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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
3章 多角関係
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39話 練習試合

 ピー!

練習試合開始のホイッスルが鳴る。キャプテンに

「上がれ!」

と言われたので、俺たちは前に出た。

 と、突然ボールが飛んできた。俺はそれをトラップで勢いを止め、落ちてきたボールを浩平にパスしようとする。しかし、マークされていたので、空いている圭吾に向かってパスをした。すると、彼はそれを受け取り、思いっきり蹴った。

(なんか、嫌な予感が...。)

案の定、その予感は的中し、ボールはゴールの上を抜けていった。しかも、

「フンッ!」

と、無駄にかっこいいドヤ顔をしている。俺は、

「お前、イキんなよ!」

と怒った。

「フ...フンッ!」

しかし、彼は聞いてくれなかった。

 そして、ゲームは相手のゴールキックから始まり、かなり攻められてしまう。だから、俺たちは守りに専念し、相手のルートを外しては外し、チャンスがあれば前にいる味方にパスをして、攻撃に戻った。

 そして、俺たちのチームが2点を先取することが出来た。しかし、それは塗り替えされてしまい、さらには、5点もリードされてしまった。

 残り時間は約1分。まだ、差は3点までしか縮められていない。俺たちのチームは、タイムを出して、イキりまくって失敗しまくった、そのせいで差をつけられたと言っても過言ではない圭吾と、ベンチにいた学を交替させた。

(さぁ、ショータイムの始まりだ!)

俺は心の中で、そう言い、勝利を確信した。

 ついに、俺にボールが回ってきた。そこで、俺は、コースを計算した上で、出来るだけ相手が少ない所にボールを蹴り、

「あっ!あそこに可愛い小学生がー!」

と叫んだ。何事かと敵はきょとんとする。

(しかぁし、そうなったが最後、お前たちは終わりだ!)

ピー!

「ゴーーール!」

俺たちは、1点を取り返した。やはり、その後も敵はきょとんしていた。

 どうだ?参ったか?これぞ、ロリコン誘導大作戦。それは、ロリコンの学を試合に入れ、シュート出来る位置にボールを蹴り、「可愛い小学生がいる」と嘘をつく。すると、学はそこへ向かうので、その途中、ボールに足が当たり、ゴールへぶっ飛ぶ。あまりの勢いに、ゴールキーパーは止める暇もない。

(学が入った時点でお前たちの負けなんだよ!)

俺は得意気な顔をした。

 「調子にのらないでください!先輩!」

1人の後輩が、俺のボールを奪った。それを見た浩平は、スライディングで奪い返してくれ、しかも、そのボールは相手が相手がいないところに飛んでいった。

(ナイスコントロール!)

俺は心の中でそう言ってから、

「あそこに、小学生が!」

「ハヒ!フヒ!ハヒ!フヒ!どこぉ?どこぉ?」

「あっ、ごめん。見間違いだったわ。」


ピー!

「ゴーーール!」

「ハァ...ハァ...。」

 「また、小学生がいる!」

「ハヒ!フヒ!ハヒ!フヒ!ハヒィッ!どこ、どこ、どこぉ!?」

「ごめん。見間違い。」

ピー!

「ゴーーール!」

「ハァ...ハァ...ハァ...。」

 こうして、あっという間に、4点を取り、1点差で俺たちは逆転勝利。

「先輩!あんな()り方、私は認めませんよ!」

すると、相手のキャプテン、もとい伊能が怒ってきた。

「あれが俺たちのやり方なんだよ!ていうか!何で「や」を強調した!?」

と俺は言う。すると、

「えへへ...。」

と照れられる。

(「えへへ」じゃねえよ。)

俺はそう思った。

 「頑張ってるわね。正一のそう言うところ...。」

その様子を見ていた栞はそう言いながら、赤面した。

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