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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
2章 恋人との日々
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29話 ネタだらけのメロス

 「走れメロス、読もうぜ!」

次の日、学校に行くと浩平がそう言ってきた。その声が、聞こえた瞬間、俺は振り向き、彼の肩をがしっと掴む。続いて、彼を揺さぶり、

「おっ前、良くも電話かけてきやがったな!?もうすぐで...もうすぐで...俺の初...あぁー!」

とガチギレる。すると、彼は笑いながら、

「ハハッ...!それは災難だったな!しっかし、俺は悪くないぞ?お前たちの状況を俺は知らなかったわけだからな!」

と開き直る。もう、呆れてものも言えない。俺はため息をつき、彼の持っていた『走れメロス』をぶんどった。

「えっーと?走れエロス?作者、ダサい治?お前ふざけてるのか?名作をバカにする気か?」

俺は浩平に聞く。すると、彼は

「俺が作ったのさ!」

と言う。そして、後ろから圭悟と学が現れ、

「ちなみに、俺が文を考えた!」

「僕がアイデアを出した!」

と言った。俺は彼らを無視して、『走れメロス』ならぬ、『走れエロス』を読み始めた。

 「『エロスは激怒した。必ず、かの無知強姦の王を除かねばなるぬと決意した。』だと?ネタが過ぎるぞ!」

そう言いながらも、俺は読み進めていく。

 本来ならメロスが老爺に問い詰めるシーン。この『走れエロス』では、エロスがおっさんに問い詰めていた。

「王は膜を破ります。」

「なぜ破るのだ。」

「わいせつを犯していると言うのですが、誰もそんなわいせつを犯しておりませぬ。」

「たくさんの膜を破ったのか。」

その後、膜を破った人の名前を老爺が言い、

「羨ましい王だ。生かしておけぬ。」

とエロスが言う。それに、「王は乱心か」は「王は淫乱か」に変わっていた。俺はにやつきながらそれを読み進めていった。

 国王から逃れる言い訳は「妹がヤるところを見る」ため、そこから帰るとき峠で現れたのは美少女、エロスはその人たちを脱がし殴られる。そのせいで、身体が動かなくなり、やがて、精神もやられてしまう。それでも、何とか取り戻し、間に合った。そして、王とセリヌンティウスとともにエロスは近くの女の膜を破って

終了。

 「あのさ、そう言うのは家で見たら?キモいんですけど!」

読み終わった瞬間、あの声がした。俺たちは恐る恐る後ろを向く。すると、案の定、あのギャルがいた。俺たちは

「ごめんなさい。」

と情けない声で謝った。

(くっそー!またこのパティーンかよ!)

3人はメロスのように、悔しくてじだんだ踏んだ。

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