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欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)  作者: inten
学年無差別トーナメント編
44/91

陵陵と言う男| 陵陵子の回想と決意

陵君の過去話です

欠陥魔力騎士44


陵陵と言う男| 陵陵子の回想と決意


 僕はずっと、一人で修練してきた。

 才能が無いとバカにされ、魔力騎士を目指すなんて烏滸がましいとまで言われたほどだ。

 だけど僕は、諦められなかった。

 家族で見に行った、トッププロのトーナメント。

 そこで戦う魔力騎士の姿に感動し、あぁなりたいと夢を持った。

 だが才能の無い僕は、道場に入るためのテストでさえ受かることができず、深い絶望の中でもがく毎日を過ごしていた。

 そんなある日、新しく僕の街に道場が作られる。

 その道場こそが外道流。

 僕はダメもとで道場に申し込み、その道場の最初の門下生として受け入れてもらえた。


(だけど結局、その道場の中でさえ、僕はかわらなかった)


 その道場主である僕の先生は、かつて僕が見に行ったトーナメントにも出たことがあるほどの有名な人で、すぐに僕以外の門下生が増えていく。

 そして一番最初に門下生となった僕が、その中で一番弱かった。


(だけど先生は優しかった。僕には魔力騎士の才能は無くても、努力を続ける才能があると言ってくれた)


 けれど、うまくはなれなかった。

 どうしても先生と同じように動けない。

 他の門下生は全員、先生と同じように動き、僕よりも強い。

 僕は自分自身に何度も絶望させられ、しかしトッププロになると言う目標のためだけに、自主練習も欠かさなかった。

 そんなある日のことだ。


(先生が教えてくれた外道流の極意。勝つためなら何でもやっていい。同じ技を同じ動きで再現するのではなく、自らの体に最適化させて自らのモノにする)


 そう教えられた僕は、次の日から夢中で練習した。

 先生の見よう見まねではなく、自分ならどうするかと考えて動く。

 その努力はだんだんと結ばれていき、ついにはその道場で一番となり、大会でも勝てるようになった。


(そして、先生の推薦でこの学園に来た。だからこそ、僕は先生に恥じない成績を残すんだッ!!)


 彼からあたえられたのは、道筋とゴール。

 今はひたすらその道をかけ上がり、彼が想定した以上の結果を残す。


(見てろよ? 絶対に見返してやるッ!!)


 これは僕の、僕自身への挑戦。

 先生の教えを胸に、彼が見せてくれたものを自分のモノとする。


(やってやる。やってるんだからッ!!)


 彼が離れている間、僕は死に物狂いで修練に励んだ。



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