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大空港/AIR PORT 70年

2023年4/3〜4/4タブレット端末で執筆し脱稿 即日投稿

【 辺塞、寧日無し。北地春光遅し 1969年冬、アメリカ合衆国の大都市や世界を繋ぐ空の玄関の1つイリノイ州シカゴ・リンカーン国際空港は来年度から導入される空前の大型旅客機ボーイング747ジャンボジェットの導入前準備と列車を追い抜く形で右肩上がりの増大を続ける利用者の対応に上も下も大わらわ…… シリーズ1作目は其れまで高嶺の花だった空の旅をテーマに描かれる様々な立場の男女の人生模様綴った欧米版 "働くおじさん(勿論おばさんも)" だったんだけどね アメリカン・ニューシネマな陰鬱な物語にウンザリ気味なお客さんにそこそこウケたからシリーズ化されました。 】


★ある意味時代の徒花みたいな作品で日本はこの頃漸く海外旅行の制限がある程度暖和されたから憧れ要素も有ったんだよな此れ 惜しむらくは吹替版未収録


原題:AIR PORT 空港

アメリカ 劇場公開作品

同年 日本 劇場公開

原作:アーサー・ヘイリー著 AIR PORT 1969年

翻訳版は1973年 ハヤカワ文庫より "大空港" のタイトルで出版

❖昭和期は割とテレビ放映されてたけど平成辺りから不謹慎だと

現実と虚構の区別付かないアホウが騒いだせいで…………


 令和5年4月4日 小西洋之とか言う殆ど気違いな自称憲法学者や何だか知らんが何時も逆ギレし他人に攻撃的なコオロギ太郎こと河野太郎見てても一目瞭然だけど 幾ら親の金で良い大学出ようがキャリア官僚上がりだろうが 逆境で踏ん張れず自分が口走るあれやこれに責任感も皆無な役立たずに国会議員なんてやらせるもんじゃ無い そもそもまともな大人って何だっけ? 間違い認め謝ったら死ぬのかと真顔で説教したくなるTVタレントとかお笑い芸人もそうだけどさ 普段どれだけだらしなかろうが、いざという時に身体張るのが大人の証であり社会人としての責務じゃないのかね 五十路になろうが後期高齢者になろうがくたばる最後の瞬間までそんな格好良い大人を目指そうぜと私は心に誓ってるのだけれど新聞の三面記事やNETニュースその他諸々閲覧しててもそんなゴミクズばかり出て来るから思いっ切り厭世感に駆られます 国内も他所も晩節を汚す愚か者が多過ぎる


とまぁそんな陰鬱な気分で落ち込んでても世の中いっこうに良くなる筈も無いので パイロット引退した後は終生そんなテーマ掲げた "責務に殉じる老若男女" を描き続けたイギリス人作家アーサー・ヘイリーの小説を映画化したこんな物語で気晴らしを 敢えて女性や子供ウケしない屑…………もとい色々突っ込み所満載な駄目な大人ばかりだけどそんな輩がいざという時はちゃんと責務を果たして見せるしドン底も頂点も極めたそんな男女が身体張りトラブルに立ち向かう 映画にドラマや小説等々、そんな創作物って平成入った辺りからとんと見掛けなくなりましたが偶に無性に楽しみたくなるもの 


残念ながら007シリーズ同様、原作者の意向ガン無視して製作された続編はどんどんイロモノ化進んでますが其れはそれで面白かったなあ 小学生の頃は夏休み企画とやらでシリーズ纏めてテレビ画面通し楽しませて貰いました。 勿論リアルタイムで映画館で鑑賞してた世代じゃ有りませんし 有料ケーブルTVどころかBS放映も割と最近まで無縁な生活送ってましたから色々カットされてる吹替版限定 シネマスコープサイズどころかこんな作品は何時でも見れるとレンタルビデオ全盛期も結局スルーしたままだったので殆ど初めて見る感覚で楽しませて貰いました もののついでにエアポートシリーズはタイトルだけパクったバッタモン以外はこの間の半額クーポンで纏めて借りてきたので追々此処に投稿しときます



【 今でこそ共産主義やイスラム原理主義等、政治的な主張云々のテロばかりとなったハイジャックですが当然ながら此れも流行り廃りがあって 1940年代後半から始まったその手の犯罪目的は専ら国外逃亡や亡命メイン アメリカ合衆国国内線の場合、犯人は大概キューバからの難民とか出稼ぎ労働者 原因は革命から始まる核持ち込み等のキューバ危機とベトナム戦争勃発による産業構造の急速な変容 農業始め産業の機械化と合理化を口実に禄な失業手当てすら無しで解雇されたのはマイノリティな労働者達 特にアカとレッテル貼られたキューバ系に対する差別は最悪で再就職も厳しかったから東部の航空路線ではハイジャック事件が多発 厳罰化と搭乗チェック強化が始まった頃を描いたのが本作になります。 】


★という事で今回の悪役というか悲惨な最後遂げる登場人物は第二大戦でPTSD持ちになったスペイン系アメリカ人となりました 字幕に準じてゲレロ表記にしてますが本来はゲレーロと発音 彼等とキューバ系白人はまず区別付かんのよ


 1969年11月 感謝祭を間近に控えたイリノイ州首都シカゴは忘年会(パーティーシーズン)と人事異動の季節に突入 騒乱にとどめを刺したのは数十年振りの大吹雪による道路の積雪と凍結に視界ほぼゼロメートルな悪天候 首都郊外のミシガン湖畔から海外向けの航空路線を取り仕切るリンカーン国際空港も右肩上がりに増え続ける乗客需要に連日連夜のハードワークを重ねていた 当時のヨーロッパ国際路線の主役機は乗員乗客150名が限界なボーイング707とダグラムDC-8型機 前年度に初飛行しテストをパス 来年度から大手航空会社から導入される予定の大型旅客機B-747なら大凡500名以上の乗客を一気に運べるものの当然ながら受け入れ側な空港施設の拡充や滑走路の延長が必要不可欠 


オープニングシーンでも印象的な描写が撮影されてるけど "公共交通機関を全て廃止しバス路線も減便したから" 空港近辺の道路はアホみたいに渋滞し有料駐車場も既に限界状態 発着便数も滅茶苦茶増えてるから近隣住民からの騒音や振動苦情も引きも切らない この辺りから離着陸も思いっ切り順番待ちだから "ダイ・ハード2" みたいな事態になるのだけれど其れは今回の物語では瑣末事だから省略 夕刻着陸待ちで疲労困憊な乗客便がうっかり地上で移動ミス そもそも雪で誘導路と緑地帯の区別が付かないから其処へ乗り上げにっちもさっちも行かない状態に 此れから夜迎え離着陸機は目白押しだけどメイン滑走路が塞がったままでは困る 主人公の1人 メル・ベイカースフェルド空港長は(シンディ)と共に参加する予定だったパーティー参加を断念 似たような事情で独り身に逆戻りな航空会社広報で浮気相手な美女ターニャ・リヴィングストンといそいそと対処に向かう事に


着陸ルート変更で早速始まる騒音反対デモはマスゴミのテレビ中継待ち…………何か県庁前の反戦平和団体と相通じるモノ感じ大爆笑したけどアッチじゃ良く有るらしい 予定より早めに到着したけど9時出発のローマ便は乗客待たんといけないから色々出来るなと同じパイロットだった癖に空港長に出世した義兄(メル)疎んじてる腕利き操縦士(パイロット)ヴァーノン・デマレスト機長=略称バーンは タクシーで空港近くの独身寮で暮らす女性客室乗務員(キャビンアテンダント)グエン・メイフェン出迎えついでにエロい事を狙うが空振り 実はグエンは妊娠しておりあちこちで女作ってる機長(バーン)の子を宿しており独りで産む覚悟決めている せっかく子供達実家にお泊りさせ嫁と4人目作る予定だったのに飛行機掘り出すため呼び出されお預け喰らいちょっと不機嫌なジャー・パトローニ整備班長 年金暮らしでニューヨークに暮らす孫に会いに行くため飛行機代払えないからと割と頻繁に国内線にタダ乗りしてる癒し枠の困ったお婆ちゃんエイダ・クウォンセットとボケ担当の事務員(ピーター・コークリー)のコメディパート この道25年の税関担当職員と偽ブランド密輸企むモスマン夫人の小ネタな遣り取り 上流階級出身で2人の娘居るけど(メル)に内緒で若いツバメ飼ってる夫人(シンディ)が持ち掛ける協議離婚 


色々登場人物達のややこしい人間関係をさらっと見せつつ始まるのは元凶の爆弾魔ことD.O.ゲレロを取巻く悲惨な現状 ヨーロッパ戦線で工兵として活躍したものの重度のPTSD=心的外傷後ストレス障害を患ったゲレロは絶賛無職 長年無視されてきたけど戦闘による不具者や精神の病患ってもアメリカ合衆国では何処までも自己責任 何の社会保障制度もケアも無いのでそのまま野垂れ死ぬかホームレスになるしかない 度重なる職場からの解雇で既に家族は一家離散状態 夫婦として心繋がってても別居中な妻からなけなしのお金借りたゲレロは飛行機事故よる死亡保険金を家族に残そうと150名を越える乗員乗客を巻き添えの自爆テロを敢行 


ピーターの監視下で警察官に引き渡される筈だったエイダ婆ちゃんはどさくさ紛れでローマ行きの飛行機に密航 色々有って当初はローマに着いた早々地元警察に逮捕される筈だった婆ちゃんの隣にはスーツケース型の爆弾抱えたゲレロが居る 思い詰めた夫の爆弾テロを知ったゲレロ夫人の通報で主人公達は何とか爆弾を奪い取り飛行機墜落を阻止しようとエイダ婆ちゃんとグエン客室乗務員の協力得ながら動き出そうとするが アホウな第三者が余計な事を仕出かし爆弾は再びゲレロの手元に 皆で早まるなと説得虚しくまたしても空気読まない間抜けのせいで爆弾はトイレで爆発しグエンが重傷 勿論爆弾破裂させたゲレロは吸い出されお空に消える 


尾翼と方向舵が壊れた旅客機は未だスタッグしてる旅客機撤去中のリンカーン空港へ緊急着陸を敢行 最悪除雪車ぶつけて飛行機壊し滑走路を開けるしかない だが若い頃は数々の修羅場潜った爆撃機乗りだったパトローニ整備班長のマニュアル外な操作により旅客機の移動はぎりぎりで間に合う 深夜12時前に墜落寸前だったシカゴ発ローマ便は無事着陸 当初は助からないと思われたグエンも偶々機内に乗り合せた外科医と看護師の活躍で無事緊急病棟へ搬送される なおシリアス要素挟みつつエイダ婆ちゃんから回されたブランデー瓶を怖いからとラッパ飲みするシスターとか 何か有る度墜落するとパニック起こすから事態に対処してるバーン機長や通路挟んで隣に座る神父さんに豪快にビンタされるオッサン等色々小ネタ満載 その後も様々なエピソード挟みつつやがて吹雪の吹き荒れる夜は明け 雪に埋もれた大空港に青空が戻って来た グエンに付き添い病棟から戻らないバーン機長と此れから生まれるであろうグエンのお腹の子供の事も含め色々どうするか話し合わないといけない主人公の妹(サラ・デマレスト)を除き大穴空いた飛行機の調査進める警察の実況見分眺める主人公達 大金星上げたエイダ婆ちゃんはピーターに付き添われながら生まれて初めてのローマ旅行楽しむためファーストクラスのチケットを担当者に提示するが 


『 何時もと違ってスリルが無いわ やっぱりタダ乗りの方が楽しい 』


とボケかましたり 協議離婚がほぼ成立し実は互いに思い寄せながらも1線越えて無かったメル空港長がターニャと二人で初めて彼女のアパートへ朝食食べに向かう場面で物語はエンドロール



❖アメリカ合衆国ほぼ全土で路面電車やモノレール等の公共交通機関が老朽化理由に廃止された本当の理由は……第二次世界大戦で莫大な利権手に入れたアメリカ自動車業界やタイヤメーカーにガソリン精油業界による合法的な買収=ロビー活動による絶滅作戦によるもの。 路面電車もモノレールを経営する会社も自動車メーカーに経営権乗っ取られ従業員は全員解雇となり大量の電車も廃棄処分されてしまう で次のターゲットは旅客機メーカーだったんだけどその前に日本車メーカーがアメリカに上陸し何もかもブチ壊しに(爆笑) という訳でアメリカの公共交通機関は未だ壊滅状態 旅客機すら飛ばない所は自家用車で向かうしか無いしロードサービスもまともな整備メンテナンスのサービスも行き届かないから今現在大変な事になっている 奴等自転車メーカーやバイクメーカーも軒並み潰してるから都市部の渋滞も廃棄ガスによる気管支炎や肺炎が原因な死亡例も滅茶苦茶多いんだよ


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