表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
4章 高2時代最後の1ヶ月
50/140

49話 鈴本 さんのファーストキス

ガールズラブ要素が含まれます。苦手な方はご注意ください。

 「今度のデート。キスのチャンスでは?俺の初キスのチャンスでは?」

俺は、今度のデートの計画を考えながら、そう呟く。

 「グフフ...鈴本さんのファーストキスをいただいてやるぜ。」

俺は、ゲス笑いを浮かべる。鈴本さんと付き合い始めてから、もう1年が経とうとしているのに、まだキスをしたことがない。正確には、惜しいところまで言ったのだ。初めは、クリスマスの夜。せっかく、ファーストキスのチャンスだったのに、浩平たちに邪魔された。2度目は、鈴本さんを家に入れたときのことだ。あの時は、アニメの話をした後、かなり良い雰囲気になって、キスをするかと思われた。のだが、浩平からかかってきた電話のおかげでまた、邪魔された。俺は、怒りに任せてスマホを投げ、バッキバキ。それは、自業自得なのだが、火の元は浩平だ。それからも、何度も邪魔された。ったく、どこのラブコメの展開だよ、これ?

 「思い出すだけで腹立ってきたー。クッソー!浩平め!自分だけラブコメしゃがって!」

俺は机を叩き、怒りでワナワナと震える。しかし、心の中にはまだ、ゲスが残っていた。

(まぁ、いっか。今度こそ、大丈夫だ!)

俺は計画立てを終え、またゲス笑いを浮かべていた。


 と、その頃、鈴本さんはどうしていたかと言うと。

「ねぇ、雫ちゃん。」

「どうしたのー?沙耶香ー。」

「来週は空いたんだよねー。良かったー。」

「そう、それは本当に良かったね。」

桔梗さんと2人で校区内散歩をしていた。

 と、そこへ立花さんは

「鈴本さーん!」

と言いながら走ってくる。後ろには、怒り心頭の栞がいて、釘バットをブンブンと振り回している。

「全く、アンタは何で正一にちょっかいばかりかけるの!?私は諦めたって言うのに!」

「わ、わ、わ、私は悪くないですの!だから、それをしまってくださいまし!じゃないと、私、死んでしまいますわ!あぁぁぁ!」

彼女は叫びながら、必死に釘バットを避け続ける。

 「見なかったことにしましょ。」

「そうだね。」

2人はそっぽを向こうとする。しかし、その前に立花さんに追い付かれて、鈴本さんは床ドン?いや、地面ドンで押し倒される。さらに、あまりにも勢いがありすぎて、彼女たちの唇は触れ合ってしまった。

 立花さんの大きな胸が、鈴本さんの小さい胸に当たって、形が崩れ、横に広がる。鈴本さんの方も少し横に広がった。

「はしたないまねをして、申し訳ないですの。」

2人の唇が離れ、赤面をしながら立花さんは謝る。しかし、あまり満更でもない様子だ。

「いえ...。」

鈴本さんは赤面をしながら、無意識のうちに涙目になりながら、目をそらしていた。そう、彼女は満更でもあるのだ。かなり、本気にしてしまっているのだ。

 「私のファーストキスの相手が小百合ちゃんだなんて...。」

鈴本さんは立ち上がり、暗い顔をする。

「私、最低なことをしてしまいましたわ。本当に申し訳ないですの。」

立花さんはそんな彼女を心配し、栞は一番顔を赤くして、逃げていった。

 こうして、俺は彼女のファーストキスを奪うことが不可能になってしまった。しかし、俺はそれを知るよしもない。今度のデートでキス出来たとしても、それはセカンドキス。だが、俺はファーストキスだファーストキスだと1日中、ゲス笑いを浮かべていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ