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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
5章 最後の1年
71/140

71話 ひらパー満喫(後編)

 回復後、俺たちが初めに乗った赤色のフリフォール。午前中にのったあの超ゆるゆるのではなく、超ガチガチのフリフォールで、俺たちはハラハラドキドキしながら、安全バーを下げた。

 そして、乗り物は上へ上へと上がっていく。南には大阪の近代的な町並み、北には京都の古典的な町並み。俺たちはその両方の景色を楽しみながら、ついにフリフォールの頂へ。そこで、乗り物は止まり、すぐに垂直落下。下から受ける空気抵抗で足が振り回される。さっきはゆっくり見ることが出来た京阪の町並みも一瞬にして流れ去り、乗り物は完全に止まった。それから、俺たちは安全バーを外し、出口から外へと出た。

 「今日スリル系乗りすぎじゃね?」

俺が愚痴を言うと、浩平はコクコク頷き、

「確かに、そうだな。ちょっとこころで休憩がてらお化け屋敷とか行ってみるか...。」

と言う。俺は

「良いね。」

圭吾も

「良いぜ。」

学も

「幼女の悲鳴が聞こえて良いよね。」

 その瞬間、俺たちは言葉を失う。が、その沈黙を破るように、浩平が

「お前は自重と言う偉大な言葉を知らないのか。」

と言った。

(それをお前が言うか...。まあ、俺も同じようなもんだなが。)

俺はそう思いつつ、

「迷子センターにでも行った方が良いんじゃないか。」

続いて、圭吾。

「お巡りさーん!こいつでーす!」

止めの畳み掛け。

 俺たちはそんな会話をしながらも、お化け屋敷に到着。俺、浩平、圭吾、学の順で乗り物に乗っていった。当たり前だが、あたりは真っ暗でお化けだけが光って、不気味な笑い声や身の毛も凍る音を出していた。前からも後ろからも女性の悲鳴が聞こえてくるが、こんな機械仕掛けのお化けなど、怖くない。所詮、機械だから予想外の行動など出来ない。一番怖いのは人が脅かしに来るタイプの方でこんなもの何とも無い。結果、俺たちは一度も叫ばず、外へと出た。

 そして、次は魔界の森伝説。俺たちは乗り物に乗って、ノームを助ける冒険へと向かう。数々の魔物たちを手元のレーザー銃で撃ち抜く、撃ち抜く。俺たちはこういうシューティング系の乗り物の素人では無い。素人と玄人の間、少し玄人よりぐらいで、俺は30153点、浩平は31011点、圭吾は30234、学は30023点を獲得。どうやら、30000点異常で景品が貰えるらしく、俺たちは出る時、景品のカード4枚をかっさらって、外へと出た。

 それから、俺たちはまたスリル系連続搭乗に戻った。オクトパスパニックにルクソール、カイトフライヤー、巨大ブランコ、ぐるぐる玉、バッシュにヘアピンコースター。結局、スリル系を制覇し、もう集合の5時の約40分前だったので、俺たちはスリル系の乗りまくりで疲れ切った体を無理矢理、動かして観覧車に乗った。

 西の空には夕日。俺たちは虚ろな目で壁に凭れかけ、

「疲れた。」

「マジで疲れた。」

「スリル系乗り過ぎた。」

「終わった。」

とため息を付く。

(そう言えば、横浜の遊園地でこれと同じシュチュで初キスをしたなぁ。)

俺は虚ろな目でみんなを見つめ、自分はバカだと責めた。あんなロマンチックな雰囲気がこんな暗い雰囲気と同じで良いはずがないのである。

 そうやって、壁に凭れかけること約10分。観覧車は1周し、出口から出て、パパッとお土産を購入し、途中のファストフード店でポテトとハンバーガーを買い、ポリポリガツガツ食べながら出口前まで行く。

 そして、集合5分前。俺たちは同じ学校の生徒を横切らせつつ、食べていたポテトとハンバーガーを全部食べ終わり、ゲートを出た。すると、みんなが整列していので、俺たちはその列の中へと入っていった。

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