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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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86話 リア充は盛大に(後編)

 その後は水掛けを終えて、とりあえず砂浜に戻り、ビーチパラソルの影に潜る。

「かき氷とか欲しいわね。あと、飲み物も。」

その下でデッキチェアに寝転びながら、鈴本さんは言う。しかも、こっちへ目を向けてくる。

(目は口ほどにものを言う、とはこのことか...。)

 俺は一つため息をついて、鈴本さんに聞く。

「味は何が良い?」

「イチゴミルクでお願いするわ。ジュースはサイダーが良いかしら。」

すると、即答。次に皆にも同じことを問う。皆の返しはそれぞれ次のようになる。まず、浩平、圭吾、学は揃って「メロン」を、立花さんは「マンゴーミルク」を、さらに桔梗さんは「ブルーハワイ」、五十嵐さんと浩平妹は「いちご」、伊能は「レモンミルク」といった具合。ジュースの方は皆揃ってサイダーであった。

 

 俺は浜を走ってかき氷屋まで走り行き、ますは俺の望む

マンゴー1つ。加え、イチゴ2つにイチゴミルク1つ、メロン3つにマンゴーミルク1つ、ブルーハワイ1つにレモンミルク1つといった感じで店のおじさんに注文して、元の場所へと走って戻ってくる。ジュースはサイダー11本。

 「美味しいねぇ。」

「とってもおいしいですわぁ。沙耶香ちゃんこれ食べますの?」

「ええ。私のイチゴミルクも上げるから、小百合のも頂戴。」

「わかりましわぁ。」

そう言ってあーんをし会う2人。あの日、百合好きと化していた俺は頬を少し赤らめつつ、

「美味しいね、正一。」

と栞に言われれば、

「そうだな。」

と返した。

 見ると、あっちでは

「あーん。」

「あーん...。」

と五十嵐さんがイチゴを浩平に与え彼の方は気持ち悪い声で返している。

「お兄ちゃん、気持ち悪いっ!」

と妹には言われている。

 次いでそこに学が割って入り、妹に向けて

「メロンも食べる?」

と聞く。

(あいつ完全に下心あるな。むしろ、それしかない。)

俺はその様子を目を細めて見ながらもメロンを口の中へ運ぶ。結果、彼と彼女はあーんのし合をしていたが。

 そして、俺の方は鈴本さんにも栞にも立花さんにまであーんを申し込まれていた。内、立花さんは先に他の皆にあーんをしまくってはいたが。俺は凡リア充の浩平を他所にハーレムリア充を1人楽しんでいた。

 「ひゃぁん!」

横では練乳を谷間に落とす伊能が淫靡な音を立てた。

「先輩どうですか?興奮しました?」

と彼女は聞いてくるが、そういったキャラであることなのど分かりきっているので今更何も感じなかった。故に、

「興奮するかよ。ほら、ティッシュやるからこれで拭け。」

とバッグからティッシュ4、5枚出して彼女に与えた。この反応に膨れっ面になられたが、そんなことしたって興奮しないものは仕方ない。可愛さはあったが。

 ちなみに、桔梗さんは鈴本さんとあーんをし、圭吾の方はかき氷をスプーンで掬い、サイダーをストローで吸いつつ何処かへ消えていった。

(女たらしのあいつのことだ。どうせ、ナンパとか何かだろ。気持ち悪過ぎるな。)

俺はそう思い、案の定、少し遠くで彼は女を落としにいっていた。言わずもがな全部失敗、そのことは後で知る。


 そんな時間が次々と過ぎ、やがて昼食の時間が来た。

 俺たちはまたトイレの中で着替えて、飲食店を求め、周辺の町並みに繰り出したのであった。

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