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欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)  作者: inten
学年無差別トーナメント編
64/91

学年無差別トーナメント⑮| 決勝戦⑥天通美龍VS流鏑馬陵

欠陥魔力騎士64


学年無差別トーナメント⑮| 決勝戦⑥天通美龍VS流鏑馬陵


「チーム反転の星のレンジャーである金瀬光(かなせあき)選手さえも瞬殺した天通美龍選手ッ!! 残るは反転の星のエース、流鏑馬陵選手のみ。これは盛り上がって参りましたッ!!」


「現在フィールド内には両チームのリーダーを含めて八人の選手が存在している。しかしその内四人……チームグリットのフォワードである陵君とレンジャーの大和君。チーム反転の星のミドルスである中島君とレンジャーである金瀬君。この四人が戦闘終了までに復帰できるかも見所だろう」


「今、両チームのエースが対峙しました。激しい戦いが予想されますッ!!」


「恐らくここでの決着が、そのままこの決勝の行方を決めるだろう」


「Let's GET yourself(レッツゲットユアセルフ)。互いの全力を出しきってほしいですね」


────────────────────────


「あなたを倒せばすべてが終わります。ご主兄様のために、排除させていただきますね」


「これは可愛いお嬢さんが囀ずってるね。僕に勝てるとでも?」


 確かに、対峙しただけでわかる圧倒的な強さ。


(けど、だからこそ……)


「相手にとって不足なし、ですわ」


「僕の方は不足だらけだけどね? 反転の星、発動ッ!!」


「ッッッ!?」


 流鏑馬先輩が反転の星を発動した瞬間、わたくしの意識が上書きされる感覚と、多大な不快感が心を満たす。


「この、てい、ど……」


 私はなんとかそれに耐え、流鏑馬先輩を睨み付ける。


「どこを見ているんだい? 僕はこっちだッ」


「ッ!?」


 わたくしが見ていた方向とはまったく違う方向からの攻撃に、ノーガードでくらってしまう。


「まだ、まだ……」


「だから、どこを見ているんだい?」


 再び認識していた方向とは別の方向から攻撃。

 わたくしは吹き飛ばされながらも受け身をとり、体勢を整える。


「やはり、正攻法では難しいようですわね……」


「何か手があるとでも?」


 できることなら、わたくし一人の力で勝ちたかった。


(ご主兄様……不出来な美龍をお許しください)


「申し訳ありません、ご主兄様。お力をお借りします。……感覚増幅共有(レゾナンス)、発動ッ!!」


「なっ……!?」


 感覚増幅共有を発動と同時に、ご主兄様の感覚にしたがって攻撃を行う。


「まだまだ、いきますッ!!」


 手持ちのカートリッジを使いきるつもりでの連撃。

 感覚増幅共有の制限時間である30秒にすべてを込める。


「これで、終わりですわッ!!」


「くぉぉぉぉぉッ!!」


(すべてを出しきった。これでもう、相手は……)


「いい夢、見れたかな?」


「なっ……ッ!?」


 わたくしがすべてを出しきり、その場に倒れふしたところで、流鏑馬先輩が現れる。


「いつ……から?」


「最初から、だよ? 君は終始、僕の反転の星の術中にいた」


「そん、な……」


「もうおやすみ、君たちの敗けだ」


(ご主兄様……)


 わたくしは悔しさに包まれながら、そこで意識を手放した。



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