13話 別れ話を持ちかけたらガチギレされた件
あの悲劇?から、数日がたった。やっぱ、居心地悪いな。放課後、家から帰ると仕事で両親がいない。故に、毎日、家に乗り込んで行為を迫ってくる。
はぁ...。やっぱり、やっていけないなぁ...。色んな意味で...。仕方ない。別れ話を持ちかけるか。
「あの~...?伊納、さん?」
俺は伊能さんに話しかける。
「なぁに?やっとエッチする気になったんですか?」
すると、彼女が可愛らしい声でとんでもないこと言い出す。
「いや...そうじゃなくてさ...。」
「じゃぁ、何ですか?」
「俺、他に好きないるんだよね...。」
どうしよう。物凄く言いにくい。好きな人をいると聞いて物問いたげに俺を見つめてくる。ますます、言いにくい。
「あの...だから...その...別れて...くれないか...と...?」
俺はやっとのことで言葉を紡ぎ、別れ話を持ちかけられる。すると、彼女は俯いてプルプルと震えている。ゴメン、そんなに悲しかったか。本当に申し訳ごさいません...って、ん?
「はぁ!?何考えてんの!?先輩、良いって言いましたよね!?」
怖くて、足がガクガク震える。
「あ...あの時は気が動転してて...よくわからないまま、承諾してしまったんだよ。」
俺は必死になって抗議する。しかし、彼女は聞いてくれなどしない。
「口答えするな!エロガキ!」
と言われあっさり負けてしまった。
(エロガキって...。)
と、俺はショックを受ける。
「あの、やっぱ...」
「ダメ!」
言い終われる前に却下される。
その後も、抗議を続けてやっと別れ話が受諾された。ただし、条件があった。彼女の胸を揉みしゃくると言う過激な条件が。
(最高だぜっ...!)
いつのまにか、心の奥にそんな感情が宿っていたので、僕は
(これは、別れるための儀式だ...平常心...平常心...。)
と、自制する。そして、覚悟を決めて彼女の胸に手を伸ばした。
もみっ...。胸に触れた瞬間、その柔かさと大きさが直に伝わってくる。何度も、もみもみ揉みしゃくっていると、彼女が
「イヤーン!ヒャン、ヒャーン!ダメェ!」
と、わざとらしい喘ぎ声をあげる。そんなことをしたら、
(グヘヘ...。)
と、心の中でゲスい笑みを浮かべてしまう。いや、正直言うと表に出ちゃっている。顔が緩みきっているのが自分でもわかる。
そんな、地獄のような...いや、天国のような一時はやがて終わり、俺は彼女に別れを告げた。