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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
3章 多角関係
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35話 心肺蘇生

 今日は高校の体育館で講習が行われる。心肺蘇生の講習である。何だか、嫌な予感をすると思いながらも僕は、浩平、圭吾、学とともに参加した。

 そして、その予感は見事、的中した。AEDの使い方や、人工呼吸は無理してする必要がないこと、人形を使った実習など一通り講習が終わった後の質問タイムにて、浩平が急に、

「AEDってバイブの機械じゃないんですか?かっこ意味深!」

と言い始めた。

(しかもわ自分で意味深って言っちゃってるし。絶対、下ネタじゃん。)

俺は、心の中では、講師がどう答えるか気になる。それは、周りの男子と同じだった。だか、1つだけ違うことがある。それは、俺が卑猥な発言をした彼のグループであること。たくさんの女子に俺たちのグループを知っている栞や、鈴本さんには特に、引いていた。と、講師が、

「ここで下ネタを入れてくる人は始めてですよ。」

と言いながら、笑って流した。

 続いて、圭吾が、

「さっき、胸骨圧迫のことを話していましたが、それを理由に女性の胸を揉んでも、セクハラにならないんでしょうか?」

と、さらに過激な質問した。また、男子の視線が講師に集まる。女子はドン引きする。と、講師が

「いや、相手の心の問題だと思いますよ?訴えられない限りは、セクハラと認められないので。」

と、答えた。その話を聞いて、学が目を輝かせた。

「どっかに倒れた小学生いないかなー?見つけたら、僕が胸骨圧迫と人工呼吸で蘇生しるのになー。」

「いや、お前だけベクトル違い過ぎだろ。何で、急にロリに目覚めたんだ?」

彼の発言に俺がそう突っ込むと、

「元々だよ、井上くん。」

と言われたので、

「あぁ、そう。」

と、適当に流しておいた。

 それからは、無法状態だった。

「俺は、塾女好きなので、相手が知らないお婆ちゃんでも良い。」

と言われれば、講師は

「お前の好みはどうでも良い。」

と突っ込んでみせ、

「人工呼吸って、気道を広げてからするんですよね。だったら、自分の舌で無理矢理、広げても良いんじゃないんですか?」

と聞かれれば、講師は

「それで気道が広げれれるなら効果はありますが、絶対に、やめてくださいね。」

と、注意した。卑猥な質問がされるごとに、男子と女子の距離が広がっていった。

 そんな状態がしばらく続いた末、

「卑猥な茶番はよしなさい!」

そう言って、立ち上がったのは、なんとあの変態後輩・伊能さん。

(いや、どの口が言ってるよ...。)

と、俺は思ったが驚くことに、みんなの卑猥な質問がやみ、真面目な質問に変わった。そして、その後、思い出す。

(そうか、伊能さん、生徒会役員だったな。)

と。それでも、どの口が言ってるのかという思想は変わらなかった。

 結局、この日は、男子に近づく女子ほいなかった。もちろん、鈴本さんもだ。いつも、彼女と学校で色づいている男子たちも今日は1人だけで歩いている。目は完全に死んでいた。それを見た俺は、

(今ならその気持ち、わかるわ~...。)

と彼らに同情した。

 まぁ、寂しいからなのか、栞が辺りをはばかるようになってまで着いてきてくれたので、他のみんなよりは楽しく帰宅できたのだが。しかし、当然のごとく、会話が長く続かなかった。

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