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夏休みと深まる謎⑪| トーナメント優勝特典旅行⑪

欠陥魔力騎士78


夏休みと深まる謎⑪| トーナメント優勝特典旅行⑪


「終わっちまったなぁ……」


「名残惜しいけどなァ」


 二泊三日と言うのは意外と短く、僕らは帰る準備におわれていた。


「口より手を動かしなよ。高速飛行機の時間は待ってくれないよ」


 昨日の疲れもあり、三日目の今日はホテル周辺の食べ歩きをした僕たち。

 名物料理を沢山食べ、お昼過ぎにホテルへ戻る。

 現在時刻は午後3時過ぎであり、飛行機の時間は午後四時だった。


「っし、終わったぜ」


「俺も終わったぜ。時間は?」


「だいたい3時半だね。十分間に合うよ、さぁ行こう」


 僕は二人をつれて部屋を出ると、大和さんと美龍と合流する。


「飛行機の乗り場まで走るわよっ」


「まったく、これだからご主兄様以外の男は……」


 合流後、トイレだと言って陵君が離脱。

 それを見た西城君もトイレに行って、再集合できた現時間が3時50分。

 今は皆で、飛行機乗り場まで走っているところだった。


「限無様っ」


 そんな僕らの前に、リムジン型の車がとまる。


「可憐ちゃん!? 僕たち急いでるんだけど」


「乗ってくださいませっ」


 言うが早いか、可憐ちゃんの乗っている車から降りてきたメイドさんたちが僕らを強制的に車へ乗せる。


「飛ばしてくださいませっ」


 ものすごいエンジン音を轟かせながら車が発進。

 僕らは快適な車の旅とあいなった。


………………

…………

……


「それでは、また……ですわ」


 可憐ちゃんの車のおかげで、余裕で間に合った僕たち。

 あのまま走っていたら、ギリギリ危なかったかもしれない。


「ありがとう、可憐ちゃん。また来年、会えることを楽しみにしているよ」


 来年のチーム戦でも優勝すれば、またこの島にこれる。

 たった三日だけど、僕らは全員またこの島に来たいと思っていた。


「はい、限無様。また……です」


 その言葉を最後に、可憐ちゃんは離れていく。


「ッ!?」


 と思った次の瞬間、瞬動系の動きで一瞬にして距離を詰めた可憐ちゃんは、僕の頬にキスをする。


「それでは皆様、お元気で」


 してやったりと笑う可憐ちゃんは、年相応の可愛い少女のままだった。


(巫女姫と言っても、やっぱ普通の女の子なんだな……)


「バイバイ」


 そう言って走って僕らから離れる可憐ちゃん。

 僕らも手をふって彼女に別れを告げた。




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