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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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87話 昼食

 「なあ、俺思ったんだけどこんな大勢で押し掛けるのは迷惑しゃないか?」

町を歩く最中、俺は皆に言う。すると、浩平が

「確かにそれもそうだな。じゃあ、バスと同じ組分けで良いか?」

と返す。大体はそれで良いが、昼食ぐらいは鈴本さんと共に取りたい感があるので伝える。

 そのことは承諾され、バスに乗った際の5人6人のペアを浩平妹と鈴本さんとで入れ換える。浩平妹は自らの意志であちらへ行きたかったようだ。

 

 そして、そのペアで俺たちは近辺のオムライス店へ、もう一方は近辺のハンバーグ店へ向かった。

 まずは、俺たちの立ち寄るファミレスにて。

 「俺はカレーオムライスのサラダセットで。」

俺は頼み、続いで鈴本さんは

「じゃぁ、私は普通のオムライス単品。」

そこに、浩平、圭吾、学、五十嵐さんの

「俺はオムライスドリアのセットだな。」

「俺はキノコクリームオムライスのサラダセット。」

「僕は普通のオムライスのスープ&サラダセット。スープはコンソメでね。」

「私も普通のオムライス単品でお願いします。」

といった注文が連なる。対して、聞いた店員は

「かしこまりました。それではしばらくお待ちください。」

と言い残し、メニューを回収して去っていった。

 それから、10分近く経ち、皆の注文する物がやって来る。俺は薫るスパイスを堪能しつつ、スプーンを以てオムライスを縦に切り、カレーソースを上から掛けて口に運ぶ。玉子のフワフワとした食感にケチャップライスの塩味、ソースの辛味。それらがハーモニーを奏で、絶妙な味を生み出す。俺は時折サラダを挟みながら黙々食べる。

 あちらでは学がスープを飲み同じようにオムライスを口に運び、他の皆もこれに同じ。

「オムライスドリア食べるか?」

とそこで浩平が聞いてきたので、

「ああ。」

と返す。食べてみてチーズとソースの混ざる旨味がオムライスのよく合うと思った。俺は代わりに自分のオムライスも一部をやった。

 さらに、横から鈴本さん。

「オムライスも食べる?」

と聞いてきたので

「うん。」

すると、彼女ははいあーんの体勢に入る。

(何気に初めてだぞ、このイベントも!)

そう言って、

「あーん。」

「あーん。」

と声を重ねる。そのお陰がオムライスはより一層美味しく感じられた。その様子に押されたのか浩平と五十嵐さんの方もはいあーんをし始める。

 その中で彼女のいない圭吾やら学やらはかなり居心地の悪い感じを露にしていた。


 これは後から知ったことだが、もう一方のペアでは桔梗さんがチーズインハンバーグ、立花さんがサーロインステーキ、栞と浩平妹が通常のデミグラスハンバーグ、伊能がハンバーグ&チキンを注文したようである。

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