12話 突然の告白
次の日の放課後、俺は靴箱を開ける。すると、そこにはラブレター!?突如、現実とは思えない現象に目を疑わせる。同時に、
(待ってましたっ!俺様のモテ期!)
と思う。そして、もちろん奴らが突っかかってきた。
「その手紙、何だぁ?」
浩平が悪魔のような声で聞いてくる。
「何だと言われたらラブレターだと答えるしかないのが俺の見解なのだが。」
出来るだけ面白くするつもりでそう言った。しかし、
「ふざけるな!」
と、逆ギレされる。俺は
「ごめんなさい!」
と、瞬発的に謝る。
「ヤったりしたら許さんからな...!」
圭吾が言う。
「ヤらねぇよ!」
俺はそう言ってやる。たとえ、あっちが迫ってこようと絶対ヤらない。俺はそう約束し、彼らに別れを告げた。
それから、俺はすぐさま待ち合わせ場所に向かった。と、そこにいたのは...。
「変態だぁ!」
俺は相手を見てそう叫ぶ。そう、そこにいたのはあの変態女子、伊能七奈美だったのである。
「早速ですが...」
彼女が言い終わる前に、俺は断る。友との約束を破るほど、俺はひねくれていない。
「まだ、何も言ってないのにぃ...。」
と、彼女が文句を言っている。
(いや、そんなこと言われても大切な友達との約束なので...!)
俺はそう思う。
「では、ヤる必要はないので付き合って下さい!」
突然、伊能さんが告白してくる。あまりの唐突さに、俺は何も考えずに
「お...俺でよければ。」
と言ってしまった。やがて、状況が把握すると一気に自分のしたことの重大さに気づいた。
(あぁ、やっちまったぁ!別の意味でやっちまったぁ!こんな痴女とぉ、付き合っちまったぁ。巨乳と可愛さだけがとりえの変態女と付き合っちまったぁ。)
と、俺は思う。見ると、彼女は上機嫌で門に向かっていた。
今さらなかったことにはできない。俺は巨乳兼美少女兼変態の伊能七奈美といやいや付き合うことになった。
今回、主人公・井上正一に彼女が出来てしまいました。これじゃ、別の意味で「非リアの俺が学年一と付き合っちゃった話」ですねw
直に鈴本沙取香とくっつけますのでもうしばらくお待ちください。(その場しのぎ)