学年無差別トーナメントに向けて③| ポジション決定は決意の現れ
欠陥魔力騎士39
学年無差別トーナメントに向けて③| ポジション決定は決意の現れ
「さてと、これで正式に僕達はチーム『グリット』だ。改めてよろしく頼むよ」
「「「「よろしく(です)」」」」
全員で頷き合い、次の作業へと移る。
「それじゃあさっきも言ったけど、最初はポジション決めよね? 5つのポジション……『フォワード』『バックス』『ミドルス』『レンジャー』『リーダー』の5つ」
「俺はバックスかな? と言うか、恐らくそれしかできない」
「ご主兄様がリーダーなのは確定として、わたくしはミドルスかレンジャーを希望いたします」
「僕は確かにリーダー向きだね。みんながそれでいいなら、任されよう」
「えっと、その、……僕は、その、フォワードをやりたい、です」
「なら私はレンジャーかしらね? 私の千変万化なら、様々な状況に対処可能だもの」
全員の意見が出揃い、確認し合いながらポジションを決める。
「まずはフォワードだけど、相手のバックスをかわしてリーダーを倒す役目だ。だからこそ陵君は合っていると思う」
「は、はひぃっ。頑張りますです」
リーダーを倒せるのは、フォワードとレンジャーのみ。
そしてフォワードのみバックスを無視してリーダーへと攻撃できる。
「次にバックスだけど、これも西城君が妥当だろう。リーダーを守る役目であり、防御の強い人が担当すべきだからね」
「任されたぜ。しっかりとリーダーを守りきって見せるさ」
バックスの仕事は簡単だ。
相手フォワードとレンジャーからリーダーを守ること。
攻撃はできない代わりに、バックスゾーンと言うゾーンの中では無制限に動ける。
「次にレンジャーだけど、これは大和さんにお願いしたい。彼女の言う通り、攻めも守りも撹乱も、すべてをバランスよくこなすのがレンジャーだ。大和さんにぴったりだと思う」
「どこのポジションでも大丈夫だと思うけど、このポジションが一番面白そうなのよねっ。ばっちり任されたわ」
時にはフォワードと連携してリーダーを攻撃。
時にはバックスと連携してリーダーを守る。
常に動く状況をしっかりと把握し、適切な行動を行う。
大和さんと千変万化にぴったりのポジションだ。
「次にミドルスだけど、これは美龍にお願いしたい。バックスまたはフォワード。どちらか倒れた方と入れ替わりに登場するこのポジションは、事実上の切り札だ。だからこそこのチームでもトップの実力である美龍にお願いしたい」
「かしこまりました。ご主兄様の采配に間違いなど無い事を証明して見せます」
ミドルスはいわゆる交代要員だ。
バトル中に倒された仲間のポジションと入れ替わる。
それゆえにすべてのポジションを完璧にこなす必要があるよだ。
だからこそこのポジションには、チーム内のエースが担当する。
「最後にリーダーだけど、これは僕が任されよう。適切な指示と魔力運用で、皆を勝利へと導けるように頑張るよ」
リーダーは指示だしとチーム全員の魔力運用のみしか行えない。
一応の防戦は可能であるが、魔力は使えない。
つまりはチーム全員を信じて導く役目と言うわけだ。
「それじゃあ全員、トーナメントまで特訓だ。頑張っていこうッ!!」
「「「「おー(ぉー)ッ!!」」」」
こうして僕たちのチームは正式に動き出した。




