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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
5章 最後の1年
68/140

68話 明日に想いを馳せて

 お風呂を出た後から約20分。招集の時間が来たので、全身青タンだらけの俺は

「よし、飯食べに行くぞ。」

と言う。すると、同じく青タンだらけの3人が

「よし!」

「行くぜ。」

「僕も行く。今度こそ、ロリに会いたいなぁ...。」

と風呂の時と同じようなノリでそう言った。

(そんな学に残念なお知らせがある。食事は2階の貸切多目的ホールで取るから、ロリには絶対合えないぞ。)

俺はそんな言葉を心の中にグッと押さえて、扉を開けた。

 そして、食事をする多目的ホール。そこには、白い布の掛かった長机が横に並び、両側にたくさんの椅子が置かれている。天井は高く、無数のLED電灯が並び、部屋の両端には椅子の無い長机が1つずつありその上に炊飯器やジュース容器、トレイの上におかず、パン、デザートなどが並べてある。先生の指示の元、俺たちは奥へと進み、自分を分を取っていった。いわゆる、バイキング形式である。

 揚げ物にパン類、煮物、サラダ、肉類、パンケーキ、麺類など自分が食べれるだけ皿に取りつつ、左から右へと進む。

「じゅるっ...。」

後ろの学がおかずを取りながら、涎を垂らす。彼はそれを吸い戻したが、かなり気持ち悪かった。そう言えば、学はロリコンでもあり、食いしん坊でもあった。

(幼女に対してもあんな顔したりしないよな...。)

俺は目を細めた後、前を向き直した。

 それから、しばし。俺たちはご飯を取り終わり、炊飯器から白米をお椀に盛り、自由な席に座っていった。もちろん、俺は浩平、圭吾、学を横に並べている。さらに、そこへ鈴本さん、栞、桔梗さん、立花さんもやって来た。俺たちはそんな気まずい状況の中で、口の中にご飯を押し込む。食事の後、デザートにも手を出してみたが、同じくデザートを食べている彼女たつとは会話をすることもままならかった。

 こうして、俺たちはバイキング形式の食事を終え、班で揃って部屋へ戻った。それに続いて、他の班も揃って部屋へと戻っていった。

 4人が帰った2015号室。俺はベッドに寝そべり、浩平は自らの鞄を漁り、圭吾は家から持ってきたであろう「チョロい女の落としテク」を開き、学はベッドの上で仰向けになって、プックリ膨れた腹を擦っている。

 「UNOしようぜ!」

浩平が自分の鞄からUNOを取り出した。

(さっきから鞄漁ってたのは、それを探してたからか。)

納得した俺は、

「やろう!」

圭吾も、

「やろう!」

ところが、学は

「やりたいけど...お腹一杯で...動けない...。」

やれなくて残念だみたいなことを言っているが彼の顔はとても幸せそうであった。

 その後、俺たちはUNO数十戦し、3人それぞれ勝利数は満遍なく散らばった。途中から入ってきた学な勝利数は極端に少なかったが、4人UNOはもっと楽しかったと言う事実は揺るがないのである。

 さて、明日の目的地はひらかたパークである。個人的にはUSJみたいな所へ行きたかったが、流石に遠いと言うことで、近い枚方パークになったのである。しかし、我慢は出来る。枚方市にあると言うあの遊園地はどうやらこっちではUSJの次ぐ超有名テーマパークらしく、どちらにしろ1日中遊べそうであるから贅沢は言わない。

 故に俺たちはとても明日が楽しみなのであった。そのせいで、俺たちは修学旅行の前日のように中々眠れない。それでも、徐々に眠気が込み上げて来て、10時の消灯から約30分程で俺たちは深い眠りについた。明日に想いを馳せて。

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