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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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84話 サンオイルイベント

 初めに皆の水着を確認しておこう。男子勢は白と黄緑のワンポイントラインに黒い生地と言った海パンに統一。

 次に女子勢。鈴本さんは白のフリル、栞は水色のビキニ、桔梗さんは紫のフリーサイズ、立花さんの赤いビキニに五十嵐さんの黒いビキニに浩平妹のワンピース。圧倒的ビキニ率なのだが、伊納のは特に特異で赤の紐、まごうことなく細き紐。大事な所がやっと隠れるぐらいの公然わいせつのギリギリを狙ったその姿。その風貌には俺は興奮よりも驚きの方が勝った。

 「どう、井上くん?」

「どうかな、正一?」

「どうですか、井上先輩?」

鈴本さんに栞に伊納が水着がどうか聞いてくる。並びは左から伊納、鈴本さん、栞と並んでいる。これがバストのガリバートンネルか。不意にそんなことを思ってしまうと、すぐさま鈴本さんが気付く。

「あら、井上くん。今、この絵面を見て何か失礼なことを考えなかった?」

「どうなのよ。」

(さっすが、鈴本様!お勘が鋭い!)

などと思いつつ俺は、

「すまん。でも、鈴本さんも栞もめっちゃ似合ってるから。」

と謝り、最後に褒める。

 「ありがとう。」

「ありがとね。」

赤面しながらも礼を言う2人。

(やべぇ、可愛すぎる。2人同時に相手にしたいぐらいだ。もちろん、性的な意味で。)

 「で、先輩。私はどうですか?」

かなり照れてるとこちらに迫りよるスイカの名産地。

「伊納...お前は何て言うか個性的だな。個性的過ぎて正直、驚きの方が勝っている。まあ、お前が着ているって考えたら似合ってるかもなぁ。」

「ちょっと、井上先輩!鈴本先輩方と扱い方が違いすぎませんかぁぁぁっっっ!?」

 それからは全員の水着に似合ってると言っていく羽目になった。桔梗さんのは半ば強制的な感じだったけど。でもって、男子勢も混ざる。

「いや、お前らなんでそこにいんの?」

「すまん。」

その時だけはそう短く言葉が交わされただけだった。


 そして、待ちに待ったリア充タイムが始まる。俺がいるのはパラソルのした。目の前にはうつ伏せになった人の鈴本さんがいる。そう、これはサンオイルイベントである。さらに、後ろでは伊納が待つ。

 ちなみに栞の方は妥協して圭吾に、五十嵐さんは言わずもがな浩平に、立花さんはどうやら意気投合したらしく浩平妹に、桔梗さんは学にやってもらっていたが完全にしごかれてしまっている。

 「井上くーん?まだぁ?」

と、鈴本さん。

「早くしてください、私の番もあるんですから。」

「はーい。」

俺は少し学が哀れだとは感じたが、深層心理ではそんなことどうでも良くて、俺はサンオイルイベントに入る。

 その末に。

「良いよ、井上くん。はぁ...そこよぉ。」

若干吐息の混じった鈴本さんの声に俺の鼻の穴から鮮血が垂れてくる。

 次の伊納の番では、

「いやぁん、ダメェ!」

正直わざとらしく喘がれて何の興奮もしなかった。背中を押しても押しても押し返してくる伊納の破壊力には負けてしまったが。

 とにかく、そんな超絶なリア充的イベントが訪れてとにかく俺は嬉しかったのである。学を除けば男子勢皆がそう思ったことであろう。

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