32話 転校生
今回からガールズラブ要素が入りますので、キーワードにガールズラブを追加いたしました。
「転校生を紹介する!」
ある日のホームルームの時間、先生がそう言って、とある女の子を教室の中に入れた。
その人は、ブロンドのロングで、胸が大きくて...Fぐらいか?それなのに、ウエストは細くて、足も長い。そのスタイルの良さに、
(女神様ぁ!)
と思っていると、新たな女神要素が増えた。なんと、
「東隅野女学園から来ました、立花早百合ですわ。以後、お見知りおきを。」
と彼女はお嬢様言葉を使ったのである。クラスの女子が、
「東隅野って超お嬢様系の女学校だよね?どうしよ、関わりにくいかも...。」
などと、ボヤいているが、そんなの関係ない。
「痛っ!」
と、突然、後ろからシャーペンが飛んで来た。その方向を見るとそこには鈴本さん。
(やっべぇ!修羅場になっちまった!)
「何?あの子、可愛いし、胸大きいし、胸が小さい私より良いなと思ったの?」
(修羅場勃発じゃん!マジかよ!)
「それに、ブロンドの髪も良いと思ったんだしょ?」
(本気でヤバい。マジ、ヤバい。)
「お嬢様言葉に惚れたんでしょ?」
(さっきから、俺の心を読みすぎだ。てか、誰が助けてくれー!)
「しかも、あっー!」
立花さんがこちらへ近づいてきたので、俺は思わずそんな声をあげた。
「あっー!」
さらなる、災難。彼女は、鈴本さんの後ろに座ったのだ。そして、
「始まっちまったー!」
俺はそう叫びながら、頭を抱えた。
「ねぇ、東隅野出身か知らないけど、私の井上くんを奪わないでくれるかしら?」
「あら、何のことかしら?さっぱり、わかりませんわ。」
「惚けないでで!返事は?」
「あら、わたくし、惚けてなんていないですわよ?」
「まだ、シラを切る気なの!?」
「だから、話の流れが掴めないですの。」
「だったら、力付くで吐かせるしかないわね。覚悟なさい!」
「望むところですわ。」
この後、鈴本様と立花お嬢様の肉体戦?が始まった。
「結構、あるわね。Fぐらいかしら?」
「ちょ、持ち上げたらダメですの!ひゃぁん!あ、ん、ひゃぁん!」
(ヤバい。肉体戦を通り越して、パイモミ戦しゃん。しかも、今のところ、立花さんが一方的にやられている。てか、エロすぎだろ!)
と、次は、立花さんが
「よくも、やりましたわね!あなただけ触るなんて、全く世渡りのたけてらっしるわ!」
と言ってから、鈴本さんの胸をモミモミし始めた。
「ひゃぁ!?いきなり、何するの?あぁぁん!ダメェ!」
(エッロ!マジ、エッロ!これって、百合って奴だよな?なんか、目覚めてしまったかも!)
「と、とても柔らかいですわ。それに、弾力もありますし。見た目は、お目立ちではありませんのに、量より質という雰囲気ですのね。」
(立花さん、何実況しちゃってんのー!?)
「や、やめてっ!ひゃぁん!」
みんなの視線は2人に釘付け。なのに、彼女たちは揉み合いを続けている。
「やめなさい!」
と、やっと、先生が2人を止めた。2人とも顔を赤らめて、吐息を漏らしている。
「ハァ、ハァ、ハァ...あなた、揉むのが上手いですわね。東隅野の方でも揉まれたことがありますが、ここまでの腕前がある人は始めてみましたわよ。」
「ハァ、ハァ、ハァ...あなたこそ。私、初めて揉まれたんだけどすっごく良かった。」
「当たり前ですわ。なぜなら、東隅野でたくさん揉み合いしましたからね。」
「これから、よろしくね。立花さん。」
「こちらこそ、よろしくですわ。鈴本さんと言いましたかしら?」
「そうよ。」
そんな会話をしながら、彼女たちはグッドポーズを交わした。
(なんで、意気投合しちゃってんのー!?)
「また、続きがしたいですわね。」
「そうね。」
「立花早百合か...。とんでもない人が転校してきたもんだ。」
その様子を見ていた俺は、そう呟かずにはいられなかった。




