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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
6章 高3の夏休み
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78話 夏休み突入

 早くももう7月中旬。ついこの前、期末考査が終わった。今回のテストでは勉強を頑張ったから、案外点数が高かった。とは言え、6割程しか取れなかった。いつもは、5割ぐらいだから高いことになる。

 そして、才色兼備の鈴本さんが学年6位、英語得意の立花さんが学年8位。3年は総勢400人。その内、6位と8位だからとてもすごいなと思う。

「あんな才色兼備な美少女と付き合ってるなんて、じゃないかぁ、井上くんよぉ?」

そこへやはりいつも通り浩平が茶化してくる。

「うっせーな。お前だってあんな美人での良い人がいるじゃないか。」

俺が言い返すと、彼は

「義理の姉に誰が欲情するか!実の妹も同じく!彼女は欲情出来てなんぼだろうが。」

(いや、そんな「これぐらい常識だよ」見たいに言われても...。それ下手したら人権侵害だぞ、それ。)

俺はそう思いつつ、

「お前、クズ過ぎるだろ。」

と言ってやった。


 そして、期末考査終了から1週後。ついに、高校生活最後の夏休みに突入した。強い日差しにけたたましく鳴り響くクマゼミの声。終業式の日の帰途。俺、浩平、圭吾、学、鈴本さん、立花さん、桔梗さん、伊能さんの9人で車通りの少ない道で前後左右に広がって話し合っていた。そこで、浩平が

「この夏休み、海行こうぜ。慎耶香も妹も呼ぶからさ。」

と提案。俺はその言葉に疑念を抱く。そこで、

「お前、五十嵐さんにも妹にも欲情しないんじゃなかったか。」

と目を細めて質問を投げ掛けた。

 コホン、と浩平の咳払い。

「か、勘違いすんなよ。俺はただ大勢いた方が楽しいと思ってだな!」

(嘘だな。それか、五十嵐さんを貧乳とか貶す気だろ。失礼ながら事実だけど言って良いこと言っちゃいけないことてのがあるだろ。)

そう思う俺は栞に、

「見てみろ、みんな。あれがツンデレって奴だ。本当はどっちか、もしくは両方に欲情するんだぞ。」

と後ろに向かって小声で言う。

「嘘、キモい。」

まず、栞がドン引き。続いて、

「気持ち悪いわね。」

「キモいか死んで詫びてほしいね。」

「少し気分が悪いですわ。」

「井上先輩になら欲情されてもいいですけど、坂本先輩が近親に欲情してるのは気持ちが悪いですね。」

「さすがに、それはキモいぜ。」

「本当に気持ち悪いね。」

連鎖的にみんなが引く。

 「おい正一、陰口かなんか津守だろうが普通に聞こえてるぞ。あと、学。お前みたいな変態ロリコン野郎には言われたくない。」

それに浩平はそう伝える。

(最後のは気が合うようだな。)

おそらく、俺を含め、圭吾の2人は少なくともそう感じた。そして、そんな会話の内に9人はどんどん各家々へ散らばっていく。そうやって、最終的に俺は浩平と2人で道を行き、やがて、別れえ、それぞれの家に戻る。

 こうして、夏休みのどこかで海へと行く約束をした俺たちはそれぞれの家へ。

(みんなどんな水着来てくるんだろう。)

その日が楽しみで待ち遠しくて、俺はついついニヤニヤが抑えられなかった。

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