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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
1章 高2時代の思い出
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8話 秘密の特訓(後編)

 「さぁ、最後はシュート練習よ!私がボールを投げるからそらを蹴って、ゴールに入れて。10回中、5回以上成功すればクリアよ。」

栞がそう言った。

 「10回中、5回ぃぃぃ!?」

俺たちは大いにに驚いた。

「そうよ?何か変なこと言った?」

それなのに、彼女はすっとぼけ。俺は

「しらばっくれるな!」

と言ってやった。しかし、

「あっ、そうだね...。」

と、冷たく返され、少し恥をかいた気がした。

 こうして、やる気のない俺たちに容赦なく、厳しい戦いが始まった。もちろん、初めは全く入らなかった。そして、その後も、何度もかゴールに入るものも5回には程遠かった。

 しばらくして休憩が入った。

「アンタたち、喉渇くいたでしょ。?ほら、冷たい麦茶のプレゼントよ!」

栞はそう言って、キンキンに冷えた麦茶を渡してくれた。

(コイツ、神かよ!)

俺たちはそんな気持ちで一口目を飲んだ。その瞬間、渇ききっていた喉が潤い、上から下へと、芳醇な香りのする液体が体中を冷やしていった。しかし、俺たちがそんな天国のような時間を過ごせたのはとても短かった。麦茶を飲み終わると、再び、地獄のような時間が顔を見せたのだ

 「ダメだ。コイツら、いつまで経っても進歩しない!」

あまり、上達しない俺たちに栞は絶望。同時に、俺たちもコイツの教え方が悪いんじゃないかと絶望した。

 「俺、帰り遅くなること親に伝えてくるわ!」

たまたま、公園に家が近かった浩平はそう言って公園から出ていった。彼は行ってしまった。それなのに、彼女は特訓を続行すると言うのだ。

 「帰ってくるまで待とうよ。それぐらいの優しさは持とうよ。」

俺はそう言った。

「だって、アイツ、戻ってくるかわかんないでしょ?」

栞は、そんな俺に容赦なくそう言った。

「アイツがそんなことするわけないだろ!?」

そう言いかけてやめた。いくら、俺がかれを信じているからって、戻ってくるとは限らないし、第一、今の彼女に何を言っても無駄だ。

 そして、期待通り彼は戻ってきてくれた。

「信じてたぞ!必ず戻ってくるって!」

俺たちはそう言って喜びを分かち合った。

 「戻ってきたのね。良かった。ところでさ...」

栞は安心の一口を言ってから、急に声の調子を変えた。

「そのバッグなに?」

彼女が浩平が持っているキャッシュバッグを指差して言った。

 「あぁ、その事だったな。これを見よ!」

そう言って彼はキャッシュバッグを開けた。すると、その中には1000円札10枚、つまり、10000円が入っていた。

「お前ら、この金で交渉しに行くぞぉ!」

彼はそう叫んだ。

「おぉ!」

俺たちはほぼ涙目になりながらそう言って、彼についていった。

 「待てや、コラァァァッッッ!」

栞がまたキレた。その瞬間は生きた心地がせず、背筋が凍りつくような恐怖感を覚えた。

「この、バカDTがぁぁぁ!それだからお前らは”童貞”なんだよぉぉぉ!」

(関係ねぇぇぇぇぇ!)

俺たちはそう思ったが、ガチギレする彼女に逆らうことは出来ず、再び、配置に着き、シュート練習に取りかかった。

 そして、激しい戦いの末、ついに全員がこのも無茶ぶりを見事に、クリアすることが出来た。

「これだけ出来ればチームに貢献出来るはずよ!ほら、ご褒美!」

栞はそう言って俺たちに1つずつアイスを渡してくれた。あまりの神対応に俺はついつい彼女に抱きついてしまった。

 「なっ...何してんのよ...。」

栞の方は顔を赤らめながらそう言っただけで済んだが、俺の方は3人に質問攻めにされるという最悪の結果となってしまった。すると、その様子を見て彼女が笑った。そんな彼女を見ていると、何だか俺たちも体の奥の方はから笑いが込み上げてくるような気がした。

 そして、最終的には、みんなで飽きるほど大笑いをしてから、別れを告げるという結果になった。

(とても楽しかった。)

地獄のような特訓だったはずなのに俺はそんな気持ちで、玄関の扉を開けた。

 と、こうして俺たちの秘密の特訓は幕を閉じたのである。

恋愛展開が全くなくてスミマセンm(._.)m

あと少しでそのような展開にする予定ですのでもうしばらくお待ちください(^_^ゞ

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