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非リアの俺が学年一の美少女と付き合っちゃった話  作者: プリンアラモード
2章 恋人との日々
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22話 初デート(後編)

 「ギャー!」

「ギャー!」

「ギャー!」

また、俺たちは叫びまくった。それなのに、鈴本さんはやはりヘラヘラしている。

 やがて、マシンから降りると俺は

「何でそんなに平然としているの?」

と、鈴本さんに聞いてみた。すると、

「あぁ、私、大の絶叫ヘェチなんだ!」

と、笑顔で答えられる。

(いや、笑顔で言われも...「何それ?」と言うしかないのだが...。)

俺はそんなことを思いながら、次のマシンに誘われる。もちろん、それは絶叫系である。

(別に絶叫系が苦手ということではない。ただ、連続はキツすぎるのだ。)

俺はそんな心情で苦笑しながら、マシンに乗った。

 「ギャー!」

「ギャー!」

「ギャー!」

また、叫びまくってしまった。そのくせ、やはり鈴本さんはヘラヘラとしているのだ。俺はワケワカメ状態で、

(あぁ、遊園地デート?何それ、美味しいの?)

と、思った。

 それから、5つほど連続で絶叫マシンに乗った後、最初のマシンに乗らされた。俺たちは鈴本さんが可愛すぎて、逆らうことが出来ず、マシンに乗っては叫び、乗っては叫びした。

(なぜだ!デートなんて一生童貞だと思っていた俺にとってはご願ったり叶ったりのはずだ。なのに...なぜだ!素直に喜べねぇぇぇ!)

俺は頭を抱える。どうしようもなく、頭を抱える。

 そして、結局、1日中、彼女のおかごで、叫びっぱなしという始末におちいった。

(あぁ、何ということでしょう!)

俺はそんな気持ちでため息をつきながら、

「それより、喉カッラカッラ!」

と呟いてしまった。

 「ねぇ、井上くん。」

と、突然、鈴本さんが話しかけてきた。

「な...何?」

「こんなにやつれて...迷惑だったかな?」

「ううん。すごく楽しかったよ?」

「そう。なら良かった。」

「良かったよ。」

(やばい、恋人って最高だわ。)

俺は、会話をしながら、心からそう思った。

 「ねぇ、井上くん。」

「はい、井上くんです。」

「これからも、宜しくね?」

続いて、鈴本さんは、とびっきりの笑顔でそう言った。俺は顔が赤くしながら、

「うん。こちらからも宜しく。」

と返す。

 そして、しばらくの沈黙。その後、俺と鈴本さんは、声を揃えて浩平にこう言った。

「ツッコめよ!」

と。

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