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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
1章 高2時代の思い出
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6話 秘密の特訓(前編)

 「おい、井上。」

登校中、浩平に話しかけられた。

「ん?」

俺は言う。

「お前の知り合いにサッカー上手い奴いないのか?このままじゃ、サッカー部に入った意味がない!」

浩平が俺に訴えてきた。

「そんなこと言われても...サッカー上手い奴なんてそう簡単に...あ、いたわ。」

俺は言った、

 その日の休み時間、俺はそのサッカーが上手い奴に話しかけた。

「栞!」

そう言うと、彼女は振り向いて

「正一じゃん。どうしたの?」

と言った。

「頼みがある!」

俺は言う。

 「何?告白?」

「えぇ!?たしかに栞、可愛いけどさぁ。」

「そんなんじゃないよ、絶対。」

栞の友達を栞が黙らせた。

「で、何なの?」

彼女が聞いたので、

「お前、中学の頃、サッカー部のエースだったよな。」

と言った。しかし、

「そうだけど?」

と、何も察してくれない。

 「だから、俺たちにサッカーを教えてくれ!」

俺は言う。しかし、

「やだ。ぜっーたい、やだ。」

と断ったのだ。

「行こ。」

「えぇ、いいのぉ?」

「せっかくのチャンスなのにぃ...」

「いいのよ!」

彼女たちはそんな会話をしながら俺からどんどん離れていく。

 と、そこへ、浩平たちがやってきた。

「なるほど、あの子か...。俺が行ってくるぜ。」

と圭吾。

「おい、待てよ!アイツ、結構、気難しいぞ?」

俺は彼に言い聞かせようとした。なのに、華麗に無視されてしまった。

 結果はあっさりOK。

(何だ?俺、アイツに嫌われるようなことしたっけ?)

なんだか、裏切られたみたいで俺は少しショックを受けた。


 同じ日の夕方、早速、秘密の特訓が始まった。場所は近くのサッカー公園。そこには、通常の1/2スケールのサッカーコートがあった。

 「まずは、動くボールを蹴る練習ね。」

栞はそう言って俺の方にボールを投げた。結果は、もちろん失敗。

「...はい、次、次!」

彼女は俺を見捨てるように言って、今度は浩平に投げた。結果は、なんと成功。その次の圭吾、そのまた次の学も成功した。

 「ちょっと、待てよ!俺のことがいくら嫌いだからって、俺だけに失敗するように仕向けるなんてひどいぞ!」

俺は栞に怒鳴りつけた。

「あれれ~?負け犬の遠吠えが聞こえてきたわ~。」

そんな俺を彼女は全く相手にしてくれない。それどころか、楽しそうに俺をからかっている。

「てめぇ...。」

俺は彼女に怒りの眼差しを送るが、

「悔しかったら成功させることね!あと、私は正一のこと嫌いなわけじゃないから。」

と、結局、彼女は全く相手にしてくれなかった。

 「こうなったら、もうヤケクソだぁぁぁ!おりゃぁぁぁ!」

俺は怒りを力に変えて、栞が投げるボールを蹴り続けた。そして、ほぼ100%、動くボールを蹴れるまでに上達した。

 「やったね!」

栞が笑顔で俺にハイタッチをした。その笑顔が可愛すぎて、俺は少し顔を赤く染めながら、

「うん!」

と、言ってうなずいた。

 今日の特訓で、俺は怒りを力に変えるのが得意なことがわかった。そして、俺たちと栞の秘密の特訓はまだ続く。

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