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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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79話 勉強会(前編)

 次の日から俺は大量にある夏休みの宿題の掃討に掛かった。教科は理系の数・理に加え、社に美。数・理・社からは高校問題集、美からは絵の宿題。数・理・社では時に教科書と購入した参考書を見、時に同じ理系の鈴本さんや浩平、学と勉強会を開いた。その際、王道の鍋大会やら何やら、いわば、打ち上げ会の時のような企画を持ち込んだ。


 これはある日の勉強会。今日の企画は王道鍋大会で俺は緑黄色野菜をたくさん、浩平は葉っぱ系の野菜をたくさん、学はうどんにラーメン。早朝、俺らはそれらを持ち、鈴本さんの家へと出向き、冷蔵庫に入れておく。その中には、立花さんからだと言う霜降の豚と自分で買ったと言うブロイラーがあった。

 そして、勉強会は始まる。宿題の進行具合は全教科合わせて一週間で3分の2。残り3分の2の内、半分は今日終わらせるつもりだ。

 結局ほとんどが1、2年の復習で3年の範囲はあまり無い。

 数では、今日は3乗に比例などの関数の数々に謎過ぎる矢印遊び平面ベクトル。

 「だからね、こうしてこうすれば良いわけよ。」

今、紙の上には上に→が乗ったABやらBCやらが整理されて書かれ、鈴本さんの指導の元、やっと理解し、その問題を解く。そんな鈴本さんの教え方が上手かったのか次の問題は俺も浩平も学もほぼ助けなしに解くことが出来た。

 関数については俺は意外と問題を解けた。3乗に比例こそわからなかったが、二次関数はわかる。まだ、あれはまだ正常な放物線だから良いが、3乗に比例は完全にオシロスコープの波形。あれを放物線と言って良いのだろうかと思うほどである。俺は悩みまくってる学に二次関数を教えた。

「おい、お前。大丈夫か?」

「グラフが書けないよ。」

「要領は比例から一次関数と同じだって習っただろ。一番右の2が切片なんだから、そこを原点の代わりとして放物線を対称に書けば良いんだ。」

 そんな教え合いの末、俺たちは今日の数を終える。次は社の世界史。理系と言いながら、俺が一番得意なのはこれである。数の大部分が分からない俺でも考査で5割を取れるのはそのおかげ。今日はビザンツ帝国について。首都コンスタンティノプールは現ビザンティウム、最盛期を築くユスティニアヌス。編纂したのは「ローマ法大全」。エルサレムを奪い、やがて、十字軍に占拠される。俺はさっさと終わらせ、鈴本さんとともに教えに向かう。

「えっと...『ビザンツ帝国は東西分裂によって2つの教会に分裂した。東西それぞれの教会を方角と正式名称で答えなさい』か...。」

(かなり意地悪な問題だな。これ、しっかりと授業聞いてんと分からん。教科書には乗ってるけど俺が教えた方が速い。)

「ギリシャ正教会が東。ローマ・カトリック教会が西。」

 そんなこんなしてる内に、もう時間はお昼。まだ、途中だが仕方ないな。俺たちは中断し、机を片付けて持ってきたスマホでスマホ版のモンスターズ・サバイバル・オンラインを始める。その内に鈴本さんは鶏ガラスープで出汁を作り、気づけば、肉や野菜と一緒にカセットコンロが置かれ、鍋も乗っていた。俺たちは空気を読んで放置し、中へと野菜を投入して行くのであっあった。

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