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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
3章 多角関係
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46話 俺の取り合いが始まった

 「ねぇ、小百合ちゃん。井上くんから話聞いたんだけど、よくもやってくれたわね。」

(盗み聞きしてただけですけどね!)

「あら、何のことですの?」

(立花さんは立花さんで、色々問題があります!)

「しらばっくれないで。あなた、私の井上くんを家に連れ出したって?」

(ったく、何だ?俺は修羅場メイカーなのか?俺が関わると、いつもいつも修羅場が発生するけど。)

俺はひきつった笑顔でそう思った。

 「あぁ、あの事ですの。あれはアチラから言ってきましたのよ。急に、1人で行きたいと言ってきましたの。私は、首を縦に振っただけですわ。」

(色々、盛りすぎな所もあるけど、大体、合ってるから何も言えない!)

「何言ってるの?井上くんはあぁ見えて、私に優しくしてくれてるんだよ?そんな井上くんがそんなことするクズだと思ってるの?それとも何?そんなに、井上くんが欲しいの?井上くんと凄い事したいの?」

(ごめんなさい。俺はクズです。あと、最後の意味深ですね!)

「そんなわけないですわ。あなた以外の誰が、正一くんを欲しがりますの?」

(それは、それで傷つく!)

俺は心にかなり、刺さった。

 「あの、俺なんかを取り合いしないで。俺には、そんな価値無いよ?」

今まで、非モテだったのに、急にモテ始めた時点で、可笑しかったんだ。この世界は、どうかしてる。2人には、

「井上くんは黙ってて!」

「お黙りなさいな!」

と、声を揃えて、怒られる。

「どうも、すみません。」

俺は、そう謝ることしか出来なかった。

 「ていうか、いつもいつも小百合ちゃんは私から井上くんを奪うよね?本当は好きなんじゃないの?」

「...。」

すると、立花さんは急に黙り込み、赤面した。

(何、そのツッコむ気も失せる、マジ反応!?)

 「O...Oh, really?」

鈴本さんは言う。

(唐突な英語!?立花さん、絶対、困るよ!)

「Since different!」

(合わせたー!?意味はわかんないけど。)

俺は目を丸くする。

 「Really?」

「Yes.」

「Bull shit!」

「Not a lie!」

(付いていけねぇよ!)

鈴本さんは成績優秀だし、東隅野と言えば、ほとんどの生徒が英語ペラペラの名門高だったじゃないか。俺は、恐れ入りましたとばかりに膝まずき、

「格が違いすぎる。」

と呟いた。

 「No way, really said from you?」

そして、鈴本さんは、そのままのノリで聞いてきた。

(い...今なんて言った?)

「One More, please.」

俺はもう一度聞いても無駄だとはわかっていたが、そう聞いた。

「No way, really said from you?」

すると、彼女は繰り返される。僕はなんとか聞き取ることが出来て、考え始める。

(ノーウェイ?道は無い?リアリーセッドフロムユー?本当にあなたによって言われた?道はない、本当にあなたによって言われた?俺は、「道はない」とか言ってないぞ?それか、ウェイって方法の方か?方法はない?つまり、絶対?いや、疑問文だからそれは違うか。道はない、あなたは本当に言った?「道はない」を無視するとするならば。そゆこと?)

 「Yes.」

俺は答える。すると、拳骨を食らって、俺は倒れ、鼻からは血が出た。そして、俺が次に目覚めたのは保健室のベッドの上だった。

 あと、これは後から知った話だが、あの後も話は続き、立花さんが、

「私、恋人じゃなくても良いですわ。愛人で良いですわ。」

「それなら良いわよ。」

彼女の言葉に鈴本さんが承諾する形で終息したらしい。

「いや、良くないでしょ!」

俺は、そうツッコんだ。

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