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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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97話 最後の試合

 夏休みも終わりに近付いて来た頃。俺たちには最後となるサッカーの試合があった。言わば、引退試合である。相手はお隣の寛永寺高校。

 

 ピッー!と試合開始のホイッスルが鳴った。東上野側のキックオフから始まる。こちらは俺、浩平、圭吾、飯田、石田、白井、沢、菅、田辺(3年のエース)、伊納(2年のエース)、浜崎(1年のエース)の11人。飯田、石田、菅は俺と同じクラスの同級生で白井は2年生の、沢は隣のクラスの女の子だ。ちなみに、キーパーは伊納である。

 「井上、こっちだ!」

飯田が上がりつつ言う。だが、前から敵がスライディングをしてくる。俺は横にいた浩平に

「浩平!」

とパスをする。

「よし、飯田!」

それを受け取り今度こそ飯田の元へ。

 彼はそのまま前に進むがディヘェンスにボールを奪われる。

「はぁっ!」

そこへ圭吾がスライディングに入ってボールを奪いさらに学へ。

「浩平、あの作戦だ!」

「おう!」

それを見、浩平と見つめ合う。

 「学ぅぅぅっっっ!あそこに幼女がぁぁぁぁぁっっっっっ!」

と俺が叫ぶと学はゴールへ突進する。スライディングしてくる相手をかわし、他の相手も払い除けてゴール前へ蹴ると、

「幼女ぉぉぉっっっ!」

と思いっきり叫び蹴っ飛ばす。その勢いは凄まじくキーパーする暇もなく1点が決まった。

 そして、相手のキックオフから始まる。

「生野、こっちだ!」

まず相手はそんなことを言いながら上がってくる。石田はそのボールを奪い田辺に渡す。彼は

「浩平、圭吾、学、井上上がれっ!」

と言うので、それに従って俺は浩平と圭吾、学とともに前へ上がる。

 田辺はまずこちらへパスしてきた。

「おっし!」

俺は受け取ってしばらくドリブルを続け、マークされていない学にパス。

「坂本くんっ!」

「圭吾!」

「田辺っ!」

学はそれを浩平へ、浩平はさらに圭吾へ、圭吾はまた田辺へ。そんな感じで相手を翻弄しゴール前に来るとゴールを決める...のかと思いきやトリックプレイでボールを保持し、その後学に渡る。

「学、あそこに幼女がいるぞぉぉぉっっっ!」

そこで浩平が叫ぶと勢いよくボールが飛んだ。が、キーパーは拳で真横へ飛ばす。

 「上がれっ!」

と言うと、長いキーパーキック。

「よしっ!」

そのボールを相手の生野とかいう選手が胸で受け一気に前へ。その速攻には俺たちも対応できず、ゴールを守るのは白井、菅、沢のディヘェンス3人とゴールキーパーの伊納1人。

「ループシュートぅっ!」

と相手は言って本当にループシュートが決まってしまった。

 そして、また1点また1点と点数を奪われて行き、相手側に3点が渡ったその間に奪い返せたのは1点のみ。

 「くそっ、やるな。」

キックオフの権利がこちらに渡り、田辺は言いなつつ俺へキックする。それを受け取り、少し進んだところでまた田辺に戻す。

「はぁ...はぁ...。」

浩平と圭吾、学も息を切らしながら前へ上がる。時には浩平にパスをし、時には学で相手を払い、時には圭吾が奪われたボールを奪い返す。

「ナイスっ!」

そこへ石田が現れて受け取り、田辺へパス。

 「とぅっ!」

そこで田辺な股抜きシュートという高度な技を決め、やっとこさ1点差まで追いつく。

 ピッーーー!

現在2-3。相手のキックオフが始まるかと思ったがそこで前半終了のホイッスルが鳴った。後は後半に託すしかないだろう。

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