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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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91話 夜

 それから、俺たちは10分近く風呂に浸かっていた。いや、それでも少し語弊がある。実際はサウナがあって、水風呂とを往復したりもしていた。

 「いやぁ、気持ち良かったぁ。」

俺はタオルで髪を拭きつつ、そう言う。

「あの幼女、可愛かったなぁ。」

学の方は完全に犯罪者な発言をしてる。3人で露天風呂に入っていると、父に連れられた小3ぐらいの女の子がいたのだ。


 「パパー、景色が凄い綺麗だよぉ。」

「こらっ、危ないから走るのはやめなさいっ!」

そう言えば、その親子連れはそんなことを言っていた。学の方はそれを見てニヤニヤし、風呂の中に沈んでいく。

 「お、おい!学がっ!」

「大変だっー、助けねぇとっ!」

「そのまんまで良いんじゃね。」

圭吾が結構酷いことを言うが、俺たちは何とか学がのぼせる前に助けることができた。


 と、思い出してるところで鈴本さんらが女湯から出てくるのが見える。

「やっぱり、沙耶香ちゃんのは柔らかかっためすわ~。」

「ちょっと、止めてよ小百合ちゃん。」

立花さんの言葉に顔を赤らめ、胸に手を当てながら言う鈴本さん。

「でも、あれだけ揉んでもらえば大きくなるんじゃないか?」

「よ、余計なお世話よっ!」

桔梗さんも言うが、鈴本さんの様子は変わらない。

 それを見ていると、風呂で起こっていたことを想像してしまい、百合が大好きな変態は鼻血を垂らす。風呂で血行が良くなったのか血の出も良い。俺は浩平から鼻紙を貰い、鼻の穴に当てた。

 それから、食堂で飯を食う。メニューは天ぷらに小鍋、ご飯に刺身、その他諸々の和食。俺はマグロとサーモンの刺身を醤油に付け、次にご飯の上へ。そのまま、海鮮丼のように食らいつく。

「ヤバ、上手すぎる。」

俺はしつつ言う。

「おぉ。」

「俺もやろっと。」

「僕も~。」

その様子を見つつ、3人も真似をし始める。

 しながら、それぞれに勝手なことを言い始める。

「今夜は部屋でしてやるぜ、優香とっ!」

浩平は五十嵐さんを今夜は寝かせない発言をするし、

「ちょっくら、ナンパしてくるわ。」

と圭吾は対して顔も良くないのに、たらし発言。けど、一番問題なのは学で、

「あの幼女何号室かなぁ?一緒に外の景色でも眺めたいなぁ。」

などと犯罪者予備軍どころか犯罪者な発言をする。

 対する女子の会話内容は中々ピンクな方へ傾いている。

 「て言うか、小百合ちゃん。あなたは何でいつもいつも私の胸を触ろうとしてくるのかしら?」

「もちろん、お柔らかいからですわぁ。」

「理由になってないわよ。」

「小百合ばっかずる~い!私にも触れせてくれ。」

「雫も何でいつもこんなことを言うのかしら?」

そんなやり取りをしつつ、刺身を口にする彼女たち。その様子には栞も顔を赤らめている。五十嵐さんの顔まで赤くなり、ただ何も知らない純粋な浩平妹だけが小首を傾げている。

 その様をガン見しつつ、俺は天ぷらを口に運び、次に鍋から白菜と豚肉を取り出す。天ぷらの衣はサクサクだったし、鍋の方へ白菜がシャキシャキ、豚肉がジューシー、それらにスープの塩味がマッチしてかなり美味かった。

 

 と、まあそんなこんなで俺たちも彼女たちもご飯を終えそれぞれ取っている部屋へと戻る。

 「じゃあ、ちょっと優香に会ってくるわ。」

途端に浩平は言い始め、

「じゃぁ、俺はナンパに...」

「じゃあ、僕はあの幼女探しに行ってくるね。」

と便乗した圭吾も学も一緒に部屋を出て結局、俺1人になる。

 「おい、嘘だろ...。」

俺は1人取り残された寂しさに絶望した。

 それから、10分ぐらいが経った頃だろうか。適当にスマホゲームをやっていると、コンコンッ!とノックの音がした。

「待って。」

俺はそう言いつつ、戸に寄っていく。

「井上くん?」

すると、鈴本さんの声が聞こえてきた。俺は

「うん。」

と答えて、戸を開ける。

 「井上くん、時間、ある?」

すると、そんなことを聞いてきた。

(おおっ、神かよっ!ちょうど、今暇してたとこなんだ...!)

内心かなり感激しつつも俺は結構抑えて、

「うん、暇だよ。」

と言う。

「じゃあ、こっち来て。」

と返される。その顔が可愛くて、俺は顔を少し赤らめ、

「う、うん。」

と頷く。

 そして、俺は鈴本さんに連れられ旅館の中庭へと向かっていった。

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