表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/151

古い大砲の残骸

 しばらく進んだところで、霧がかった一帯を発見した。

 その先に島……というか突き出た山のようなところがあった。

 普通なら偶然発見しても、上陸ができないために通り過ぎてしまうだろう。

 ムルが上空から発見して、山の天辺に何かあると言わなければノアクルでもそうしていた。


「さすがだな、ムル。ついでに天辺にあるという物を持ってきてくれないか?」

「りょ~かい~」




 飛び立ったムルはすぐに戻ってきた。

 その両足にぶら下げられていたのは壊れた大型の筒のようだ。


「なんだこれは……何か現代のゴミとは雰囲気が違うような」

「ほう、これは古代文明の大砲じゃな。バーンと弾を撃ちだして攻撃するものじゃ。昔のことはあまり覚えとらんが、たぶん」


 もっと詳細なことを聞きたかったが、お年寄りであまり覚えていないのなら仕方がない。

 こんなところに置き去りにされていたということは、廃棄されたゴミに違いない。

 さっそく、スキル【リサイクル】を使うことにした。


【実績:初めての魔大砲(小)を作成】


「おぉ、魔大砲っていうのか……。それなら発射だ! 出ろ! 弾!」


 ノアクルは何とか発射しようとしたが、うんともすんとも言わない。

 不思議がって観察していると、貼られていた紙に説明が書いてあった。


「なになに……術式を大砲の中に入れて、魔力を込めると発射できる……とな? チンプンカンプンだ」

「なるほどのぉ。たぶんじゃが、杖などに込められている術式と同じようなものじゃな。これは大昔の杖という感じかものぉ」

「杖か~……」


 そうノアクルが何気なく呟くと、ムルが飛び立ち、何かを拾ってきた。


「杖~。そこに流れてた~」

「ムルの索敵能力高すぎないか!?」


 ノアクルは杖を受け取ると、ためしにリサイクルしてみた。

 すると、木材とは別に何か取れる手応えがあった。

 それを実行する。


【実績:初めての単発術式(小)を作成】


「これを魔大砲に刻みつけてっと……島に狙いを定めて……」

「お、おい……ノアクル……そんないきなりは止すんじゃ――」

「発射ー!」


 爆音。

 大きすぎる衝撃波で肌がビリビリ震える。


「俺の耳がああああああああああ」


 キーンとする鼓膜。

 気が付いたら島に風穴が開いていた。

 山の部分が崩れ、抱きかかえるサイズの岩がゴロンゴロンと落ちてくる。


「うおー!? 死ぬやばい退避!!」

「お主は何をやっとるんじゃー!? いや、こういう奴じゃった……」


 ノアクルは必死にオールを漕いでその場を離れた。

 ケガや、イカダへの損傷は奇跡的になかった。

 ぜぇはぁと乱した息を整える。


「ま、まさかこれほどの威力だとは……」

「そりゃそうじゃ。古代文明のアイテムは現在とは比較にならないくらい強力じゃからのぉ……。しかし、気を付けるのじゃ」

「つ、次からは近くの物には撃たないようにする……」

「いや、それもあるがのぉ……どうやら魔大砲は発射時に周囲の者の魔力を使う。何か疲れを感じんか?」


 言われてみれば、何か疲労感があった。

 死ぬほどではないが、寝不足になったときの気怠さに近い。


「たしかに連射はヤバそうだな」

「うむ、使いどころを間違えてはいかん」

「けど、これで自衛できる手段を手に入れたな! モンスターでも何でもかかってこい!」

「お主がそういうことを言うと、何かフラグとしか思えないんじゃが……」


 アスピがうんざりしたように呟くと、いつの間にか空に飛び上がっていたムルが戻ってきた。


「幽霊船がこっちに近付いてきてる~」

「……」


 ノアクルはもうちょっと口数を減らそうかと思った。

これにて一章は終了です!

キリが良いのでポイントをください!(直球なオネガイ)

作者のモチベーションがああああああ!!




面白い!

続きが気になる……。

作者がんばれー。

仕方ない、気に入ったからランキングに載せる協力をしてやるか……。

などと感じて頂けましたら、下の方の★★★★★をポチッとして評価をもらえますと作者が喜びます!


一手間ですが、すごく作品のためになるので、どうかよろしくお願いします<(_ _)>ぺこり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の評価欄☆☆☆☆☆をポチッと押して
★★★★★にしてくれると応援になります!

いつも読みに来て頂き、ありがとうございます!

「ブックマークに追加」も便利なのでオススメです!



こちら、コミカライズ版です!

漫画:フミキチ先生
原作:タック


【↓情報はこちらのリンクから↓】
i929463
― 新着の感想 ―
[一言] “キリが良いのでポイントをください!(直球なオネガイ)” いいよ~!…とりあえず、向上心を持ったままでいてほしいので、これからの期待を込める意味で、星4つを送ります!ブクマ登録もして…つい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ