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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
5章 最後の1年
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69話 ひらパー入場

 そして、次の日。俺たちは小鳥の囀ずりとともに気持ち良く目を覚ました。時間は午前5時30分。召集までにはまだ1時間ほどある。

 そこで、俺は部屋の電気をつけ、浩平のUNOに続き、圭吾が持ってきたトランプで大富豪をした。トランプにはアニメ「とび変」の柄が書かれている。つまり、時折、イケメン柄のトランプがあるのである。

(ちっ...このキングのカード...。イケメンで腹立つ!これ圭吾のだから大丈夫だし、破ってやろうか。)

圭吾の友人として最低なことを俺は平気で思っていた。

 「8切り!からの、おりゃぁっ!」

ゲーム中盤、浩平が8切り。さらに、番号の揃った4枚のカードをまとめて出した。いわゆる、革命である。

「革命!?」

「革命だね。」

「フフフフフ...。」

「どうした。そんなに不適な笑みを浮かべて。」

圭吾と学が驚愕する中、俺は不気味な笑い声を上げる。そんな俺に浩平は聞いてきた。

 俺はその笑みを消さぬまま、4枚のカードの上へさらに、番号の揃った4枚のカードを上乗せした。もちろん、浩平が揃えた番号よりも俺の揃えた番号の方が弱いので、革命中では強くなる。しかも、俺が揃えたのは3。ちなみに、浩平5、俺3である。ごく稀に見る革命返し返しも無く、俺は8切りからの、最後の1枚を出して大富豪となった。

 それから、何戦か大富豪をした。昨夜のUNOと違い、大富豪数は浩平に偏った。俺に至っては1戦目以降のゲームで貧民以下しか手にいられなかったと言う有り様である。

(本当に俺って悪運が強いよな。)

俺は自らを鼻で笑ってみせた。

  「そろそろ、1階の広場に集まれぇ。」

と、そこで担任が言った。大富豪をしてる内に1時間近く経ってしまっていたのだ。俺たちは急いで支度をし、部屋の鍵を閉めて、召集場所の1階広場へ集まった。そこには、バスが止まっており、俺たちは3号車へと搭乗した。席順は昨日のと同じである。

 こうして、バスは出発した。バスはそれから30分ほど後の走行中に配られた。ちなみに、配られたのはコンビニで売られている大きなクロワッサンとお好みの飲み物である。ちなみに、飲み物にはオレンジジュース、アップルジュース、ミックスジュース、牛乳、カフェオレがあり、女子の大半はカフェオレ、俺はミックス、浩平はアップル、圭吾と学はカフェオレ、他の男子が選んだ飲み物の偏りはほとんどなかった。俺はクロワッサンをかじり、ミックスジュースを啜る。

(どっちもうめぇっ!)

俺は自然と幸せな顔となった。とはいえ、学には負けたが。

 そして、出発から小1時間。高速道路を通り、国道1号線を抜け、複数の短い渋滞に邪魔されながらも、俺たちのバスはついにひらかたパークへ到着。その後、入場ゲート前で入場券とフリーパスを貰い、俺はひらかたパ-ク、略してひらパーにゲートから入場した。

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