ビュフォード"バブ"パイと今朝90日の刑期終え出所したばかりのジミー・M・パイがフォートスミスの食糧品店で強盗働き従業員と客4人に駆け付けた警官1人を射殺したニュース


黒人少女の件を殺人課に引継ぎ幼い頃から顔見知りなジミーと明らかに巻き込まれたバブを穏便に逮捕するため奔走するアール巡査部長だったが 深夜投降するとジミーに電話で呼出されたアールは待伏せていた2人を相手に銃撃戦 凶悪犯2人を射殺したものの自身も致命傷負い壮絶な最後を遂げる 後日黒人少女(シレル・パーカー)が握り締めていたコットンシャツのポケットに刻まれたイニシャルととある人物が見付け出した血塗れな衣類からレイプ殺人犯として捕らえられたのは黒人少年のレジー・フラー 死刑確定後もレジー自身は最後まで己の無実を訴えていたが 被害者の母親や地元パフテスト教会の神父の証言も黙殺され顧みられる事も無いまま処刑された そして物語は其れから40年後の1996年アリゾナ州アーホ


オクラホマ州警察のハイウェイパトロールの父バド・ピューティ巡査部長を不具にし引退に追い遣った凶悪犯ラマー・ジェイムズ・パイに纏わるその父親の2代に渡る犯罪履歴とその出自に関わる不可解な謎を追うデイリーオクラホマン紙の元新聞記者ラッセル・"ラス"・ピューティJr(書籍執筆のためフリーライターに)は多くの名だたる新聞記者や雑誌ライターが独占取材に現れ門前払い喰らった元海兵隊狙撃兵ボブ・ザ・ネイラーことボブ・リー・スワガーと接触 4年前に表沙汰に出来ない大勢の犠牲者出した冤罪事件を巡る裁判以降、再婚し娘をもうけ穏やかな生活送るボブは当初元相棒を思い起こさせる堅物な若造を毛嫌いするも妻や娘はラスを気に入り 何よりも父親の死とその後に起きた母親の死にトラウマ抱えるボブを動かしたのは父親が書き残した手帳 ラスが渡してくれた資料コピーが本当ならそもそも3年前に多くの人々を殺戮し尽くした怪物(ラマー・パイ)が生まれる筈が無いしあの父親があんな最後を遂げた筈も無い 親子程歳の離れた南部男(ボブ)と社会人1年生な記者(ラス)の凸凹コンビ 


そんな2人に警戒心を顕にするのは友人で恩人でもあるホリス・エサリッジ大統領候補に懇願されラスの動向を監視していたアーカンソー州地元財界のボスで裏では昔堅気のマフィア=ランダル・T・"レッド"・バーマ51歳 同じく闇社会の重鎮だった父レイ・バーマを1975年に実行犯不明な自動車爆弾で失い瓦解する筈だった組織とレッドを後見人として支援してくれた恩人(ホリス)に借りを返す 多くの前科持つポーク郡保安官ドウェイン・ベックを協力者に仕立て上げたレッドはありとあらゆる手を尽くし40年前の事件再調査を監視し妨害しようと企むが新人記者のラスはともかく狩人としての鼻が効くボブ・リー・スワガーがいささか手に余る存在だった シリーズ1作目で老人性痴呆性に苦しめられながらも予想外の逆転勝利を掴み取った御年86歳のサム・ヴィセント弁護士の再登場 病の進行進むサムはボブ・リー・スワガーと死んだ彼の父親(アール)を判別出来ない程の状態だったが同じく弁護士な息子や断片的に思い出す記憶に40年前のフラッシュバックから事件の再調査を突き進める


アーカンソー州ポーク郡退役軍人墓地 職務に殉じたボブの父アール巡査部長の棺を発掘し始まった司法解剖 だが遺体は何者かの手によりすり替えられていた 埋められた棺桶を掘り出すのは大々的な土木工事が必須で退役軍人墓地でそんな事やらかした日には野次馬どころか郡の管理局が駆け付ける 挿げ替えられていたのは遺体ではなく墓石だった 南北戦争で亡くなった兵士の墓から漸く見付け出した父の遺体 遺体に撃ち込まれていた3発の銃弾 内2発はジミー・パイが使った拳銃弾だったが致命傷となったのは最後に何者かの手で撃ち込まれた30口径のライフル弾 アール・スワガー巡査部長を殺したのはあの2人ではなく後始末要員として派遣されていた狙撃兵 しかもその傷跡から判断すると肉眼では何も判別付かない闇夜の中で信じられない程の距離から狙撃した事実が浮かび上がる 


奴等は真相に辿り着いた 直ちにボブ・リー・スワガーとラス・ピューティを麻薬密売抗争に巻き込まれた形で口封じを


レッドの命令でポーク郡に送り込まれたのは亡命キューバ人のホルヘ・デラ・リベラをリーダーとする元傭兵や暗殺任務に特化した10人の腕利き達 だが監視役(ドウェイン・ペック)をわざと泳がせていたボブは万が一の為にとある場所に埋めていた狙撃ライフルをはじめとする火器と弾薬を準備する ホルヘ達は3台の車に分乗しレッド自ら操縦する航空機の支援受けながら滞在先の安宿を襲撃するも空回り ボブは未だ火中の栗を拾った事に気付かないラスを運転手として扱き使い 車で移動しながらの証拠集め 浮かび上がる父親謀殺に関与してる可能性が極めて高い人物は唯1人だけ 当時開発されたばかりの赤外線暗視装置=ブラックライトの実用テストを主導していたアメリカ陸軍の狙撃兵ジャック・プリーズ元陸軍中尉 CIAの汚れ仕事に関わりベトナム戦争後に莫大な報酬貰う形で准将として退役 JPGテクノロジー社の経営者に登り詰めた大山猫(ジャック・プリーズ)の後見人はアーカンソー州の名士 同じ頃、自身の失われた記憶や書き残された資料から事件の再調査進めるサム・ヴィセント老弁護士も事件の真相に辿り着く



❖アーカンソー州に退役軍人が住み着く理由は税の優遇措置 軍人多い方が治安も良いので収入の内、上限9000ドルまでは軍人&元軍人ならば税金掛からないし介護施設や保育施設等の様々な行政特典サービス付いてくる しかも消費税は割と激安な6%で沖縄県うるま市レベルで豊かな自然環境以外何にも無いので静かな隠遁生活が確約されている(苦笑) なお酒だけは滅茶苦茶高く自殺率も………………おい(汗)


❖なるべく早めに後編も ちょっと興味深いネタ見付けたので其れを前振りで遊んでみます

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