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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
5章 最後の1年
72/140

72話 京都観光始動

 整列を終えてから約5分。その間続いた先生の話も終わり、俺たちはまたクラスごとにバスに乗っていった。そして、全員が乗ったバスからどんどんと駐車場を出て、来た道を戻り始めた。大阪北部から京都南部へのUターンである。

 「明日の自由行動どうする?」

茜の空の下を進むバス。その中で俺はしおりを開き、そこに載せられた京都の観光地を浩平らに見せた。

「俺は映画村とか行ってみたいな。」

そう言うのは浩平。俺は

「いいね。候補に入れよう。」

と言う。次は圭吾。

「俺は普通に清水寺とか行ってみたい。」

「いいね。それも候補に入れる。」

続いて、学。

「トロッコに乗りたいかな。幼女探しに便利そう。」

「理由はともあれいいね。候補に入れとこ。」

そして、最後は俺。

「俺は嵐山に行きたいな。」

そう言うと、みんなから賛成を貰いそれも候補に加えた。

 明日の6時30分過ぎ、俺たちは今日泊まるホテルを出発する。自由行動と言っても16時までに京都駅に集合しなければならない。使う交通手段は自由だが費用は自分達が払わねばならない。映画村や鉄道博物館など一部の有料施設は事前に団体料金を払っており、俺たちは無料で利用できる。だが、ブースなどは別で、途中、昼食も自分達で取り、自分達が費用を払うことともなる。

 バス内での話し合いの結果、俺たちはとりあえずタクシーを拾ってトロッコ亀岡まで行き、トロッコに乗って嵐山まで行く。そこで、2時間ほどブラブラと観光した後、電車で映画村へ。車で金閣、銀閣と周る。昼食は銀閣の前に。それから、再び車で清水寺へと行きあとは京都駅で買い物をする。計算では5分ほどしか余裕は無いが、変更だって出来るのでとりあえずこれで仮決定する。

 そんな会話をしている内にバスは山の裾を回り、山辺のホテルへと辿り着いていた。時計を見るともう出発から1時間たっている。空はいよいよ暗くなり、街灯に明かりが灯り始める。俺たちはまたクラスごとにバスを降り、クラスごとにホテル内へ。今夜も4人で遊びたいところだが生憎とここでは2人。俺と浩平、圭吾と学に分かれる。ちなみに、室長はこっちが俺、あっちが圭吾でそれぞれ違う部屋へと散った。

 3023号室。それが、俺と浩平の部屋であった。俺は手に持つ鍵で扉を開け荷物だけを置いてすぐに部屋を出た。理由はすぐに夕食があるからで、俺たちはその後に入浴し、部屋では2人で悲しくトランプをした。


 そして、次の日。俺たちはトランプをしたまま眠ってしまったらしく横たわる床にトランプが散らばり、手から落ちたと思われるトランプが表に裏にとバラバラに落ちていた。時間は5時30分過ぎ。

 「もうすぐ招集だから準備しとけ。」

と、そこで外から担任に言われた。俺たちはすぐにトランプをまとめ、荷物を鞄に詰め込み、テレビを見る。そんなことをしている内に招集の10分前となった。俺は鍵を手に取り、浩平が出てから鍵を閉める。と、そこで圭吾たちや鈴本さんたちも来て、8人で招集場所の中庭へ。

 そこで、先生の話を聞いた後、一時解散となった。俺は鈴本さんたちの班と別れを告げ、中庭の外へ。そこでタクシーを待ち、やがて来ると俺は手を上げ、

「ヘイ!タクシー!」

とタクシーを拾う。その中に入ると浩平が

「トロッコ亀岡駅へ。」

と運転手に告げた。

 「わかりました。」

運転手がそれに答えると、タクシーは走り出した。こうして、3日目の早朝。京都観光は始動したのであった。

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