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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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85話 リア充は盛大に(前編)

 そして、サンオイルイベントが終われば、今度は皆で海に入る。下手したらこれはサンオイルよりもリア充的なイベントなのかもしれない。

 「じゃぁ、皆。僕は行ってくるよ、たくさんの幼女の元へ!」

早速、小さな女の子が集まる方へと向かおうとする学。浩平妹もその対象だろうが、彼は少数よりも多数を優先したようである。だが...。

(させねぇよ!)

俺は彼の肩を掴み、今度は少し遠くの海の中へ放る。

「何するんだよ、井上くーん?」

「お前を放っておいたら逮捕されかねないからな。事前に止めたんだ。」

俺がそう言っていると、後ろに気配を感じる。それは学も同じ。

 2人は同時に振り向き、そこに俺は浩平の姿を、学は圭吾の姿を確認する。しかも、その口元には不敵な笑みがあった。

「...。」

俺が押し黙っていると今度はその手のバケツをひっくり返し、上から大量の水が落ちる。それから、

「しゃぁっー!」

「イェーイ!」

後ろでは圭吾とハイタッチ。俺は眉間にシワを寄せ、

「お前らな...。」

と言って、掌に水を溜めて浩平に掛け返す。


 リア充イベントかと思いきや束の間の奴等とのつるみ。男同士の水の掛け合いなど俺は望んでない。だが、掛けられれば腹が立ち、掛け返す。相手もこれに同じ。故に、エンドレス状態。無限ループって怖くね?といった具合である。

 が、それもやがては終わる。女子勢がそこに介入しに来たのだ。出来ればこいつらはいない方が良かったのだが仕方が無い。それに、奴等がいようといまいとリア充イベントには変わりは無い。

 「井上先輩!」

まず、俺は伊能に水を掛けられお返しに白いのを約束された。無論、俺は守らず普通の水を掛け返す。

「正一、こっちを向きなさい。」

そう言い栞が水掛け、

「井上くん、こっちよ!」

と反対から鈴本さんが水を掛けてくる。彼女へは、

「こっちですわぁ、沙耶香ちゃーん。」

と立花さん。

 すると鈴本さんは振り向き、

「邪魔しないでくれるかしら、小百合ちゃん?」

と水を掛け返す。

 その内にあっちでは浩平と五十嵐さんが水を掛け合っている。その中には申し分無く仲間に入っている。

 その一方で除け者にされた学はかろうじて桔梗さんと言う相手がいた。彼は水ではなく水で固まった砂を腹にぶつけられていたのだが。そんな不幸な彼は真に哀れであった。

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