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第38話 無限ループ

結局あの後にもあれを続けていたんだけど、宝箱から出てくるのは聖水のみだった。


「聖水しかないのかなぁ…じゃあもう行っちゃおうか!」


と言うとフレアが、


「うんうんそうだね!こんな場所早く攻略しちゃおう!」


と脱出したい気マンマンなのが丸わかり。

言われなくてもやるよ、と進もうとした時、よくある人魂が飛んでいた。


「おお、ホントに不気味な感じだな、まぁ攻撃してこないだろうし安心…」


とカルマが言ったその時、人魂がこちらに向かって魔法陣を展開した。


「追尾斬撃!」


と気付いた私が人魂へ向かって追尾斬撃を放った為、魔法を撃たれずに仕留めることが出来た。


「っぶねーな…魔法使ってくるとは思わなかったな」


「危ない所だったね…私の反射神経に感謝しなさい!」


「はいはい…とりあえず行こうぜ」


と流されてちょっと悲しくなったけど、先へ進もうとしていた。

だけどここである違和感を感じた。


「…あれ?ここ通らなかった?」


「え?」


と私が言い、カルマが見渡すと、先の方に宝箱の空いた墓があった。


「これは…無限ループだな」


「もしかしてこれが特殊ギミック?」


と考察していると、


「ごめん…アクア…カルマ…もう限界…精神的に辛い…」


ともう完全に弱気なフレアがそう呟いた。


「大丈夫だって!私が着いてるからどんな敵だって倒せるよ!」


「そうだけどぉ…」


と半泣きのフレアを慰め、とりあえず先に進めば何か分かるかも?と思って進んでたんだけど…


「これはもう…」


と先程の大量宝箱墓ゾーンに辿り着いた。


「うん、完全に無限ループだね…これが特殊ギミックって事でいいかもね」


っていうことは、どうにかしてこの無限ループから抜け出す方法があるってことかな?

とここで、私はある考えに至った。


「ねぇカルマ、何か要らないアイテムとかない?」


「え…?要らないアイテムっつったら、この矢とかか…?フレアにあげようかと思ったが1本だけだからどうしようかと思ってたんだが…」


「じゃあこれをここに刺して!」


「え、なんでだ?」


「いいからいいから!」


と言うと、首を傾げたまま矢を地面に刺した。


「じゃあ行くよ!」


というと、


「待て待て!なんでこんな事を?」


とカルマが聞いてきた。


「ただ本当に無限ループしてるのかなって気になっただけだから!」


「なるほどな、じゃあフレア!早く行くぞ!」


とそろそろ人魂になりそうなくらい無言なフレアを連れて、急いで先程の所まで戻った。


「やっぱり…!」


と言った私の目線の先には、先程の光景の、矢の刺さっていない場所だった。

っていうことは、ここは無限ループじゃないってことだ!


「お前にしては意外と頭が冴えてんじゃねぇか!何でこんな事考えられるのに勉強は出来ねぇんだ?」


と言ったので、召喚と言うと、即座に謝ってきた。

まぁここではまだ許しておくことにしようかな…ま、ここを出たらどうするかはその時の私の判断に委ねられるんだけどね。

ともかく無限ループの謎を暴いた私達は、このまま進んでいけば無限ループを脱せるかもしれないという考察をし、ひたすら前へ進むことにした。


「だがこんなのでホントに無限ループを抜け出せるかだよな…無限ループしていないということは分かったが、何かまだ謎を解かないと進めなかったりしないだろうな…?」


とカルマの考察は、あながち間違ってないけどね。

今の私達にはこの方法しかないから…と言おうとした時、異変が訪れた。


「あれ?墓なくなってね?」


そう、先ほどまであった墓の場所がなくなっていて、代わりに、


『この先、誰も入るべからず』


と書かれた看板が立てられているだけであった。


「…オッケー、俺のさっきの考察は全くの無駄となったわけだ、っていうかフレアは本気で大丈夫か?」


そうだ、と思いフレアを見ると、完全に魂が抜けていた。

うーん…と悩んでいた私をよそに、


「おーい!」


と声を掛け続けるカルマ。

どうしよう…ちょっとイタズラしちゃおうかな…?

と耳元で、


「わっ!」


と言ってみると、


「ひゃっ!?」


とフレアが元に戻った。


「ちょ、ちょっとアクア!こんな所でそんな事されると本当に怖いからやめて!」


ごめんごめん、と謝っているけれども、ご機嫌ななめになってしまったようだ。

カルマと二人で喋るのは嫌だから…というと、なんとか会話する事が出来るようになった。


「おーい、アクアー、さりげなく俺に対して嫌味を吐くんじゃないぞー」


って言ってるけど、今はフレアの機嫌を取り戻すのが大事だから一旦無視。


「とりあえず、ここを真っ直ぐ進んだら出られると思うから、行こ?」


と言うと、


「アクアがそういうなら…」


と歩き始めてくれた。

よし!と喜ぶ私。


「おーい、アクアー?無視しないでくれるかー?」


と誰かの声が一つ。

そんなパーティが辿り着いたのは…お化け屋敷というのに相応しいような館でした。

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