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欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)  作者: inten
学年無差別トーナメント編
50/91

インターバル②| 修練の成果は劇的な変化②

欠陥魔力騎士50


インターバル②| 修練の成果は劇的な変化②


「今日の西城君は、しっかりと修練の成果が出ていたと思う」


 僕は西城君のメニューとして基礎の向上と応用の幅を広げる事をしてもらった。

 西城君の基礎……巫流は、守りの得意な流派だと思われているが、実は少し違う。

 巫流の真髄は、攻めるために守るのだ。

 巫流の守りの技は、攻めを行うための過程であり、本質ではない。


「さすがは巫一族、情報操作はお手のものだね」


 巫流が守りの流派として名高くなったのは、巫流本家である「巫家」が、マスコミなどを利用して大衆に植え付けたもの。


「それも仕方ないことではあるけどね……」


 巫流の魔力壁は、そのまま攻撃に使うと殺傷力が高すぎる。

 相手の攻撃を弾く固さを持った、ある意味究極の刃だからだ。

 ゆえに、防御の技を派手にしてバランスをとっている。


「西城君は、基礎の鬼だ。だけどそれゆえに、守りに特化しすぎていた」


 だからこそ僕は、彼に攻めの技を教えた。

 本来ならば、巫流の本家に招かれて教わるべきなんだろうけど、そんな悠長にしている時間はなかった。


「巫流の本質が攻めである以上、基礎と思われている守りの技の練度が、そのまま攻撃の強さとなる」


(僕はもしかしたら、眠っているべきだった虎を起こしてしまったのかもしれないな……)


 今の西城君は、一対一では学園内でも五指に入るかもしれない。

 それだけ彼の才能……能力は高かった。


「やはり決勝の戦いでは、西城君にはサポートに専念してもらうべきだな」


 この一ヶ月、彼には基礎の向上として消費魔力の減少を目指してもらった。

 ゆえに、決勝までの間もそれを続けてもらうことで、少しでも長期戦にできるようにしなければならない。


「人に教えるのは、楽しいけど大変なんだな……」


 今まで僕に技を教えてくれた人はたくさんいる。

 もしかしたら、彼らも僕と同じ気持ちでいてくれたのだろうか?


(つくづく、一年前とはけた違いだ)


 僕は停滞していたのだと、今になって気づく。

 今の技……無手の型を最強だと盲信し、上を目指そうとしていなかった。


「まずはなにより、三回戦だな」


 僕は決勝の事を考えつつ、三回戦について頭を切り替えた。



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