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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
3章 多角関係
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45話 お嬢様の誘惑

 「あっ、電話ですわ。」

バイブの振動で、ご立派な胸が揺れる。

(あいかわらず、とんでもないところに隠してんな...。)

俺は、どきまぎしながら、それを見つめていた。

 「お祖父様、何のようですの?」

(立花さんって、どんな部屋に住んでるのかな?)

「わかりましたわ。放課後、すぐ向かいます。」

(よし!決めた!)

「あの、立花さん?俺、立花さんの家がどんにのか見てみたいんだけれども。」

すると、彼女は微笑んでくれて、

「お友達をお連れてしても、良くって?はい、わかりましたわ。そっくりそのまま、お伝えしたいいんですわね。」

(ん?)

 「お祖父様は、『命が惜しければ、1人で来い』とおっしゃってましたわ。」

(恐喝!?立花さんのお祖父さん、こっわ!)

彼女は、急に青ざめた俺を見て、

「大丈夫ですの?」

と心配してくれた。

「ち...近い。胸も当たってるし...。」

俺はさらに、どきまぎする。そんな俺を見て、

「あら、私としたことがはしたない...。すみません。童貞だから、耐性ありませんわよね。私からすれば、この程度、どうってことありませんが。」

彼女はそう言う。

「どうて...!」

俺はかなり動揺する。

「だって、そうですわよね?あんなに可愛い沙耶香ちゃんと付き合っていますのに、まだ、キスもしたことかいないんて。あなた、ヘタレ過ぎですわよ?」

俺は言葉1つ1つが心に刺さって、吐血した。

 そして、放課後。

「行きますわよ!正一くん!」

立花さんは、俺の手にしがみついた。

(下の名前ー!?て言うか!)

「胸当たってやす。」

「あら、はしたいない。」

「はしたな過ぎでしょ。」

「すみませんね。耐性のないどうて...」

「あ~!あ~!あ~!」

俺はそう言って、彼女に最後まで言わせなかった。

 それから、約10分。どうやら、彼女の家に着いたらしい。

(こ、これは...。)

思っていた通り、立花家は大きな館だった。

「で、でっか!」

俺は思わず感嘆の声を漏らす。

「あら、それはどっちのことですの?」

立花さんがそう言って、誘惑してくる。

(さりげなく、俺の手を胸に近づけるのやめて!)

「エッチ...。そんなに、私の胸が好きなんんですの?」

(いや、あんたが近づけたんでしょ!た、確かに好きですけど!)

俺はそう言ってやりたくなった。

 てなわけで、俺たちは一緒に館に入った。すると、白髪の年輩さんが出迎えてくれた。

「あの、あなたは?」

と聞く。すると、

「あなたが、小百合お嬢様のお友達ですか?」

と聞き返されたので、

「はい。で、あなたは?」

答えと質問を兼ねる。

「約束通り、1人でおこしになられましたか。」

「はい。で、あなたは?」

「彼女様がいらっしゃるんですか?」

「はい。で、あなたは?」

俺は三度、そう聞いた。すると、3度目の正直。やっと、その人は、立花さんの祖父で名前は立花誠。彼女の召使いをやっているらしい。

 そして、その後、俺は誠さんに紅茶とホットケーキを頂き、家に帰った。

「お嬢様の誘惑ってヤベぇっー!鈴本さんのこと、忘れかけてたぞ!ていうか、何か未練がーー!」

と、頭を抱えながら。


 「って、ことがあってさ。」

俺は話を締めくくる。

「なぬっ!?」

3人はそう言って、爪をガジガジと噛む仕草をした。

「ちっ。多角関係か。あちこちで、大盤振る舞いしやがって。」

浩平は言う。

「もう、関わらないでほしいぜ。俺たちは、ぼっちで非リアで非モテで童貞で人生負け組の将来ニート確定の男子。リア充が移るから、本当に関わらないでれ。」

圭吾は落ち込む。

「井上くんは、もう、本当に

あっち側の人間になったんだね。あっち側はあっち側同士で集れば良いよ。」

学はそう言う。言いながら、3人で暗い顔をしながら、離れていった。

「おい、待ってくれ!冗談とはわかってても、それは傷つく!」

俺は彼らを制止しようとするが、

「知らんがな。」

と、全会一致で言われた。

 そして、あっちも大変なことになっている。そう、俺の話を聞いていた、鈴本さんが、鈴本様となって、立花さんと睨みあってたのだ。

(こ、これは、また、一波乱ありそうだ...。)

俺は硬直した。

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