夏休みと修行の日々⑫| チームメンバー内総当たり戦⑨
欠陥魔力騎士90
夏休みと修行の日々⑫| チームメンバー内総当たり戦⑨
「よろしく頼むぜ、大和光」
「こちらこそよろしく、陵君」
フィールド内の開始位置で、陵君と大和さんが向かいあう。
「双方、準備はよろしいですか? それでは開始します」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「先手必勝ッ!! 銃操無限弾!!」
「我流、外道流……蜃気牢ッ!!」
カカガガガガガッ!!
激しい銃弾の発射音と反射音。
大和さんが放った大量の銃弾。
それを陵君は、大和さんの周囲に牢獄となるような反射フィールドを作り出すことで対抗したのだ。
「……やるわね」
「そっちもな」
先手をかわされた大和さんは、今の見たことのない技に対し警戒。
それゆえに次の行動へと移りにくくなった。
対して陵君は、今のやり取りから大和さんに意表を突くような新技が無いと予想。
決めにいくための魔力を高める。
「今度はこっちからいくぜ? 我流、外道流……八相陣ッ!!」
「なッ!?」
陵君が技を発動すると、陵君の姿が消える。
と思った次の瞬間には大和さんを八人の陵君が囲っており、一斉に襲いかかる。
(やられる……ッ)
予想すらしていなかった攻め方をされ、完全に決まってしまう受け方をとろうとした大和さんは、その瞬間ついに至る。
「………………」
「これで決め……ッ!?」
陵君の動きがすべてわかっているかのごとき、紙一重の回避の連続。
八対一にも関わらず、陵君の方が翻弄され始める。
「そこまでッ!! 勝者大和さん」
ついには八人いた陵君はすべて倒され、僕は大和さんの勝利を宣言した。




