ハンサム面接官
事務っぽい人「次、尾崎みち子さんお入り下さい」
みち子「はい!」
ガチャ
みち子「失礼致します。尾崎みち子と申します。本日はよろしくお願いします」
ハンサム面接官「オッケ~そこに座っても良いんだゼ」
みち子「はい、ありがとうごさいます」
ハンサム面接官「じゃあ、まず俺の見た目の良い所から言っちゃいな」
みち子「えっ?見た目ですか?」
ハンサム面接官「うん。照れてないで言っちゃいな、素直な気持ちで言っちゃいな」
みち子「は、はい。じゃあ背が割と高い」
ハンサム面接官「はい背が高い来ました!カッコ良過ぎてゴメンね~。他には?」
みち子「以上です」
ハンサム面接官「無いんか~い!ちょっとちょっとみち子ちゃ~ん。冗談はよし子ちゃんだよ!他にもあるでしょ、他にもさ~」
みち子「う~ん、じゃあ何か縦長い」
ハンサム面接官「はい、縦長い来ちゃいました。ポッキーマン来ちゃいました。カッコ良過ぎてゴメンね~。みち子ちゃん続いて言ってみよう!」
みち子「はい、以上です」
ハンサム面接官「ズッコー。みち子ちゃん、俺ズッコケちゃったよ!良い所たった2つしか無いの?まぁじゃあ良いや。次行くよ、俺に自己PRお願いしますって言って」
みち子「えっ?言うのではなく聞くのですか?」
ハンサム面接官「イエスゥ」
みち子「じゃあ、自己PRお願いします」
ハンサム面接官「OK.僕の良い所たくさんあるけど、一番はこの顔だね。この顔で何人もレディを落として来たしね。そして今夜は目の前にいるレディも落とすつ・も・り。用意は出来てるかい?みち子ちゃん」
みち子「ヘックシュン!すみません!花粉症で。何でしたか!?」
ハンサム面接官「フフッ。どうやら僕のかっこいい花粉が飛び過ぎちゃった様だね。ほんと格好良さ過ぎてゴメンちゃい。俺のカッコ良さは本当に罪だな、みち子ちゃんもそう思うだろ?」
みち子「はい、全然思いません!」
ハンサム面接官「みち子ちゃん言うね~。良いよ良いよ~その感じ。そこまでそっぽ向かれると逆に燃え上がってきちゃうよ。じゃあ次は志望動機を聞いてくれる」
みち子「志望動機お願いします!」
ハンサム面接官「キミに出会った瞬間ビビッときちゃったんだよね~。これはもう運命としか言いようがない。多分君と僕はビックバンが起きる前から出会う運命だったんだよ」
みち子「あっえっ何ですか!?すみません、虫が飛んでたので、そっちに集中しちゃって・・・聞き逃してしまいました、ごめんなさい」
ハンサム面接官「オイオイ~僕の話は虫以下ってか~フフッみち子ちゃんほんとにキミって子は、とんだお茶目ガールだゼ。よし、じゃあ最後に僕に何か質問はあるかい?何でも答えてあげるよ」
みち子「ありません」
ハンサム面接官「興味0か~い!みち子ちゃん最後までぶれないね。流石だ、参ったよ。合格だ」
みち子「えっ」
ハンサム面接官「みち子ちゃん、合格だよ。キミのその真っ直ぐな心に僕はやられたよ。だからさ・・・」
みち子「だから?」
ハンサム面接官「僕の元で永久就職しちゃいな!キミヲアイラブユウウウウウ」
みち子「お断りします」
ハンサム面接官「ウピョオオオオオオオ」
みち子「ついでに御社の選考も辞退します」
ハンサム面接官「ビョオオオオオオオオ」
ガチャ
みち子「今日来たことを凄く後悔しています。じゃあ」
ハンサム面接官「ブブブブブブブブブブ」
バタン
ハンサム面接官「・・・・・・ハァ、どうやら僕のあまりの格好良さに動揺しちゃったみたいか。みち子ちゃん、カッコ良過ぎてほんとゴメンね~」