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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
5章 最後の1年
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67話 温泉

ガールズラプ要素があります。苦手な方はご注意ください。

 やがて、俺たちのバスは京都駅周辺のホテルへと到着した。その後、俺たちは西陣織教室と同じように順番にバスを降り、中に入ると、部屋の鍵を班長の俺は貰った。宿泊班も行動班と同じ4人班。メンツはもちろん、俺、浩平、圭吾、学だ。

 部屋は2015号室。遠くに京都タワーを見据える四人部屋である。

「おおっ!夜の京都タワー滅茶苦茶綺麗!」

浩平が窓の外を見ながら、目を輝かせる。彼がそう言うのなら自分もと思って、俺は窓の外を見た。

 その先には、青から白、白から橙と上へ色が変わっていくロウソクが立っていた。無論、あれが京都タワー。スカイツリーに勝るとも劣らない、いやむしろこちらの方が風情がある。小さい頃、江ノ島へ行ったことがあるが、あそこにあるタワーも夜になれば京都タワーと同じ風情ある美しさを醸し出していた。

 「テレビ見ようぜ!『とび変』2期今日からだぞ!」

「おお!見よう、見よう!」

「見るぜぇ!」

「今期はロリキャラを出してほしいなぁ。」

このアニメはその名からも分かる通り、変態だらけのアニメである。そこには男女の隔たりは無く、まともな者は数えられる程しかいない。その数えられる程の主人公含むまともな者がツッコミを務め、変態たちの内中心人物がボケを務めると言うコメディー感の半端ないアニメであるが、本質はアクション系のアニメである。

 「このアニメの怪しからん所は主人公補正としてラッキースケベがあることか。」

「そのくせ、主人公が女に興味無しって感じだもんなー。」

「しかも、イケメンなんだよね。嫌味っぽいねぇ。」

欠点は1つ。まさしく、彼らが言っていることである。主人公はイケメンでラッキースケベありの堅物なのである。俺たちとは完全に真逆の存在なのである。

 そして、結局今回もラッキースケベがあった。それを見終わると、3人は涙を流していた。

「お、お前ら?」

「神よ!我らにラッキースケベと言う名のご加護を!」

(よくそんな言葉がスラスラと出てくるね、君ら!)

俺は心の中でツッコミを入れながら、時計係の圭吾に時間を問う。

 「今6時だな。」

圭吾が腕時計を見ながら、時間を言う。

「飯まで後、1時間かぁ。先に風呂行くか。」

それを聞いて俺は彼らに聞く。

「よし、行くか!」

「行くぜ。」

「僕も行く。は...ロリに会いたいなぁ。」

彼らは頷いた。

 それから、俺たちは部屋を出て鍵を閉め、浴室まで行った。男湯と女湯は分かれており、時間で変わる式では無いようだ。俺たちは男湯の暖簾を区切り、脱衣所へ。そこで服を脱ぎ、浴室へと入った。そこは、大きな浴室であった。たくさんのシャワーに大きな浴槽、外には露天風呂、奥にはサウナ。かなり豪華な大浴室である。

 見ると、まだ人は少ない。一般客はちょくちょくいる程度、修学旅行中の高校生もちょくちょくいる程度である。俺たちはシャワーで体を洗った後、取り合えず露天風呂に浸かった。下を見ると上流から中流はの差し掛けぐらいの川が音を立てて勢いよく流れていた。


 一方、その頃、女湯の露天風呂には栞、鈴本さん、立花さん、桔梗さんの宿泊班4人がいた。

「綺麗だね。」

鈴本さんが言う。

「そうね、沙耶香ちゃん。」

「そうだな、沙耶香。」

「そうですわね、沙耶香ちゃん。」

他の3人も同感である。

 と、桔梗さんが後ろから鈴本さんの胸を鷲掴みにし、揉み始めた。

「ひゃっ!?ちょっ、雫!やめっ!」

鈴本さんが変な声を出す。

 それに乗っかったのか、立花さんも栞の胸を揉み始める

「えっ..!?ちょっと、小百合ちゃんっ!ダメだって!やっ!」

栞までが変な声を出し始める。

「他の方に揉んでもらった胸は大きくなるって聞きましたわよ

。」

立花さんはそう言いながら、胸を揉み続ける。

「んっ。余計なお世話ぁっ!」

栞の変な声も止まらない。

 だが、そこで鈴本さんと栞は抜け出し、風呂に潜って桔梗さんと立花さんの後ろを取ってしまう。そして、今度は2人が彼女たちの胸を揉み始める。すると、今度は彼女たちが変な声を出し始める。そこからは、まさにしっちゃかめっちゃか。揉み合いの争奪戦となった。

 

 その頃、俺たちは壁に耳を擦り付け、何とかその様子を想像しようとした。もちろん、完全に変態行動である。俺たちは情けなくも理性を抑えることが出来なかったのである。

 「ん?あの足は何だ?」

と、桔梗さんの声がした。俺たちは慌てて風呂に浸かった。バレたかもしれないと言う嫌な予感はあったものの、俺たちはバレてないことだけを祈ってしばらく浸かり、浴室を出ていった。

 そこで、ちょうど鈴本さんの班に出くわした。4人とも赤面し、息もかなり荒い。さらに、目は涙で湿っており、目付きも虚ろであった。その様子に俺はさっきのことを思い出してしまい、鼻血を吹き出してしまった。

「やっぱり、あんたたちか。」

それを見て、桔梗さんはニヤリと笑った。その瞬間、バレたことよりも嫌な予感が俺たちを襲った。

 そして、案の定、鈴本さんは鈴本様モードに、栞はどこからか釘バットモードに、桔梗さんは格闘家モードに。俺たちは精神的苦痛と肉体的苦痛の3連コンボを食らった。

 「ギャァァァァァッッッッッ!」

「ギャァァァァァッッッッッ!」

「ギャァァァァァッッッッッ!」

廊下中に叫びの和音が響く。立花さんが仲介してくれたので殴られたのは数回、罵られたのも数回で済んだが、俺たちはかなりボロボロで、ヨロヨロヨロと部屋に戻っていった。

(て言うか、事後なのにあんな元気あんのか。「女は強し」って多分、この事なんだな。)

俺は彼女らを背にそう思っていた。

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